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子供にお絵かきを教えていてやってしまった失敗

自分がまだ幼児のことを勉強し始める前に、子ども達にお絵かきを教えさせてもらったときに、今思うとやってしまったな…!ってことがいくつかあるのでここに失敗を書き連ねます。

といってもそんなヤバイことをしたわけじゃなく普通に考えて、もし幼児の発達うんぬんのことなんか知らなかったらほぼやってしまいがちなことなので
子供に絵を楽しく描かせたいなって方はぜひ読んでください。

失敗①
「ほら〜アンパンマンだよ〜」と言って大人が上手な手本を見せる

これ、わたし2回くらいやって、子ども達の手をピタッと止めてし〜んとさせて、あぁ…やってしまった…!って心臓がキュ〜ってなったんですよね…

2~3歳のまだ描く前に何を描くかを決めないで、描いた後に「これ○○」とか言っている時期はいいんですが
意思を持って何かを描こうとする年齢になる、早くて3歳〜大体3歳後半の子達の前でこれをやってしまうと
「こうやって上手に描かなきゃいけないんだ」ってなってしまって今まで自由に描いていた手を止めてしまいます。
もしくは大人に描かせた方が面白いと判断して「ねぇ、あれ描いて」とお願いばかりになって自分で描かなくなってしまいます。

あれ描いてみて〜とかの声かけはいいですが、自分で直接描いてしまうのはお勧めしません!

失敗②
2歳児に「これな〜に?え?りんご?りんごは青じゃないよ赤だよ」と正論をいう

2歳〜3歳ってちょうどペンを持てて、ただ擦ったりする以上に描くという行動ができるようになる頃だと
もう絵が描けるんだな〜と思ってしまいがちなんですが、まだこの時期自分の指の筋肉でどう動かしたらどういう形になるかを試して楽しんでいる時期なんです。
だからまだあれを描こう!と思って描いているわけじゃなくて
腕に違った力を入れたら丸になった!→嬉しい!→ママ見て!
って時期なので、たまたまできたその形を見たことのあるものとなんとなく連想させて「りんご」とか言ったりしますが、そもそもりんごを描こうとしてないんです。
それ以降でも、こうだったらいいなとか子供たちが正解を描こうとしているのではなく、楽しんで妄想をして描いているところに
そこでお母さんお父さんが「違うよ」みたいな微妙な反応をしちゃうと、描くのが楽しくなくなってしまうので、どうか4歳5歳…いや…小学生低学年でも
どうか絵を見て「りんごは赤で丸よ!」みたいな正論を言わないで、自由な発想で自由に描かせて楽しいなって思わせてあげてください。


さて、これ以降、ペンを出してもなかなか興味を示さない、描かない子編です。


わたし自身、ペンと紙があってもなかなか描かずに他の遊びを始めちゃう子に会うと「あ、この子お絵かき好きじゃないんだな」ってすぐ諦めていたんですが、最近そうじゃないってことがわかりました。

お絵かきって、手を動かしたら自分の動きに合わせて軌跡が残るっていう楽しみから来る、手の筋肉の運動の効果のほかに、
私たちが月を見て「ウサギさんが餅つきしてるね〜」と、とある形を何か他のものに見立てる創造力・連想力が培われる効果もあって(もちろんほかにも)それも生まれつきある能力ではなく、徐々に培われる能力です。

手を動かしていてたまたま出来た丸を、例えばお母さんだって連想して、お母さんの横に自分を描いてってイメージが広がっていく子はペンを持ったまま止まることなく描き始めますが、
その連想がなかなか起きない子は、「手を動かしたら線が描けた」で終わってしまい連想が起きないので、特に楽しくなくてお絵かきをやめてしまいがちです。

失敗③
ただ真っ白な紙をポーンと渡す

なので真っ白な紙では何も浮かばない状態の場合は紙に工夫をしてみてください。
例えば、

・元々好きなキャラクターが描いてある塗り絵を渡す
〜途中から大人が書き出すと上記の通りダメですが、元々描いてあると喜んで遠慮なく上からそれを塗り潰し書き足します。

・紙をちょっと変わった形にする
〜これ面白いんですが、紙を三角形とかにしたりふにゃふにゃに切ると、連想が起きやすいのか描きやすいみたいです。
あとは、紙にシールを貼ってみたり、色紙をピョロっと長方形に切ったものをノリでつけてみたりすると、そこから何かがイメージされて、絵を描きたい気持ちにスイッチが入ります。

とりあえずわたしが現時点、本を読み実践し、効果を得たのはこれくらいです。
どうぞお子さまに試してみてください。

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