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嫌われていると誤解する人の考え方の癖


なんとなく周りの人の言動を見て「あれ?私って、もしかしたら嫌われてるのかも…?」って思うことってありませんか?

・今まで仲良く話してた人がなんか最近態度が冷たい
・自分にだけ挨拶をしてくれない
・こっちから送ったLINEが既読のまま返ってこない。

そんなことがあると「嫌われちゃったのかなぁ…」とか「なんか相手を怒らせるようなことしちゃったかな?」って不安になったりしますよね。

もちろん、こっちが何かひどいことを言ってしまった時には、それが原因で相手から嫌われてしまった場合もあると思います。でも、これって結構な確率で自分の単なる思い込みだったっていうこともあるんですよね。

何日か経ったら相手はいつもと変わらない様子で普通に話せた、みたいなことも多いんです。じゃあ、何で「嫌われちゃったかも…?」って誤解しちゃうかっていうと、そういう人は「ある考え方のクセ」があったりするんです。

「別に誤解なんだから後でとけるからいいじゃん」って思うかもしれないんですけど、僕はちょっと気をつけたほうがいいと思ってます。それがなぜかという理由は本編でお話ししたいと思います。

なので今回は他人から嫌われちゃったって誤解してしまうような考え方のクセについて解説します。

それでは、いきましょう!

①選択的抽出推論


嫌われていると誤解する人の考え方の癖は、ある一部だけの事実を取り上げて、それだけで嫌われたっていう証拠にしちゃうことです。

これを心理学では選択的抽出推論って言います。要するに、他人から嫌われたって誤解するときは、本当は嫌われてないと思えるような事実だってあるのに、その事実を自分が自覚しないまま無視しちゃう傾向があるんですね。

例えば、会社で仲良くしてた同僚がいて、いつも朝は元気に「おはよう!」と挨拶するし、お昼休みはランチ食べながら楽しく雑談してるって人がいるとします。自分が重いものを持ってる時は部屋のドアを開けてくれたりとかいつも優しくしてくれます。

でも、一昨日くらいからその同僚と朝に会っても挨拶がなんだかそっけない感じがする。一緒にランチ食べてても口数が少なくてあんまり会話が盛り上がらなかったとします。

そうなると「あれ?なんかおかしいな?」「なんか嫌われるようなことしたかな?」って不安になったりしますよね。

一旦「嫌われたかも…」と思っちゃうと、「そういえば、この前忙しくてLINEを返せなかったけど、それが原因だったのかな…」と嫌われたかもしれない原因にばっかり目が向いちゃうんです。そうすると、どんどん不安になってきちゃいますよね。

でもここでよくあるのは、実際は嫌われてはいなかったのに、こっちは嫌われたって勝手に誤解しちゃってたってことなんです。

なんでそういうことが起きるかというと、それが本当は嫌われてないと思えるような事実だってあるのに、その事実を自覚しないまま無視しちゃうからなんですよね。

こういうパターンにありがちなのは、よくよく思い返してみると

「そういえばあの同僚は会社から帰る時にはお疲れ様ってわざわざ自分に挨拶してくれたよな」
「数日前に仕事のことで上司から怒られててちょっとへこんでたよな」
「そういう同僚がそっけない態度を取ってるのは自分のせいじゃないかも」

こう思えるような事実もいっぱいあるはずなんですよね。

でも自分が嫌われてるって思い込みやすい人は、こういう自分が嫌われてないかもしれないっていう事実についてはなぜか見えなくなってしまうんです。

だから挨拶してくれないとかランチでの態度がそっけないみたいなネガティブなほうにばっかり目が向いちゃうんです。

これって結構本人としては辛いんですよね。そして、この考え方の癖に気をつけた方がいい理由が2つあります。

理由①:誤解が解けるまでの間にどんどん不安になっちゃうから

誤解が解けてしまえば不安もなくなるんですけど、その誤解が解けるまでっていつになるかわからないじゃないですか。2~3日で解ける場合もあれば、2~3ヶ月かかることだってあるかもしれないですよね。

理由②:嫌われたって誤解しちゃうと自分も相手から距離を取ろうとしちゃったりするから

「嫌われてるんだからもう自分もあんまり関わらない方がいいよな」って思っちゃうと、今度は相手も自分と同じように「あれ嫌われたかも?」っていう誤解をしちゃうかもしれないですよね。

そうやってお互いが誤解をしたまま離れていっちゃうと、本当にそれっきり関係が悪くなっちゃうということもあり得るんです。それってなんかもったいないですよね。

仕事であろうとプライベートであろうと良い人間関係を作るっていうのは自分をすごく幸せにしてくれるのに、そういう誤解で良い人間関係が離れちゃうのはすごくもったいないです。

だから僕はこの考え方の癖には早いうちに手を打ったほうがいいと思ってます。

②自分が「嫌われている根拠」と「嫌われていない根拠」を紙に書き出してみる


この誤解する癖に対して一番手っ取り早い方法は、相手に「私何かあなたの気に障るようなことをしちゃったかな?」って聞いてしまうことです。

これが一番確実ですし、そこから本当に自分が悪いことしてしまったのであれば素直に謝って、二人の関係を修復させることもできます。

とはいえ、なかなかこうやってストレートに尋ねるってことができない人もいますよね。冷たい態度をとってる相手にぶっちゃけ腹を割って話し合うようなことって、苦手だと思う人も多いからです。

そういう人にオススメなのは、自分が嫌われていると思う根拠と嫌われていないと思う根拠を紙に書き出してみることです。

自分が嫌われてるんじゃないかって不安になった時に、相手の態度の中で自分が嫌われてると思うようなものがあればそれを書き出します。

逆に「こういう態度もあったからこれは嫌われてないかもな」って思えるような根拠も一緒に書き出してみるんです。

なんでこれがいいのかって言うと、自分と相手の状況を客観的に見直すことができるからです。どうしても一人で頭の中だけで考えてると、嫌われてる根拠ばっかりが頭に浮かんじゃうんですよね。

だから嫌われてないっていう根拠を探し出すためには、頭の中だけじゃなくて、それを紙に書いてみるとびっくりするくらい簡単に探し出せます。

例えば、さっきの例だったら嫌われてると思う根拠は「相手の挨拶が素っ気なかった」とか「ランチでの口数が少なかった」みたいなことですよね。

それと同時に嫌われてないと思う根拠を探し出してみると「帰りの挨拶をしてくれた」とか「そもそも相手が上司から怒られててへこんでた」っていうことなんかも見つかります。

こうやって書き出してみると「自分が嫌われてるかもっていう根拠ばっかりだって思ってたけど、意外と嫌われてないって思えるようなこともたくさんあるよな。じゃあ必ずしも嫌われてるって訳じゃないのかも!」みたいに思えるんですよね。

こう思えると自分と相手の誤解が解けるまでの間も、あんまり不安にならずに済むようになります。

もちろん本当に自分が嫌われるようなことをしちゃったのであれば、それは素直に謝罪をした方がいいと思います。

でも、そうじゃない場合は「嫌われたかも…」って不安になってても辛いだけ。なので、こうやって紙に書いて自分を客観的に見つめるっていう方法は心が楽になるのでぜひ試してみてもらえたらと思います。

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