恐れとは、「何かが失われた感覚を示し、その深い損失感に気づいて動揺している状態」

恐れとは、「何かが失われた感覚を示し、その深い損失感に気づいて動揺している状態」である。「何が」失われたかは本人にははっきりとは分からない、けれどその「何か」はかけがえのないものであり、戻って来てほしいと望んでいることは微かな予感として感じられている。それは決して明確なものではないが──恐れている自分をよくよく観察して見ると──「この深い損失感から助けてほしい」と願っていることが分かってくる。

恐れとは、否認してきたものを無意識の内に認識する、愛を求める呼びかけ。
恐れとは、自らに深い損失の感覚があることを示すサイン。
恐れとは、愛を否定し、隠すためのもの。

恐れが隠蔽している愛を引き上げて、はっきりと優勢にするなら、恐れは意味を持たなくなる。
恐れの、「愛」を隠蔽する力を否定すること。
愛に対抗する防衛(恐れと攻撃)の一つ一つに、愛を明らかにして欲しいと求める願いがあることを認識する。
そしてそこに愛を与えることで、恐れは本当のことではないと理解するようになる。

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