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イスタンブールの夜の裏で、、

私が旅に出る前にいたドイツという国では電車やバスに最終便というものは無く、夜中でも一時間に一本くらいは走っているのだが、
たまに酒を飲み過ぎて電車やバスの中で寝てしまい😴気が付いた時には目的地を通り過ぎていて😳
慌てて電車から降りると知らない所で反対車両が来るまで長い間待つ事になるのである。

その度にどうせなら後二駅位乗ってれば大きい駅に行けて楽に乗れたのにな〜という経験が何回かあり、寝起きは判断力が鈍るので、それからは慌てず落ち着いて行動しようと訓練を積んでいたのだが😑

先日初めて終電ならぬ終船で乗り過ごすという場面が😅
トルコのヨーロッパ側で酒を飲んでいたのだが最終のフェリー内で寝てしまい😴
ハッと気付いた時には
何処かに接岸していて慌ててダッシュし岸を見ると正に今岸から離れる所ですぐに柵を飛び超えれば間に合うというタイミングだったが🤪
一瞬の判断では何処のフェリーポートか判らず飛ぶかどうか迷った瞬間!
『落ち着けっ!』
と心の中で叫び声が聞こえたような気がして
留まったのだが🙃それを見ていた船員に今のはどこだったんだと確認すると跳ぶべきだったと笑われ😭10分後には元いた場所に戻っていた😥


勢いに任せれば良かった〜😭
とまぁ考えてもしょうがないので頭を整理する🤔

現金はあるがこんな時に限って充電は全くないという間の悪さ😞
家に帰るにはタクシーで遠くの橋を渡って一時間位はかかるだろう🤔
その辺のホテルを探すか?
それとも今日までに出会ったトルコ人の家やレストランに助けを求めに行くか?

と自問自答すると嫌な返事が返ってきた🤫
(お前はいつからそんな高尚な人間になったんだ?)
(今までホームレスもさんざん見てきたのにお前はベッドじゃなきゃ寝れない様な男になったのか?)

と🧐


そしてアホな私はイヤ😝
その辺に寝ればいいじゃないかと思った訳で😤

そうと決まればとりあえず寝酒を飲もうと近くのレストランで酒を煽る😇

そしてまず思いついたのは、
『困った時は教会に行け!』
と言う昔先輩に頂いた言葉を思い出し教会へw


海沿いを歩くと10分程で見つけた一棟のモスク
明るく輝いているが表側にはドアは無く裏に回って扉に手を掛けるが鍵が掛かっている🤪

先輩!イスラム教は助けてくれないかも?😐

そのまま裏を抜けようとすると薄暗くなった場所にトイレがあり、その周りに3人用の鉄のフレームに木の隙間が多めにある感じのベンチがいくつかあったので、ここで寝れんじゃね?と近づくと
奥のベンチに既に先輩が!
しかも小さく切ったマットレス轢いてるし🧐
流石っすw先輩!
ここが安全だってことですね!

と先輩の隣のベンチは一応遠慮し向かいのベンチに寝てみると、足を少し曲げないといけないが
イケそうな感じなのでそのまま目を瞑るがすぐにメチャクチャ風の通りが良い事に気付く😱

昼間はまだ暑いのでTシャツ短パンで活動してるのだが、流石にこの時間になってくると寒くてTシャツの中に腕を入れ縮こまって寝るが寒さに耐えれず無理だと判断😷

申し訳なく先輩の並びにそ~っと寝ると何と!
風が吹かないではないか🤩
流石っす!先輩w

ようやくゆっくり寝れるな〜と思ったら今度は夏の夜の天敵、なんの為に生きてるかも解らない、
世の中の嫌な音トップ3に入るあの音を出しながらアイツ等が現れた🤯
そして多くの場合その音を聞いた時には既に奴等の仕事は終わっており、私の足には耐え難い痒みが🤬

だから先輩達は夏でも長袖、長ズボンなのかと納得しこの場を去る事に、、、

やはり海沿いは風も強いので今度は中心部に向かうと大きな広場に室外機が4つあり、
その前で先輩が一人寝ていたのでそっと隣にお邪魔すると温かい風が出ていた😘
流石先輩!
どうやら地下道の空気を排出しているようで、
ここなら寝られると暫く目を瞑り
寝れそうだな〜という時に遠くから大きな音が近づいて来る🤔

目を開けて見ると町の掃除屋で彼等は放水しながら町の道路やゴミを綺麗にしているようで私達の事などお構いなしに近づいて来る😲
横を見ると先輩が移動するぞ!と私に指で合図😆

付いていきます!
と後を行くと近くのゴミ箱からパンを拾い上げ一口食べると私に差し出してくれた😐

流石にそれを口にする勇気はなく断るが本当にどうしようもなくなった時は食べるのだろうなと考えさせられる😶

それから2〜3言会話をしたが、
彼は英語も出来ずそもそも私の言語能力ではあまり理解は出来なかったのだが
シリアから来た20代の男で家族は死んだらしく仕事も無く路上で金を貰っているらしい😮

まぁだからと言って今の自分に出来ることは特にないので近くにあった屋台でチャイを買い2人で無言でタバコを一服し😑
ポケットに入っていたコインを渡し、
『俺は偽善活動家だから次にトルコ来た時にはもう少しなんとかしてやるよ!』
と自分に酔いながら寝床を探しに歩き出す🤐

それにしてもあんなに臭いハグは初めてだったなw

それからは街中に次の先輩を探しに行こうかと思ったがなんだか気が抜けて(失礼な気もして)
海側に戻りいつ来るかわからない朝を待った、
その間冷たくなる石のベンチにイライラしながら、世界中のベンチをベットに出来ないか?とか
ゴミ箱から拾わなきゃいけないのはなんとか出来るだろう!と、頭を熱くさせていたので眠れるわけもなく、安いチャイを何杯か飲み寒さと戦っていた🤢

そして久しぶりに太陽の暖かさに神的な何かを感じ、通勤する人達の視線も気にせず1人フェリー乗り場の横の特等席で座禅を組み瞑想に更けているといつの間にか汽笛を鳴らし迎えが現れた😇

テシェキュラートルコ!

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