見出し画像

(2024/06/10/月)朱玉(しゅだま)



宮崎県立博物館に展示されていた朱玉しゅだま

宮崎県立博物館2F展示室で撮影した写真です。

 こちらは昨日(2024/06/09/日)、宮崎県立博物館で撮影した、『朱玉しゅだま』の写真です。

 下記の写真は、見易くする為、拡大した物です…。

朱玉しゅだま
 古代の人々にとって”赤”は魂の再生を祈る特別な色でした。
 墓室の床や壁を赤い顔料で模様をつけたり、前面に塗ったり、時には頭骨を赤く染めたりしています。
 この赤色顔料の塊が朱玉で、酸化第二鉄を主な成分としています。

 私は以前から、古代の色や形の意味等を、作品に練り込む為に調べているので、こちらの文章は非常に面白い収穫でした…。

 赤い色に関する展示について、以前自分でnoteに書いた記事のリンクです
(2023/04/14/金)内部が赤く塗られた1万1500年前の土器に関する記事




朱玉しゅだまの正確な出土地について質問し損ねたので、自分で調べてみました…

 昨日は、こちらの遺物が、何処で発掘された物なのか……学芸員の方に聞くのを忘れてしまい、遺物の出土地が正確には判りません…。

 ……しかし、何故か、どうしても出土した遺跡や場所が気になってしまったので、周りの展示物を参考に、調べてみる事にしました…。

 朱玉しゅだまが展示されたケースを撮影した写真を見返してみると、『宮崎県小林市野尻町大萩おおはぎ地下式横穴墓27号出土』と書かれたラベルが見切れていたので、そこから……

『この展示ケース内の遺物は、大萩おおはぎ地下式横穴墓で出土した遺物なのでは…?』

 …と思い、早速、大萩おおはぎ地下式横穴墓について調べてみる事にしました……。

朱玉の写真の上に見切れたラベルが見切れています…
(矢印の部分)
拡大すると…
『宮崎県小林市野尻町大萩おおはぎ地下式横穴墓27号出土』
と書かれていました。


 Webで、上記の『宮崎県小林市野尻町大萩おおはぎ地下式横穴墓』について調べてみた所……

全国遺跡報告総覧(奈良文化財研究所)様が公開されているPDFの中に、興味深い資料が有ったので、備忘録として紹介します…。

全国遺跡報告総覧(奈良文化財研究所)様より
宮崎県の装飾古墳と地下式横穴墓
ダウンロード( 15.9 MB ) モバイル版( 11.5 MB )
副書名 平成7年度前期企画展
編集・発行機関 熊本県立装飾古墳館

※こちらの資料は写真も多く読み易いです。

 この朱玉しゅだまが出土したのは、恐らく、この大萩おおはぎ地下式横穴墓から出土した物だと思われますが…

 正確な事は解らないので、後日、学芸員の方に質問をして見たいと思います…。




朱玉しゅだまと聞いて思い出したyoutubeの動画と、その動画を元に調べた事。

 朱玉と聞いて、以前、作業をしつつ聞き流していたyoutube動画で…
『成務天皇陵が盗掘された際、朱の塊が出土し、それを流通させた事が切っ掛けで盗掘が発覚した』との情報を聞いた事を思い出しました。

 その動画がどの動画だったのか、探すのにかなり時間かかりましたが、何とか見つけ出す事が出来ました…。

Youtubeチャンネル 古代史ヤバイ【ゆっくり解説】様より
【ゆっくり解説 】盗掘で判明した古墳の謎!
3:30~成務天皇陵の盗掘

 上記の動画は、個人的に面白く参考になったのですが……

 どうしても、成務天皇陵盗掘事件に関する一次資料について知りたかった為、WEBで調べてみた所、下記のHPがヒットし、その中に、上記の動画の盗掘事件と思われる内容の記事が記載されていました…。

『Wikipedia』様より。
佐紀石塚山古墳
こちらには、大まかな古墳の情報が書いて有ります…

 更に詳しく、被害の様子が掛かれたHPが有りましたので、ご紹介します…。

『加藤徹のホームページ』様より。

巨大墳墓の盗掘譚 - 中国・日本・エジプト 古代世界のあの世とこの世
(「日中陵墓比較盗掘史」改題)
より、一部抜粋致します。

20.【日】嘉永元年(1848)に里人が盗掘。朱と管玉68を石棺の隙間から取り出した。この4年前にも盗掘し、勾玉50を盗み一分で換金。嘉永五年の 調書によれば、盗掘犯(百姓嘉兵衛外四人)は判決前に三人が死亡。塩詰めにして、生き残った一人とともに七年後、奈良町を引き回して磔に処され た(植野浩三1987)

 上記のHPの作者である加藤徹様について、私の勉強不足で、全く存じ上げておりませんでしたが、明治大学で教授として勤務されている方で、中国文化、中国文学、表象文化を研究されている方の様です。

『明治大学』HPより、
ホーム教育/学部・大学院法学部専任教員一覧加藤 徹

 上記のHP内で、下記の引用元が記載されていた為、今後、図書館や博物館で資料を請求する等して、読んでみたいと思います…。

参考文献:植野浩三「盗掘された天皇陵の実態」、『歴史読本 臨時増刊』第32巻第12号(新人物往来社、1987年6月6日発行)pp.76-81
その他

 又、上記の資料、植野浩三「盗掘された天皇陵の実態」、『歴史読本 臨時増刊』について調べて見た所、法政大学国際日本学のHP内に有る日本古代史関係研究文献目録データベース内で、その資料の名前を見付ける事が出来ました…。

法政大学国際日本学研究所』様のHPより

日本古代史関係研究文献目録データベース

盗掘された天皇陵の実態




資料を調べる途中で知った、『まじなひの考古学研究』と言う、個人的に興味が有る単語キーワード

 上記の資料を調べた際、更に興味深い資料を見付ける事が出来ましたので、こちらの資料も、後日調べてみたいと思います。

法政大学国際日本学研究所』様のHPより

日本古代史関係研究文献目録データベース

データーベース内で上記資料作者の植野浩三様の名前を検索した結果

16. 西山 要一|植野 浩三|高野 学|狭川 真一
まじなひの考古学研究 水野正好先生の急逝を悼む

刊行年:2015/03
データ:日本考古学協会会報 184 日本考古学協会 会員の訃報に接して

※上記の『まじなひの考古学研究』と言う言葉に興味が有る為、上記資料とは別に、『まじなひの考古学研究』について調べてみたいと思います…。

 上記資料『盗掘された天皇陵の実態』の作者の植野浩三様についても、私の勉強不足で存じ上げておりませんでしたが、奈良大学の文化財学科で40年間勤務され、現在退職された方で、土器(須恵器等)の研究されていた方の様です。

 奈良大学リポジトリ内で、植野浩三様の御退職に当たっての文章が有りましたのでご紹介します…。

『奈良大学リポジトリ』より。
植野浩三先生のご退職にあたってPDF・download




感想

 …今回、個人的に興味の有る朱玉しゅだまについて調べて行くと、面白い事が色々と出て来て、本当に面白かったです…。

 特に、資料を検索する過程で、偶然『まじなひの考古学研究』と言う、聞きなれない単語キーワードを見つけたのは、本当に幸運ラッキーでした。

 これは、祭祀考古学さいしこうこがく的な物(研究)なのかもしれない…と、個人的には思うのですが、詳細が全く解りません…。

 ですが、字面じずら的に、かなり気になっているので、今後調べてみたいと思います…。

 今後も、興味の有る事を、調べて行きたいと思います。

 そして、その調べた情報や技術を、創作活動や、何らかの表現活動等に生かして行きたいと思います…。


 


2024/06/09/2000~2024/06/10/~1236
最近はただの日記になっていますが、自分自身と作りたい作品について更に突き詰めて行きたいので、この作業を暫く続けて行きたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。