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#1 ケケケの日常-オンラインの祭りを通して感じたこと-/NEWSprouts

古来より、日本人は、普段通りの日常を「ケ」の日、祭礼や年中行事などを行う日を「ハレ」の日と呼び、日常と非日常を使い分けていました。   引用:「ハレ」と「ケ」|日々是活き生きー暮らし歳時記

日本において、祭りのような派手な行事はハレ、普段の日常はケと呼ばれ、それらを繰り返すことで暮らしにメリハリをつけ過ごしてきた。

しかし2020年、開催予定だったお祭りはことごとく中止となり、なかなかハレが来ない、日常であるケが続く日々となった。いつまでこの状況が続くかわからない。そんな中でこんなニュースを読んだ。

型抜き抜きの祭り

祭りの「型抜き」、消滅の危機 家庭用でなんとかカバー(2021年1月28日朝日新聞デジタルより)」
お祭りの露店でよく見かける型抜きを作っている会社が経営の危機に立たされているという。現在国内で型抜きを製造している会社はこの一社でこの会社がつぶれてしまった場合、型抜きそのものの存在が危ういということだ。大人になった今、型抜きをやる機会は大きく減ったが、小学生の頃、悪魔的に熱中していたものだけに型抜きのないお祭りはあまり想像できない。
いつかまた、以前のようにお祭りが頻繁に開かれるようになると思うがその時にはもう、あの頃のお祭りは存在していないのかもしれない。

今だからできる祭りの楽しみ方を考える

会議や授業がオンラインに移行した2020年。同様に祭りの舞台もオンラインへ移行していた。祭りと言えば大勢の人が集まり集団でみこしを担いだり、食べ歩きをしたりするのが醍醐味であるが現在それはできない。そういった中で、祭りの新たな形としてオンラインでのお祭りが行われた。
コロナ禍の「オンライン祭り」仕掛け人に聞いた!お祭りの未来はどうなる?(2020年11月30日 SUUMOジャーナルより)」
「祭りで日本を盛り上げる」というミッションを掲げるオマツリ・ジャパンという会社。なんとかお祭りを今年も開催できないかとオンラインによるお祭りを開催。オンラインでも楽しめるようにと、本来行っているものをそのままライブ配信するのではなく時間やプログラムに工夫を加えて行われたお祭りは結果として課題と可能性を感じる良い試みとなったそうです。

ゲームのお祭り

ゲームの中ではコロナ以前からオンラインでの祭りが行われてきた。その中の1つを紹介したい。それはスプラトゥーンというゲームで行われたフェスというものだ。毎回2択のお題が出されチームに分かれ戦い、そのチームの勝率によって勝敗を決めるというもので、ゲーム発売後から定期的に行われてきた。ゲームの内容としては基本的に普段行っているものと大きくは変わらないのだが、チームに分かれて戦うということもあり、フレンドと協力して戦ったり、ネットで同じチームの人を探して戦ったりすることで普段以上にゲームが盛り上がる。私自身もこのゲームを長くプレイしているが、フェスの時は毎回フレンドと通話をつないで、まさしく祭りのように盛り上がる。これらの盛り上がりは、もちろん夏祭りや雪まつりのような盛り上がりとはまた違ったものではあるが、一種の非日常としてゲームを盛り上げる大きな役割を担っているように感じる。

非日常が祭り

これまで祭りとは、人が一堂に会して盛り上がるもののことを指すと思っていた。もちろんそれも祭りの一つの形であることは間違いない。ただ、上の文章を書いてみて、祭りとは非日常のことを指すのだということに気付かされた。今後しばらくは祭りの開催中止やオンラインによる開催といった今までとは違う形になってしまうかもしれない。ただ、そこでオンラインでも盛り上がるにはどうしたらいいか、とか普段合えない人と通話をつなぎながら見るイベントは非日常であり1つのお祭りなのだ。

祭りの思い出

最後に、オンライン下の祭りについて何か体験があればぜひコメントで教えて欲しい。もしかしたら今だけしかできないその体験の記録を残しておくことが、将来何かに役に立つかもしれない。



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