ひとりになれない女たち

女はかつて 

生まれたら親に従い
嫁いだら夫に従い
出産したら子に従え  
と言われていた時代があった。

女は、嫁いで子を産むためだけの存在であり

学ぶことも意見を言うことも
"ひとりになる"自由さえ許されなかった。

いつも、誰かの付属品。

考えないように、疑問を持たないように、
反抗しないように、


ずっと家の中に閉じこめておいた。

レイプされても殴られても
どんな酷いことをされても、全部女が悪い。

人生でほぼ休みなく妊娠出産育児をさせられ、
7人も8人も、もしくは10人以上の
子どもを持った。

女に選択権などなかった。
 
女は、人間ではなかった。

男のいいように使われる奴隷だった。

いまやっと、女が同じ人間として
扱われるようになれたと感じている。


セクハラや性犯罪者は厳しく罰せられ、
男女雇用機会均等法というものも施行され、
DVや虐待、
モラハラも厳しく取り締まるようになった。


教育を受けることが出来、大学も行けるし
好きな仕事に就くことができ、
結婚は誰としてもいいし、


その上結婚自体してもしなくてもいいし
子どもでさえ持たなくていい自由もある。

人類史上最高に自由な現代の女性。

それなのに、なぜ幸せそうな人が少ないのだろう?

ずっと戦ってきてやっと手に入った自由なのに。


その自由を
最大限に享受出来ている人は多くない。


まだまだ女性は自ら
苦労や不幸を選びにいっているような気がする。

本当に自分がしたいことよりも
周りの目、こうあるべき論に
ひとりで抱え込み、ひとりで苦しんでいる。

いつになったら女は自由になれるのか。

いつになったら誰かの付属品から
離れられるのだろうか。

ひとりで生きることは"独り"ではない。
"誰かのなにか"じゃなくてもいい。

女性が本当の意味で「ひとり」になれたとき

もっとこの世界は良くなる。

「孤独」でもなく
「孤立」でもなく
「独り」でもなく

ひとりになろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?