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紅茶詩篇

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#幻想

紅茶詩篇『青』

紅茶詩篇『青』

 月夜の青に溺れていた
 肌の肌理が乾いていた
 私は船を漕いでいた
 ひとりの青い海の夜に
 流された血を溶かしながら
 傷を負った肌と肉体から
 この薔薇を守るために骨まで達した恐怖の傷に
 心許ない手当てをして
 清い於血が傷からしみるのを鎖すように隠しながら
 心を神経そのもののように研ぎ澄ましていた
 まるで清い血で恐怖を飲み物とする神のように
 眠りにきちんと癒やされることが約束されて

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紅茶詩篇『花を悼む』

紅茶詩篇『花を悼む』

花を悼む

死んだ私を優しく葬る。

柩の中で眠る私を、綺麗になった私が見つめる。

旅立つ私が外套を着るように、眠る私が夜着を纏うように、

白い着物の襟を整え、綺麗な髪を永遠に巻いて、私は羽織る、紅茶の香りを。

語るべき言葉も、零すべき苦悩はもうない唇に、甘い香りの紅を引く。

何の未練もない死化粧をする。

死ぬべきだったと信じていたの、誰に言われたわけでもないのに。

彼女は信じ続けてい

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