#創作
エッセイ【心に薔薇を植える】
以前、私がよく行く場所の近くにあるケーキ屋さんに併設されたカフェで、学友の文豪とお茶をしていたとき、ランチセットで選べたお茶の名前を、私はきっとずっと覚えていると思うのです。
「南仏のお花畑」
そういう名前のハーブティーでした。
私と学友は、
「私たちの頭の中みたいな名前だね」
といって、笑って南仏のお花畑を召喚したわけです。
頭の中が、お花畑。
私の頭の中は、薔薇庭園でしたし、今も薔薇庭園
エッセイ【紅茶なのにブラックティー】
紅茶のことを日本語では「赤いお茶」と書くけれども、英語では「ブラックティー」と、黒いお茶と表す。
これを知ったのは確か、大嫌いな英語の授業だった。私は表し方の違いに酷い興味と趣を感じて、その時間を終えていました。他に何を習ったのかは、覚えていません。ただただ、紅茶をブラックと表すことを面白いとだけ思っていました。
そんな、趣にだけ動かされていた高校生だった私。
逆に英語圏の方がブラックティー