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今日もまた、ビクビクしながらNetflixを観る

この2年くらい、Netflixを観るようになった。

ヨーロッパに来てからを振り返ると、私の周りのNetflix浸透率はすごくて、留学中のルームメイトは楽しみにしているシリーズが毎週更新されるのを心待ちにしていたし、クラスメイトに英語の勉強方法についてアドバイスを求めたところ「Netflix観るのがまじでいいよ!」とゴリ押しされたし、

I watch TVと同等の意味で、I watch Netflixが完全に市民権を得ている気がする。

日本でもテラスハウスがNetflixで配信されて、ネットのニュースで「今週のテラスハウス(ネタバレあり)」みたいな記事をたくさん見た。

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ここ2年で、映画、ドラマ、ドキュメンタリーと様々観たけど、費やしている時間的に割合が高いのはドラマだと思う。

観たシリーズといえば、「Breaking Bad」「Homeland」「Better Call Saul」「Maniac」などなど。

ほとんどがアメリカのシリーズもののせいか、銃が気軽に出てくる確率が高い。

銃が出てくるということは、だいたい悪者と戦うわけで、強面のやばそうな人たちがたくさん出てくる。

そういうシーンはだいたいハラハラの意味でエキサイティングなシーンなのだけど、もともとそういうのに免疫がないせいか、いつもビクビクしながら観る羽目になる。手に汗握って、寿命が縮んでいる気がしながら、観たくなければ止めればいいのだけど、結局毎回次のエピソードの再生ボタンを押す。

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中でもBreaking Badは、最もおもしろいドラマシリーズの一つとして世間的にも評価を得ているシリーズで、メインのトピックがドラッグなので、それはそれはハラハラ、ビクビクすることが多かった。

常に銃と悪い人たちが出てくるし、たくさん人が葬り去られる。
悪いことが起こりそうになるたび緊張と恐怖に襲われ、何度も何度も目を背けた。

特にメキシコのカルテル(麻薬組織)の人々は、もうちょっと恐ろしすぎて受け入れられないので、その役を演じている人たちをググって本物の人となりを確認する、という作業で自分を鎮めた。

途中でなんでこんな思いをしながら観てるんだ…と思いながら、最終的には最後まで観てしまったのだけど、そういうハラハラ感に免疫がついたかといえば、残念ながら逆効果で、さらにビビり癖がついてしまった気がする。

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その夜悪い夢を見そうな内容なのに、続きが気になって見てしまう。(実際メキシコのカルテルの人たちが夢に出てきたこともある。恐かった。)

この、本当は観たくないのに、観てしまう、という、「したくない」から「したい」へ気持ちを動かせる力というか、人間の好奇心に働きかけられる何かを持っているってすごいんじゃないかと思う。

ましてや私みたいな人種は自ら進んでそういうのを観ないような層の人間だ。でもきっかけ次第で観始めて、こうやって取り囲んでファンにしてしまうというのは、製作者の作品づくりの技量にも、演者達の演技力にも拍手喝采である。

そしてまた、今日も新しいシリーズを観始めてしまった。
そのシリーズは「Stranger Things」。早速ビクビクするシーンがたくさんあったけど、とりあえず続きを観る予定でいる。この先「あまりビビらずに、続きが気になるシリーズ」であればいいのだけど、そうは問屋が卸さない感がプンプン漂っている。

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