「英語の授業は英語でしない」

 授業で何よりも大切なのは、できる限り教員が話す時間を少なくして、生徒が学んだことを理解し、定着させ、使えるようにするために必要な活動を多く取り入れることです。ですから、教員が使う言語が英語であるか日本語であるかは重要ではありません。

 個人的な話をすると、私の行っていた大学では、指導要領に英語の授業は英語でということが載るずっと前から授業は基本的には英語でやるということを指導していました。教科教育法の授業で、英語で行っている授業のビデオをはじめて見せられた時は衝撃的だったのを覚えています。すっかり心酔していて、「これが理想の英語授業だ!」とも思いました。

 ですから、初任者一年目(副担)の頃はそれに沿ってやっていました。今では、教科書の指導書にオーラルイントロダクションの原稿が載っているものもありますが、当時はそんなものはなく、せっせと夜遅くまで作っては、授業の前に練習していました。英語で行う授業は見栄えが良くて、外部ウケもいいです。保護者の授業参観とかでやるとドヤ顔もんです😁。その他にもいい面はありましたが、担任になり、運動部顧問を持つようになると、ズボらな私では続けていくことは無理でした。3年目にはやめました。

 それでも生徒の英語の学力(模擬試験の成績や英検などの合格率)は下がることはありませんでした。本質的な部分をしっかり押さえれば、英語で授業するか日本語でするかは些末なことにすぎません。このブログでは、その本質的な部分を紹介していきます。


◎ まとめ
1.英語で授業をするかどうかということは本質的なことではない。
2.教員は授業中、できるだけ話さない。
3.定着のための活動時間を多くとる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?