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クリニカルアート

今、私はクリニカルアートの教室に月1回通っています。
(コロナのため断続的ですが…)

クリニカルアートとの出会いは、1つ前の投稿に書いた、
春田クリニックで、でした。

クリニックの待合室に、クリニカルアートの案内チラシが貼ってあり、
やってみたい方は春田医師にお声かけ下さい…という旨の言葉を見て、
アートに興味ある私はさっそく、やってみたいんですけど〜、、と言って
始めさせて頂きました。

別段美術が得意だったわけでもないのですが、
”表現”に興味がある私、だったせいか、美術の時間は好きでしたし、
大学を卒業して、某カルチャーセンターに絵を習いに行ったりもしていました。
教室に行かなくなっても、何か自分らしいタッチの絵が描けたらいいなぁという
漠然とした想いがあって、時々ふと絵を書いたり、ステキだと思う人の絵やイラストを真似て書いたり、カレンダーを作ったりしていました。

そんな自分を、いろいろ面倒になっていたのか、ここ10年ばかし?すっかり忘れていました。(笑)

クリニカルアートのやり始めは、やはり慣れなくて、戸惑いつつで、、
美術のセンスがpoorな自分を感じたりしていましたが、
少しずつ慣れてくると、
たった一つの色や線が自分の思いを表現してくれた時の喜び、
意図のない偶然や、なぁんとなくこうしてみよう、…といったことでも
結局は面白く展開し始め、作品が出来上がっていくことの喜びを感じられるようになりました。

これをきっかけに、楽しい美術の世界をつまみ食いのように
楽しんでいます。

クリニカルアートとは、もともと認知症の症状の改善のために開発されたプログラムです。つまり、脳の活性化をねらっているのですね。
おじいちゃんやおばあちゃんでも気軽に取り組める内容なので、
絵心の有る無し、器用不器用、は気にせず誰にでもできます。
そして、まったく何もないゼロから何かをクリエイトするのでなく、
手法や手順が示されて、それに沿って自分の感覚で創っていけるので、
誰にでも簡単に創作活動が楽しめます。
本当によく考えられたプログラムだなぁ、、、と、やる度に思います。

私は、病院に行くことが無くなっても、楽しいこれを続けたくて、
病院で指導してくれてたクリニカルアートの先生の、プライベートの教室に
通っています。そこでは近くの子供達が親子でとか、高齢の方も通っておられます。

クリニカルアートでは、さまざまな画材を使って、
さまざまな手法を体験できます。
オイルパステル、水彩、アクリル絵の具、墨、さまざまな筆、などを使って、
紙に書く平面だけでなく、コラージュ、立体、造形、いろんなものを作ります。
そして、出来上がったものは、それぞれの個性が表現された
唯一無二のステキな作品になります。
絵心がなくても、作品が最後まで完成しなくても、それなりに自分の作品が愛すべき私の一部として、愛おしくステキな作品に見えてくるから不思議です!(笑)
それまで、学校などで、自分の作品をみられるのがどこか恥ずかしい気持ちがあったのが、全くなくなりました。


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クリニカルアートでは、五感を総動員して描きます。
匂いや、皮膚感覚、音、いろんなことから連想されるその人の中にあるイメージを
表現に変えていきます。
その人から、その人の独自の感性が引き出されていきます。

やっているうちにいろんなひらめきに導かれて、楽しくなって没頭したり。
そうして、自分を表現できた喜びが自分の解放、自己受容、自信に繋がっていくのでしょうか。

私は、これをした時に、私の「自分の感性が見える化する」ことにも喜びを感じました。
音楽は、表現してもすぐ消えてしまう、瞬間芸術。。
それにひきかえクリニカルアートは、迷ったりわからないながらも進めていくと、
最終は「あれ、なんか結局いい感じになった…!」(๑˃̵ᴗ˂̵)と、なり、
自分の足跡が、それでよかったんだ〜という目に見えるものになって残る✨

これも、美術のいいところで、クリニカルアートの面白いところだと思いました。

表現、それ自体、癒しなんだと思います。

つまるところ、自分を愛することです。

そんなアートの不思議を感じています。

頂いたサポートは、世の中に良い影響を与えられるような、クリエイティブな活動をするために使わせて頂きます。有難うございます。