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コロナ禍の展覧会

横尾忠則現代美術館で開催中の、「兵庫県立横尾忠則救急病院展」を鑑賞しました。

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「兵庫県立横尾救急病院へご来院された方へ」
入館すると、白衣を纏った美術館職員に誘導され検温、そして問診票を書きます。

最近のコロナ禍では、検温や問診票の記入はどこへ行っても珍しいことではありませんが、気分はすっかり病院です。
まだチケットを購入してすらいないのに、この時点で作品展は始まっているようでした。

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今回は通常の入館チケットに加え、病院展らしい診察券風チケットもいただきました。
診察券風チケットの後ろの紙は、出品目録です。
一つ一つが凝っていて可愛いですよね。

この展示では、横尾忠則の事故や病気などの経験に基づく絵画が数多く出展されています。
幼少期の川辺で大怪我を負ったこと、アレルギーで救急車に運ばれたこと、過労で入院したこと、突発性難聴を発症したこと、飼い猫が旅立ったことなど…
様々な出来事がギュッと作品に濃縮されていました。
コロナ事態に合わせて、作品の追加や入れ替わりもなされており、まさに今しか観れない展示になっています。

コロナコロナと騒がれ始めてからネガティヴな出来事ばかり増えて行きますが、ここでいい思い出を一つ作れた気がします。

横尾先生のお体が心底心配になりますが、体験としても楽しい展示ですのでお近くの方は是非行ってみてください。

■展示の詳細
http://www.ytmoca.jp/exhibitions/2020/02/hospital.html


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補足…美術館一階にある「ぱんだかふぇ」にも立ち寄りました。(美術館のカフェが好き!)
ケーキセットの、お皿とコースターは横尾作品です。

横尾忠則美術館のカフェの名前が「ぱんだかふぇ」なんでゆるふわすぎてミスマッチだと思いましたが、そっか、そういえば近くにパンダの住む王子動物園があるんですね。

厳ついお皿とコースターが出てくるぱんだかふぇに癒されました。

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