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読むことで美しくなる本たち

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このシリーズ、私はスキですよ。本当です。
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#読書

『ピカソの言葉』を読んで

人間に限界があるのか、わからない。
少なくとも精神にはなさそうである。

その境界線に近づいたら、さらに空白が広がっていることに気づくのか、境界線に沿って歩き続けるのか、よくわからない。

絶対的な正しさに魅せられて、苦悩の熱にうなされる。このように生きていけるなんて素晴らしいことだろう。

『サガンの言葉』を読んで

『サガンの言葉』を読んで

『海辺のカフカ』を完読した際には、引き寄せられるようにある言葉が座右の銘となった。

それと同様に、私は、盲従だと揶揄されるまでもサガンの生き様に服してしまうだろう。

サガンからは、言葉にしてはならない、した途端に陳腐となるモノを受け取った。それは再現性からは最も離れ、不可逆的である。

『マリリン・モンローの言葉』を読んで

『マリリン・モンローの言葉』を読んで

マドンナやカトリーヌ・ドヌーヴをはじめとする著名人、そして世界中が彼女になぜ熱狂したのかが、痛いほどにわかる一冊。

それは「早逝だから」という見方もあるだろうが、こんなにも周りから讃えられ、尊敬されている記述に溢れているとは思いもしなかった。

それこそ彼女の謙虚さ、底力の現れだろう。

『マドンナの言葉』を読んで

『マドンナの言葉』を読んで

表現者と言葉の関係は不可分なほど、あるいは表裏一体と呼べるほど密接である。

その中で私は、真実ではないかもしれないが、身をもって確信する一つのことを見出した。

それは、本を愛する人は本に愛され、結果として一つ一つの表現や言葉に艶やかさや深みが現れ、それらが自己表現を始めることである。

『ジェーン・バーキンの言葉』を読んで

『ジェーン・バーキンの言葉』を読んで

シリーズを通じて、私は肉体と精神がなぜ二分化されているのかを理解できたと思う。

時代と共に歳を重ねていくのを横目に、そこには相関関係は一見見受けられないが、まるで反比例のように精神はより若々しく洗練されていくような生き様。

それは、自己の内に絶対的な信念があるからこそ成せるのだろう。

『オードリー・ヘップバーンの言葉』を読んで

『オードリー・ヘップバーンの言葉』を読んで

このシリーズで描かれる女性は、「老いは恐れつつも、精神的に衰えることなく何歳であろうと精力的な活動を行う、始める」という点を中心に似通っている。

死に際まで品性を損なうことがなかったのは、やはり自分よりも他人を優先するというオードリーの理念が揺るがなかったことにも認められるだろう。

『ココ・シャネルの言葉』を読んで

『ココ・シャネルの言葉』を読んで

「読むことで美しくなるシリーズ」と銘打っているが、その言葉では到底足りない。

なぜ、涙を流すこととなったのだろう。
もちろん、シャネルの生き様や金言が引き金であることには変わりないのだが、山口路子氏の豊富な知識と卓越なる表現が更に脳を痺れさせることになったのだろう。

敬服する他ない。

『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』を読んで

『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』を読んで

「世界一の美女」と評されるが、その美に対しても徹底的に自分の考えを貫くドヌーヴの姿に心を打たれない人はいるのだろうか?

彼女は美学に対してのみ達見なのではなく、家族や愛、人生といった、私たちに関係する諸概念に対し鋭いメスを切り込んでいるのである。

人生で彼女に出会えて本当に良かった。