映画『許されざる者』

映画『許されざる者』
原題:『Unforgiven』
(1992年/アメリカ)
制作・監督:クリント・イーストウッド
主演:クリント・イーストウッド/ジーン・ハックマン/モーガン・リーマン

新宿ピカデリーでクリント・イーストウッド特集を組んでいて、まだ未見だった本作品を鑑賞した。
本作品は第65回アカデミー賞で監督賞/作品賞/助演男優賞/編集賞を受賞している。

内容はザ・西部劇、というものである。夕日をバックに砂漠を馬で疾走するシーンなどは典型的な西部劇の画である。しかし単純な西部劇ものではなく、登場人物の内面を丁寧に描いている。
主人公が前半、「死ぬのは怖い」とつぶやいたり、酒に手を出さないなど、それらのシーンで主人公の弱さを浮き出している。しかし終盤、復習の鬼とかした主人公は容赦なく悪党を懲らしめていく。
西部劇としての風景の美しさと、復讐劇としての残酷さと、人物像の丁寧な描き方で映画に深みを与えている。
映画の作り方としては50-60年代の古き良き映画の時代の作り方を踏襲している点も良い。最後までドキドキであった。
クリント・イーストウッドの映画作りの原点のような作品であった。


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