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大人が自分の物差しで子供を測ってはいけない

こんにちわ。

本職はイラストレーターで、ここ最近海外の保育園でお絵かき教室をしたり、大学で絵でのお金の稼ぎ方について講師をしたり、絵のビジネスの場での活用法について大人向けにビジュアルシンキングの講義をしたりしている(多いな!)

とりあえずイラストレーターのりゃんよです。

海外の保育園であった衝撃的だったこと

海外の保育園に行って他国の子供への接し方を知ってから、日本の大人が子供に何かをさせるとき、子供のできることを低く見積りすぎてるように思うようになったお話をします。

特にそれを感じた、カナダのバンクーバーの保育園の出来事をちょっと聞いてください。


ある日、幼稚園の子がきちんと手をあげて信号を守って信号を渡ったのに、ちゃんと見ていなかった運転手のせいで、子供が当たりそうになり、避けた際に道路で転んで少し怪我をした。

わたしの感覚では「ほらっ!道路は危ないから本当にちゃんと気をつけないといけないの!」とか言って子供にさらに注意を促すのかと思ったんですが

そこの先生は違った。

「いいですか、みなさん。世の中には愚かな人間というのがたくさんいます。
ルールを守れる人間だけがいるわけじゃありません。守れない愚かな大人たちがウヨウヨいるんです。私たちはそんな人間に気をつけてしっかり生きないといけません。」

えぇぇぇーーー、そんな言う!!??と思ってその時びっくりしたんですが

(ちなみにこの後、あんな愚かな奴は職を失い、家族からも嫌われ、愚かで寂しい人生を歩むんだくらい言っていた笑)

この時だけじゃなくて、何かあった時に先生はわかりやすい言葉を使うことがあっても子供だからわかんないだろうなって伝える内容自体をはぐらかすことはしな かった

その先生に、幼稚園で日本の4コマ漫画の描き方を教えて欲しいと言われた。

「それはちょっと難しすぎると思います…せめてキャラクターとか…」と言ったら「子供たちの可能性をあなたの物差しで測らないで」(怖い言葉だけどすごく優しい口調で言われたし怒ってるわけではない)とビシッと言われて

怖すぎて、結局次の日さっそく教えることになった。

当たり前、わかる子もいたし、わからない子もいた。
でもその先生のその時々のしっかりしたサポートのおかげで結局全員が4コマ漫画を完成させた。



そのサポートは、わたしやそこらへんの人ができるものではなくて、教室全体の空気感含め、経験から培った素晴らしい塩梅な声かけと手助けとアドバイス。

あぁ…これが教育者のすることなんだなって思わされた。

子供に接する大人たちがするべきことは、自分の物差しで子供ができそうなことを選んであげることじゃなく、迷いそうな子をどうやって達成まで連れて行ってあげるのかその誘導と声かけ、サポートのプロフェッショナルになることだと、このバンクーバーの怖〜い先生は教えてくれた。

ちょっと努力が報われた気持ちになった先日の話

さてさて、話が続くんですが
つい先日、明光キッズという明光義塾の行っている子達のアフタースクールで
「風鈴お絵かき」というお絵かき講義の講師をさせてもらった。
嬉しいことにキャンセル待ちが出るくらい応募があった。

子供たちが全員、あまりに難しそうなものも上手に描くから、運営の人たちから「この年齢でこんなに上手に描けるの!?」という嬉しいリアクションをしてくれて、そうなんですよね〜ってニマニマした嬉しい気持ちになった。

取り残さないように、簡単なものから始めるけど描きたいって思えるような仕組みを作ること。
これが描きたいと意欲が湧いた時はしっかりキャッチしてやらせてあげること。
出来るできないの定義をこちらが決めないこと。
しっかり最後、できた!って気持ちになれること。


ここ数年、たくさんの子供と関わらせてもらって、これが大切なんだと思ったことが実現できて、ちゃんと評価してもらえて
わたし自身、達成感を味あわせてもらえたすごく楽しいイベントでした。
(明光キッズのチカさん、紹介してくれたみーやん本当にありがと〜!)

よくあるありきたりな言葉だけど、私たちが思ってる以上に子供は可能性は無限でめちゃくちゃすごいです。
私たち大人はそれをそっとサポートしよう。

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