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(2023/04/05/水)独特な模様と雰囲気の『ミミズバレ状突帯文土器』

本日の写真

弥生土器(甕)
 [ミミズバレ状突帯文土器]
 出土地:野久尾遺跡(えびの市)
 年 代:弥生時代中~後期
 所 蔵:本館

※こちらの写真は私が現地で撮った物で、施設に許可を得て掲載しております。
※こちらの写真は私が現地で撮った物で、施設に許可を得て掲載しております。

弥生土器(甕)
 [ミミズバレ状突帯文土器]
 出土地:野久尾遺跡(えびの市)
 年代:弥生時代中~後期
 所蔵:本館

 土器の胴部の突帯文様の一部が蛇行してミミズのように見えることからその名前がついた。

宮崎県立考古学博物館B1F展示

弥生土器(甕)
[ミミズバレ状突帯文土器]
 出土地:牧の原第2遺跡(都城市)
 年代:弥生時代中~後期
 所蔵:本館

※こちらの写真は私が現地で撮った物で、施設に許可を得て掲載しております。
※こちらの写真は私が現地で撮った物で、施設に許可を得て掲載しております。

弥生土器(甕)
[ミミズバレ状突帯文土器]
 出土地:牧の原第2遺跡(都城市)
 年代:弥生時代中~後期
 所蔵:本館
  
 ミミズバレ状突帯文土器は、宮崎県南西部の山間部で多く確認される。

宮崎県立考古学博物館B1F展示

この写真を撮った理由

 こちらの写真は日曜日(2023/04/02)に、現地で撮影した物です。
この日は博物館に団体の方が大勢おられまして、博物館のボランティアガイドの方が展示遺物の解説をされておりました。

 ですので、ボランティアガイドの方に了承を得て、団体の方々に交じって説明を聞きながら観覧しました。

 こちらの博物館は何回も行っているのですが、ガイドの方の解説を聞きながら観覧したのは初めてで、遺物の解説パネルにも載っていない情報等が聞けて面白かったです。
(そちらの情報はまた別の機会に書きたいと思います。)

 その中で、私がいつもは余り見ない展示コーナーでボランティアガイドの方が、奥の大きめな壺を解説されていた際、手前に展示された、小さな土器片に目を奪われ、写真を撮ってしまいました。

 それが上記の『ミミズバレ状突帯文土器』です。

遺物について思った事

 一目見て、以前行われていた企画展で展示していた『工字文突帯文土器』に雰囲気や作風が似ている感じました。

令和4年度企画展Ⅱ伝統(かわらぬもの)と確変(かわるもの)~宮崎の弥生文化の特質~の展示品
『工』字突帯文土器(”山の土器”) 出土地:平底第2遺跡(日之影町)

 『ミミズバレ状突帯文土器』の解説パネルによると、『ミミズバレ状突帯文土器は、宮崎県南西部の山間部で多く確認される。』との事ですので、同じく山間部の平底第2遺跡(日之影町)から出土した上記の『工字突帯文土器』も、何らかの関係が有るのかも知れません。

弥生土器(甕) [ミミズバレ状突帯文土器] 出土地:野久尾遺跡(えびの市)

 出土地が違う上記2つの土器片は、表面の荒れ具合や色の違い等は有りますが、雰囲気やデザイン構成が似ている様な気がします。

 又、どちらとも弥生時代の作品ですが、それ以前の縄文土器のデザインセンスがまだ少し残っている様な作品だと思います。

 このミミズバレ状突帯文土器は、なんというか……工字突帯文土器を前にした時と同じく、ゾクゾクする様な独特の雰囲気を持っている作品だと私は思います。
(あくまでも個人的な意見なのですが…。大阪の万博記念公園に有る国立民族学博物館の展示物と似た様な雰囲気が有る様な気がします。)

 私はこの様な個性的で、独特な雰囲気を持つ紋様等に興味が有るので、この土器片のデザインも今後作品作りに生かしていきたいと思います。

2023/04/05/1445~1621


最後まで読んでいただきありがとうございます。 作品製作をしているので、サポートいただけたら創作活動に関する費用にしたいと思います。