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起業1年目の備忘録:やってみたこと・使ってみたもの10選

こんにちは。
アイムインのたなかるつこです。

アイムインという小さな会社を立ち上げて、早1年。採用PR事業やキャリア支援事業を立ち上げながら、経営~バックオフィス~マーケ・PR~経理まで本当に会社を回すためのすべてを一通り経験した365日でした。

特に褒めてくれる上司もなく、(初年度なので役員報酬は新卒ぐらいに抑えてしまったため)金銭的インセンティブがあるわけでもなく(笑)、人から賞賛されるような派手な事業もなく、、外的インセンティブがほぼない中で、「内的動機付けだけで、人はどこまで真摯に仕事にむきあえるのか」という人体実験をされているような1年でした(笑)。

こんなひよっこな私でも、学んだことはあるわけで。今回は、やってみたこと・使える!と思った情報を備忘録的にnoteにしたためます。

これから起業しようとしている人、個人事業から少し大きくしたいフェーズの起業家の方々のちょっとした息抜き程度の参考になれば嬉しいです。

①ビジョンとバリューを軸に、仲間をつくる

まだ社員は抱えてはいませんが、複数名の業務委託のパートナーの方々と、様々な事業をつくり、提供しています。その中で、最近特に大切だと感じているのが、しっかりビジョンとバリューを伝えること。なので、ウェブサイトにも明記し、折をみてパートナーの方には意識的に伝える努力をしています。

業務委託パートナーのみなさんとの交流会でバリューを共有

パートナーの方々と採用面接をする際に、もちろんスキルや経験もありますが、一緒に同じような目的・課題意識をもっているか、仕事への向き合い方がフィットするかどうかということを重視しています。

起業したてだから、誰でもいい!というわけではなく、したてだからこそ、大切にしたいビジョン・ミッション・バリューを掲げて、企業としての枠(バウンドリー)をつくることの大切さを感じています。

②中長期計画はホワイトボードに、タスクはGoogleに

私の仕事場には大きなホワイトボードがあります。
ここには、四半期のゴールを事業毎に書いています。これでとりあえず大まかな方向性や流れを可視化します。

そして、週の初めには「今週終わらせたい宿題(プロジェクトやタスク)」を、小さめのホワイトボードに5-10個書き出して見えるところに置きます。要は、自分に一週間の宿題をつくるわけです。

で、その宿題をさらに細分化してGmailの横にある「タスク」ツールを使って管理。タスクは期限を決めてアラートしてもらいます。WBSをエクセルやらでは絶対つくらないのが私流!(時間がもったいない・・)

大きな流れはホワイトボード、宿題はミニボード、タスクはGoogleと、アナログとデジタルで、色々な山を細分化し、歩きつづけた1年でした。

③「不安おばけ」に立ち向かえ!時間内に「完了」を目指す

やることが多岐にわたるのて、よく「やらなきゃ不安」おばけが襲ってきます。

この「不安おばけ」は、「やること」でしか解消できないというのが私の至った結論。大きなタスクはできるだけ、15分~長くて1時間半に細分化し、「できるサイズ感」でGoogleカレンダーに時間割のようにあてはめていきます。

例えば、事業計画書をつくるという大きなタスクは、今日の10時~11時までは、「概要」の1ページを8割方書き上げるというタスクにするなど。

ポイントは、完璧ではなく「完了」を目指すこと。とにかく、「やりきる」ことと、「やりきった」経験を積み重ねることが大事。出来なかった時は、googleカレンダーのコマを動かすだけ。

不安おばけからは、逃げずに、とにかく、スモールステップで「やる・完了させる」ことで解消していくと、あら不思議!いつのまにかオバケは消えているものです。

④ミーティング時間だけでなく、準備の時間を必ずブロック


多くの業務委託の方々と一緒に事業を作るうえで、MTGの時間は超重要。
私はミーティングの時間をブロックした後、そのMTGの準備をする時間を必ずブロックする癖がつきました。

そのMTGの目的は何か、何を決めたいのか、どんな資料があったらいいのかを考えて、準備す時間はMTG以上に大切。人にお仕事をお願いするための、大切な自分の「お仕事」なのです。

⑤公的支援はためらわず、使い倒す!


私は東京で創業していますが、実は使える公的支援がいっぱいあることを発見!ちゃんと納税してるので、都民の起業家の方々には、ぜひ使い倒していただきたい。
いくつかおススメをご紹介!

<東京開業ワンストップセンター(TOSBEC)>
友人から勧められた法人登記~社会保険関連までの初期の開業手続きがまさにワンストップでできるサービス。法人登記のための定款作成は、メールのやりとりで本当に細かいところまで添削してもらって、感謝しかなかった!ぜひ創業される方@東京の方には使用していいただきたいです。

<TOKYO創業ステーション>
ゆくゆくは東京創業助成金などを狙いたい方は、東京創業センターの「プランコンサルティング」をうけることもお勧め。事業計画書を作るという2-3か月の「試練」はあるのですが、事業計画書を一つ作成しておくと、他のアクセラプログラムに応募したり、後々融資を検討する際にもとても役立ちます。

作成過程も、これもまた、手厚いサポートがあり、ワードの添削レベルで指導いただけます(しかもタダ!)。きちんと事業計画をたてて進めていきたい人にはお勧め。

<小規模事業者持続化補助金>
起業ほどなくして、「小規模事業者持続化補助金」というものに挑戦し、見事採択されました。この補助金を活用して、ウェブサイトやLPを制作しました。
申請書類や最後の報告書の作成が面倒ですが、使える用途の幅が広いので使い勝手はよいです(残念ながら人件費はNG)。しかも1年目は補助額が100万円なので、トライする価値あり。


⑥苦手業務を補う有料ツールは、導入価値あり!


自社のPR・マーケティング周りって後回しになりがち・・でも案外重要だったりしますよね?私は、文章は書けてもビジュアル作成が苦手な人間なので、ビジュアル作成でつまづいてしまうタイプの方には、ためらわず有料ツール使いましょ!と言いたいです。

<Canva>
Peatix、Facebok広告、noteなど、日本のSNSツールのバナーやキービジュアル作成にも対応したビジュアル作成ツール。感覚的に使えて、ド素人でもそれなりのビジュアル作れます!まずは無料版で試してみて有料化するのがお勧め!

https://www.canva.com/

<Slidequest>
Facebook広告でたまたま見つけたツールなのですが、1万円弱でプレゼン系の基本的なフレームワークのビジュアル(SWOTとか)や、インフォグラフィクスがダウンロードできます。

サブスク型でないのがありがたい!これがあったおかげで、超高速でなんとなくかっこいいプレゼン資料が作成できるようになりました。


⑦メンターがいなければ、良書をメンターに!

特にメンターがいなかった私にとって、良書は心の友。

本棚を買い替えるくらい本を買いました。でも、また読みたいと思う本はそのわずか。1年目に読んで本当によかったと思えた本をいくつかご紹介★

①起業1年目の教科書(今井孝著)

起業前~1年目のターゲットのあるあるの不安や悩みに寄り添ってくれるメンターのような本。とてもやさしい語り掛けだけれど、抑えるべきポイントをわかりやすく伝えてくれる本です。起業前の方にもおすすめ。


②スタートアップファイナンス 起業で失敗しない「おカネ」とのつき合い方(加瀬洋)

あるオンラインセミナーで、著者のお話を聞いて即ポチしてしまった本。融資、投資、など資金調達法のメリデメ・注意点や、助成金に関する情報などが、理路整然と論理的に書かれていて、読みやすく腹落ち感が高い!買う価値ありだと思います。


③起業の科学(田所雅之)
大型の資金調達を検討しているスタートアップから、スモールビジネスだけど自分なりの新たなサービスを開発したい人まで、やるべきことがステップバイステップで書かれている本。リーンキャンバスの書き方はとてもためになりました。1冊手元においておくと良い、まさに教科書的な存在。


⑧走りながら、思考を「遊ばせる」

メンタル面も、だれも心配してくれないのですが、自分のメンタルケアってホントに大切!
私も、自分と事業が一体になりすぎて、気分転換ができない状況に何度も陥りました。

まだまだメンタルケアは課題ですが、たまたま私は走ることが好きなので、朝のジョギングの時間をマインドリセットの時間に活用することにしました。

ゲーム的に始めたのが、「思考遊ばせゲーム」。
ジョギングの往路は、事業・自分・家庭のこと「以外」のこととだけを考えるというルール。

私はキャッチコピーとかが好きなので、走りながら企業のロゴとか、キャッチフレーズとかを見て、「あー、オリックスレンタカーって、Rent-A-Carってロゴなんだー。レンタカーって、Rental Carの略だとおもってたけど、実はRent-A-Carだったのねー」とか、どうでもいい発見を楽しむ時間にしています。ほんと空想の世界に入り込みます。

思う存分、自分「以外」のことに想いを馳せて、30分くらい往路を走ると結構、思考がリフレッシュされてます。復路は事業のことでも、こども・家庭のことでも考えてもいいというルールにし、少しづつ現実に戻りながら帰路につきます。

その他、海外ドラマに浸る夜を週1回作るとか、、子育て中のママ起業家でもできる、「ながらメンタルケア」を開拓する毎日。

⑨朝起きたら、感謝する


上記のメンタルケアとも重なるのですが、、私は朝ジャーナリングの時間をとっています。まず書き出すのが、前の日に起きた「感謝すること」。
大きな成果も、どんな小さなことでもいいので、まずよくやった、よかった、嬉しかった、と思えることを書き出します。書き出すと、案外書けます。

その後に、自分について、他の人について、学んだこと、気づいたことを書き留めておきます。で、気持ちが落ち込んだときに、1か月前の日記を見返すします。すると、1か月前より着実に進んでいることが「事実」として残っていることに気づきます。

今日の私が、明日の私をつくる。。

誰も保証してくれない道を作るうえで、先が見えないときこそ、これまでを「振り返る」時間の大切さを改めてかみしめています。

⑩ワークライフバランスではなく、ワークライフインテグレーション(ママであることを武器に!)


私にとって、ワークとライフはバランスをとるものではなく、統合させるもの。正直、過去1年は、ワークの中にライフを統合させてる状態💦

仕事柄、「考えることやアイデアを出すこと」こと自体がバリューなので、私は煮詰まると、家事をします。特に料理をする時間、ひたすらお風呂・トイレ掃除をするときに良いアイデアが浮かんできたりします。
ライフ(家事・育児)の部分が強制的にあることで、生まれてきた数々のアイデアをみるときに、ワークライフバランスはバリューの源泉だなーと痛感。
このタイミングで起業をしていることに意味を感じています。ワーク&ライフがごっちゃになった中でうまれる「地に足の着いたアイデアやイノベーション」を大切にしたいなと思う今日この頃です。

・・ということで、本当にメモ書き程度で書きなぐってしまったnoteですが、これから起業されようとする方、子育てしながらやりたいことやっていいのかな?と躊躇されてている方、起業初心者マークの私のような方の、何かヒントになれば嬉しいです。



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