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(2024/07/2/火)西の正倉院の展示室の様子②(左側の部屋)



本日の画像 
西の正倉院の展示室の様子(入り口から向かって左側の部屋の入り口の様子)

 今回も引き続き、先日(2024/06/23/日)、宮崎県みやざきけん東臼杵郡ひがしうすきぐん美郷町みさとちょう行って撮影した西の正倉院しょうそういんに関連する記事です。

 今回備忘録として残す記事は、祭祀や儀礼に関する情報が大量に有り、現地で文章を読むだけでは理解出来なかったり、覚えられなかった部分が多かった為、文章を撮影した写真を使ってまとめた記事です…

 今回は、西の正倉院の内部、入り口から見て左側の部屋(南倉?)の展示物について、纏めてみたいと思います…


※前回の記事




入り口から見えるモニター

 この部屋に入って、一番初めに目に止まったのは、部屋の中央に置かれた映像の流れるモニターと巨大な柱でした…。

 又、入り口にはスロープが設置されており、
かなりスムーズに移動出来たのが印象的でした…

 しかし、私が部屋には行った時には、韓国語のナレーションで映像が流れていた為、内容が理解できなかったので、周りの展示物を見る事にしました…。
(暫くすると韓国語ナレーションの動画が終わり、日本語のナレーションの動画が流れていたので、その動画を、この部屋を出る前に鑑賞しました…。)




『百済王伝説の証し 師走まつり』と書かれた案内版と、解説パネル。

 部屋の入り口から見て左回りに文章を読み進める様に、パネルが展示されていました…。

 一つ目の解説パネルは、この土地で行われている祭り『師走祭り』についての概要が記載されていました…。

 解説パネルの部分を拡大して撮影した写真です…
見易くするために、それぞれ分解してみる事にしました…

師走祭りの由来ー
百済王族の御霊をなぐさめ、百済王族が年に一度対面する巡行祭事

師走祭りの全景ー
子神の”福智王”が父神の”禎嘉王”を参る

師走祭りの全景ー
父神の”禎嘉王”らの御神体

 この文章を読んで”袋神”と言う名称を始めて知りました…。

 神輿が登場する以前の姿といわれている…との事ですが、詳細が分からない為、今度調べてみたいと思います…。




師走祭りの巡行路とゆかりの地

 こちらのコーナーは、師走祭りの巡行路が、今と昔では変わっている事が書かれていました…。

 この展示の上には、入り口にも掲げられていた五色布が展示されていました…。

展示スペースの全体図


『師走祭りの巡行路とゆかりの地』の解説文 
『昔と現在の巡行路の違いについて』

 先ずは解説文から見て行きたいと思います…。

 こちらは、文章部分を拡大した写真です。

 更に読み易くする為に、更に拡大したいと思います…。

師走祭りの巡行路とゆかりの地

昔の巡行路ー9泊10日
※昭和22年(西暦1947年)まで続く

昔の巡行路ー2泊3日


『師走祭りの巡行路とゆかりの地』の展示物 
『儒学者”高山彦九郎”の日記』

 こちらは、寛政(江戸時代中期)の儒学者”高山彦九郎”氏が、この地域を訪れた時に日記で、『筑紫日記上 二』と言う文章の様です…。

 文章は達筆で読めませんが、所々、訳されている部分が有ったので、その部分を拡大したいと思います…。

 こちらは日記の原文です。
 かなりの達筆なので、私は読む事が出来ませんでした…。




師走祭りー巡行祭事

 こちらの『師走祭りー巡行祭事』と書かれている案内版の横には、大きな画像の上に文章が書かれている物が展示されていました…。




昭和30年代の師走祭りの巡行模型

 こちらは、過去の師走祭り巡行の模型の様ですが、『現在でも馬や馬車を除いては同じ』と言う事が解説に記載されていました…。

 ただ…手持ちのiPhoneⅩで上手く模型を撮影する事が出来なかったのが残念です…

上記の画像の、文章部分を拡大した物




神門神社の準備ー 
「神門」の星を清め、神を迎える準備

 こちらのコーナーは、師走祭りの際、『神門神社』が行う準備について掲載されていました…。


『神門神社の準備ー「神門」の星を清め、神を迎える準備』の解説文、『森巻き』と『星祭り』。

 先ずは解説文から見て行きたいと思います…。

 こちらは、文章部分を拡大した写真です。

 更に読み易くする為に、更に拡大したいと思います…。

神門神社の準備ー 「神門」の星を清め、神を迎える準備

 ※これらの祭祀については、文章を読むよりも、現地の映像展示で、ナレーション付きの祭祀の動画を見た方が、雰囲気が解り易いと個人的には思います…
(今回、施設内で放映されていた動画はこの記事でUPしていません)

森巻き

 入り口付近の映像展示の解説によると
森巻きは、神社の森を清める』と言う事だそうです…。

星祭り

 入り口付近の映像展示の解説によると
星祭りは、神事の場所を清める』と言う事だそうです…。


『神門神社の準備ー 「神門」の星を清め、神を迎える準備』の展示物 
『柿渋染和紙』と『祭事関連用具』

 展示ケースの中には、古い箱と紐、柿渋染めの和紙が展示されていました…。

柿渋染和紙
 こちらは、何に使われた物か判らない柿渋染めの和紙だそうです…。

 私は以前、一閑張を作っていた事が有るのですが、その時に使っていた文字和紙(和紙表面に漢文がプリントされた和紙)にデザインが凄く似ている気がします…。

 私が一閑張りで使っていたのは現在の和紙で、紙の専門店で売っていた商品ですが、もしかしたらその販売されていた文字和紙は、この柿渋染和紙の様な原型が有ったのかもしれないな~…と、思いながらこの展示物を見ていました…。

祭事関連用具

 以前、神門神社の宝物をが入れられていたと思われる…と、解説されている古い箱。

 後の時代に、神事に使う紙を切る台に使用された…との記載が有りましたが、中に入っている紐についての解説は、特に有りませんでした…。

 箱の底には、『神門大明神』と言う文字と、『慶長』と言う文字が確認出来るので、こちらも上記の解説文に有る、約400年前の木箱の様です…。

上から撮影した写真
側面から撮影した写真




上りまし……第一日目
木城町「比木神社」⇒南郷町「神門神社」

 ここからは、祭りの流れが一つづつまとめて、解り易く展示していました…。

 ここには現在、2泊3日に短縮された、1日目の日程が紹介されています。


師走祭り一日目の行事内容

 先ずは解説文から見て行きたいと思います…。

 師走祭り一日目の行事一覧

 スマホなどで読み易い様に加工してみました…。

上りまし……第一日目 1~13

祭りの行われる場所の地図と経路

1 「比木神社」出発……比木神社(木城町)

2 海での”みそぎ”神事……金ヶ浜(日向市)

3 祭典・神楽……卸児(東郷町)

4 祭典・神楽……坪谷神社近辺(東郷町)

5 祭典・神楽・昼食……中水流(東郷町)

6 小丸川での”みそぎ”……小又吐(南郷町)

7 祭典・神楽……中水流ー伊佐賀神社(東郷町)

8 祭典・神楽・直会・野焼……下名木ー塚の原古墳(南郷村)

9 みそぎ・祭典……石田ー衣渕・田原家(南郷村)

10 ご神体の笠とり……南郷中グラウンド内ー塚跡地(南郷村)

11 ごあいさつ・迎え火……小路前田(南郷村)

12 鳥居神楽……神門神社境内・二番目の鳥居(南郷村)

13 神門神社本殿へ到着……神門神社本殿(南郷村)


『上りまし……第一日目』の展示物 
『「比木大明神本縁起」宝暦五年』と、二つの写本

「比木大明神本縁起」宝暦五年

 こちらは、『上りまし……第一日目』の展示スペース内の展示ケースに展示されていた、宝暦五年(西暦1756年)に書かれた『比木神社』の縁起(建てられた理由)が書かれた巻物の様です……

1828(文政11)年の写本と1888(明治21)年の写本

 こちらは、製作年のみ紹介された写本です…。

 もしかしたら、上記の「比木大明神本縁起」と同じ内容なのかもしれませんが、良く判りませんでした…。

 又、行く機会が有れば、施設の方に質問したいと思います…。




中の日(祭典・神楽舞明し)……第2日目
神門神社周辺

 次は、2泊3日の内の、2日目の日程を紹介されています……


師走祭り二日目の行事内容

 先ずは解説文から見て行きたいと思います…。

 師走祭り二日目の行事一覧

スマホなどで読み易い様に加工してみました…。

中の日……第二日目 14~23

祭りの行われる場所の地図と経路


14 ご神体・お衣替え神事……神門神社本殿

15 昼食・神楽道具作り……神門神社拝殿

16 祭典……神門神社本殿

17 ドンタロ祭・将軍神楽……ドンタロ塚(神門神社周辺)

18 神事・神楽……山宮さま(神門神社周辺)

19 洗濯行事……小丸川岸(神門神社周辺)

20 川原で野焼……小丸川岸(神門神社周辺)

21 川原から石塚へ……石塚(神門神社周辺)

22 社殿を3回まわる……神門神社本殿

23 ご神体・お衣替え神事……神門神社境内地ー御神屋


延岡藩主が寄付したと思われる金御幣

 こちらは、延岡藩主・有馬左右衛門左様御寄付の金幣とされている金幣の様です…。

 こちらの金幣とはデザインが少し違いますが…

 以前、四国に有る『剣見神社』と、その近くに有る『道の駅大歩危』に併設されている『妖怪屋敷と石の博物館』に行った時、これに似た金幣が展示されているのを見た事が有た事を、この展示物を見て思い出しました…。


 『明治から昭和初期に作られた物と思われる』と言う解説文が添えられた金幣。

 こちらは、上記の金幣よりも作られた時期は大分後の様ですが、かなりボロボロになっています…。




下りまし……第3日目
南郷町「神門神社」⇒木城町「比木神社」

 次は、2泊3日の内の、3日目(最終日)の日程が紹介されています……


師走祭り三日目(最終日)の行事内容

 先ずは解説文から見て行きたいと思います…。

師走祭り三日目(最終日)の行事一覧

 スマホなどで読み易い様に加工してみました…。

下りまし……第三日目 24~29

祭りの行われる場所の地図と経路

24 お別れ式……境内地ー「神門神社」(南郷村)

25 ヘグロ塗り……境内地ー「神門神社」(南郷村)

26 祭典……神門神社本殿(南郷村)

27 お別れ行事……一本鳥居(南郷村)

28 両社お別れ・笠つけ……南郷中グラウンド内ー笠取り塚後(南郷村)

29 洗顔……米上(南郷村)


『下りまし……第三日目』の展示物 
『祭りで使われる道具』

 こちらの展示スペースには、祭りで使われる道具が展示されていました。

 展示物には、それぞれ名前が書かれたプレートが置かれていました…。

展示ケースを側面から撮影した写真


ご神体の外側を被っていたもの(真綿・和紙)

 こちらは恐らく、ご神体の袋神を被う物だと思われます。

 袋神については、師走祭りの全景ー父神の”禎嘉王”らの御神体の所で紹介されていました…

 又、ご神体の衣を変える部分についての記事は、中の日……第二日目 14の解説パネルに記載されています…。



烏帽子

神楽に使われる笛

神楽鈴
 
神楽鈴には、一般的に下記の様な五色布が使われていますが……

 もしかしたら、この西の正倉院内部に掲げられている五色布は、この神楽鈴の五色布をモチーフにしているのかもしれないな~…と、この展示物を見て、何となく思いました…。
(五色布自体は寺や神社でよく見かけられる物ですが……
こちらの施設内で、五色布が使われている祭器や展示物が、この神楽鈴以外に無かったのでそう思いました…)

昔の祭りに使用した食膳の器類




百済王伝説にまつわる祭り

 こちらの展示スペースには、『百済王伝説にまつわる祭り』と言う案内看板と、左右に2枚のパネルが設置されており、地元の祭りとその祭りで重要視されている物、韓国の祭りとの関連性ついて記載された文章が展示されていました…。


『師走祭りと韓国の祭り』 
「師走祭り」と「韓国の祭り」の類似することがら

迎神

火の儀

祭場

奇数

将軍祭



『師走祭り』以外の百済王伝説にまつわる地元の祭り 
「大年下り」と「お里巡り」


祭りの行われる場所の地図と経路


大年下り


お里廻り




ービデオシアターの御案内ー
師走祭りの景 九州山地に謎の百済伝説

 入り口から左回りに一周して、入り口から見えた液晶ディスプレイの前に戻ってきました…。

 再び入り口に戻って来た時、モニターの上部にあるスクリーンが気になりました…。

 なので、何処かにプロジェクターが有るのでは…?と、思い後ろを振り返ると、天井の高い位置にソニーのプロジェクターが設置されていました…。

 しっかりと固定されている様ですが、現在は使われていない様です…。

 液晶モニターの横には、『師走祭りの景』と書かれた看板が設置されています…

 液晶の前で暫く待っていると、日本語のナレーションが始まったので、暫く映像を見ました。

 内容は、この部屋の展示資料と文章を、解り易い動画とナレーションで見る事が出来る映像でした…。

 こちらは、儀式の様子を動画で見る事が出来るので、個人的にはオススメです…。

 




左側の部屋(南倉?)の中央から撮影したパノラマ写真

 こちらの部屋に展示されている、気になる展示物と情報を撮影し終えた為、この部屋から出る前に、最後に部屋の中央からパノラマ写真を撮影してみました…。




右奥の部屋『百済王伝説-宝物は語る』へ…(To be continued..)

 こちらの部屋の資料の写真とパノラマ写真を撮り終えたので…
今回、この神門神社と西の正倉院に来る理由になった、神門神社の宝物が展示された部屋に行く事にしました…。

感想

 今回は、3つのエリアで区切られた内部の、二つ目の部屋についての備忘録をまとめてみました…。

 ここまでの資料を読み返して、この土地で行われている師走祭りについて知る事が出来ました…。

 特に、最後のパネルに書かれた儀礼の内容が非常に興味深かったです…。

 又、展示されている文章を全て読み返した後、個人的に気になる部分が有ったので、その部分に付いては、今後図書館で調べたり、民俗学を研究されている方や、地元の方々にお伺いしたいと思います…。

※この記事を作る際に、様々な注釈をつけていたのですが、全て合わせると10000字を越えてしまいそうだったので、一旦、全て削除しました。
 後日、機会が有ればUPしたいと思います…。


 今回は、ここで一旦記事を終了したいと思います…。

 次回は、三つ目の最後の部屋『百済王伝説-宝物は語る』の内容についてまとめたいと思います。

 この後も、西の正倉院の内部で撮影した写真を、備忘録も兼ねて、まとめたいと思います…。

※次の記事をUPしましたので、リンクを貼ります…




2024/06/27/?~? 2024/06/28/?~2300頃? 2024/06/29/?~2326
2024/07/01/?~0100頃? 2024/07/02/?~1237
投稿時間2024/07/02/1318
最近はただの日記になっていますが、自分自身と作りたい作品について更に突き詰めて行きたいので、この作業を暫く続けて行きたいと思います。


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