流浪の蛍

酒とグルメとサッカーと。「いいね」の数よりも、誰か1人でも心の琴線に触れる記事を目指し…

流浪の蛍

酒とグルメとサッカーと。「いいね」の数よりも、誰か1人でも心の琴線に触れる記事を目指して🍀

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日本酒万歳!

1 気付いたら日本酒 私は、大学生時代から、気付いたら日本酒を好んで呑むようになっていた。  飲み会や友人宅での宅飲みでは熱燗をたしなみ、帰省すれば親父が冷酒を準備して手ぐすね引いて待っていた。  今でも日本酒を好んで呑むようになった理由は、我が事ながらよく覚えていない(苦笑)。自然と日本酒に親しんでいた。ともあれ、この日本酒好きは、今に至る日本酒遍歴の基礎になった。  ちなみに、初期の好きな銘柄は、上善如水(じょうぜんみずのごとし、新潟)だった。 2 「好き」から「愛」ヘ

    • イビチャ・オシム氏に心からの御礼を

      イビチャ氏から受けた恩恵私がイビチャ・オシム氏のサッカーと出逢ったのは2005年。 私は、Jリーグ開幕当初からのジェフサポ…だったが1997年に大学進学し、司法試験の勉強にほぼ専念したのを機にジェフ、そしてサッカー自体から遠ざかっていた。 なんとか試験に合格した後も相変わらずジェフやサッカーとは縁遠く、就職してからは仕事に追われ続け、サッカーどころではなく、とにかく仕事のことばかりが頭の中を支配していた。 むしろ、力不足で仕事が思うようにできず、程なく心を病み休職した。

      • スーパーカップ2023観戦記

        スーパーカップとは Jリーグ王者と天皇杯王者が対決する大会で、Jリーグの開幕に先駆けて行われる風物詩のイベントです。  2023年は  J1王者の横浜Fマリノス  🆚  天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府 の対決でした。  試合前の楽しみ。それは、なんと言ってもスタジアムグルメ!全国のJリーグ各クラブがイチ押しのスタジアムグルメを出店する「スタグルフェス」がとても魅惑的です!遠いアウェイクラブや、カテゴリーが異なるクラブのグルメを堪能できます!  この贅沢は、1年に1回、このス

        • GIANTKILLINGの名言3~日本サッカーの進化~

          漫画『GIANT KILLING』より抜粋  たとえロースコアの試合だろうと、面白い試合を面白いと言える…もうこの国のサッカーファンは、それくらい目が肥えていますよ。  これって実は、すごいことなんですよ。日本代表のシステム論を新聞で論じたりするんです。皆考えながらサッカーを観ているんですよ。  そりゃあ世界との差はまだまだあるでしょう。欧州では選手が上手いトラップをするだけで歓声が上がったり、選手への期待値によってブーイングの意味が違ったりする。  そこまで日本のサッカー

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        日本酒万歳!

          GIANT KILLINGの名言2~挑戦者~

          漫画『GIANT KILLING』より抜粋  挑戦者は、いろんなもんに立ち向かってかなきゃなんねえんだよ。相手とか自分とか環境とか状況とか。  試合の主導権が向こうに行っちまってんなら、そこから流れを引き寄せられるかが試されてるってこと。判定にブツクサ言って下向いたって何も変えられない。  挑むべきもんは山程ある。俺達が本当に前へ進みたいならね。  そして、それは難しくはあっても、つまらないことではないよ。  挑戦を選んだ先には、必ず何かを得た自分がいる。  それを知ってる

          GIANT KILLINGの名言2~挑戦者~

          GIANT KILLINGの名言~幸福論~

          漫画『GIANT KILLING』より抜粋  スタンドにいる連中の顔…。  テレビじゃ映りませんけどね…スタンドには本当に色んな人達が集まってきていて…日常じゃ体験できない興奮を味わい…喜怒哀楽の感情を爆発させていくんです。  表情を見ているだけでも面白いもんです。特に今日みたいなしびれるゲームの場合はね。そんなしびれる思いをした人は、たとえ負けたとしても、その興奮が味わいたくてまたスタジアムにやってくる。  大声を出して拳を突き上げたり、膝を叩いて悔しがったり、何物にも代

          GIANT KILLINGの名言~幸福論~

          『絵描き少女のピーネチューレ』解説文・第一部版

          第一部のあらすじ  絵描き少女が、現世界から姿を消した大好きな友達アストラエアと再会するため、名前も現世界の記憶も無くすのと引き換えに現世界から異世界へ飛び込んだ異世界ファンタジー小説です。  主人公の少女は「ピーネチューレ」と名前を変え、異世界でアストラエアを探します。果たして大好きなアストラエアとの再会を果たせるか……? 第一部の解説  突然、大切な親友がはるか遠くへ旅立ち、生き別れになったらどうする?  その親友と再会するには今の環境を全てかなぐり捨て、退路を断た

          『絵描き少女のピーネチューレ』解説文・第一部版

          『ルカと妖精の魔石』解説文

          あらすじ  中学三年生・ルカが主人公の冒険譚。  死んでしまった母親のリカリカを生き返らせるため、過去を旅します。  そこには少女時代のリカリカが居て、ルカは現在の自宅にあった刀「紫雨星(しさめほし)」を引っさげてリカリカと旅に出ます。  待ち受ける展開は、ほのぼのしたり、笑えたり、過酷であったり、予想外であったりと絶えず読者を惹き付けます。 解説  天真爛漫でありつつも、真剣な文章。物語を読み終えた私の印象です。著者のルネルネさんが気持ちを込めて一つ一つの言葉を紡

          『ルカと妖精の魔石』解説文

          サッカー旅の途中にて

          サッカー旅初期  私のサッカー旅の開始は、Jリーグが開幕し、地元にジェフ市原が誕生したことがきっかけ。高校生の時だった。  あの頃は、全てが新鮮だったし、純粋に友達とサッカー観戦を楽しめていた。野次やブーイングとは無縁で、試合展開に苛立つこともなかった。 サッカー旅への帰還  その後、私は、大学進学で下宿生活を始め、将来に向けた資格試験の勉強が本格化したこともあり、サッカー旅から遠ざかってしまった。  今思えば、完全に勉強に支配されていた訳ではなく、友達と宅飲みしつつサ

          サッカー旅の途中にて

          『その空は心を駆けて君に届く』書評

          全体的印象 幻想的で純粋。  この言葉に私の印象が詰まります。  どの物語も、日常を描いているようで、不思議な世界にいざなわれ、その世界観の純粋さに心を打たれます。  青空、曇り空、雨空…色々な空模様が私の心を駆けていきました。 各物語の短評みくとけいのはなし  夏休みを終えようとする美玖と景。  最初は、2人の世界が錯綜し、どれが現実でどれが幻なのか捉えどころがなく、読み進めるうちに2人の温かい交流に安堵します。  ふとした拍子に自分や大切な人の日常が暗転してしまう恐ろ

          『その空は心を駆けて君に届く』書評

          『栞をはさんで、離さんで』書評

          共感を誘うように紡がれた言葉全体的な印象としては、文章の構成にとどまらず、紡がれた言葉の一つ一つが選び抜かれた内容であるということ、それは著者である枝折さんの卓越した人間観察の賜物であるように思われます。 各作品の短評大学生を生きる。  主人公の女子大生は、意識高い系かな、と思わせつつ、内心の移り変わりは等身大。内心の機微の表現が巧みなストーリーです。 俺の叫びを聴いてくれ  なんてことないストリートミュージシャンに対するおっちゃんの心優しき粋な言葉が印象的。  明日

          『栞をはさんで、離さんで』書評

          故郷・市原市にボンズ市原あり!

          きっかけは突然に 我が故郷・市原市に根ざすボンズ市原⚽  2011年に産声をあげたクラブだが、私としては、当初、あまり興味がなかった。  その頃は、応援の対象が当時の在住地だった水戸市のクラブの水戸ホーリーホック、地元千葉県のクラブのジェフユナイテッド市原・千葉であり、アマチュアには興味が向いていなかったのである。  帰省した時に親から市原市のタウン誌に掲載されたボンズ市原の記事を見せてもらっても、触手は伸びなかった。  突然の転機は、一冊の本。  宇都宮徹壱氏が執筆した

          故郷・市原市にボンズ市原あり!

          旅行という名の意思表示

           今日は、居住地の仙台を「旅行」しました。  旅の行程は至ってシンプル。  お昼前に自宅を出て、仙台駅の駅ビル内にある郷土料理を扱う飲食店で油麩丼、宮城サーモン刺身、三角揚げ(油揚げの大きいバージョン)と宮城ゆかりの料理と共に地酒(伯楽星、浦霞)をいただく。  昼食を平らげた後は、仙台駅近くの、こじんまりとした美術館に立ち寄り、絵画や東北のこけしを鑑賞。  そして、仙台駅近くのホテルにチェックインして持ってきた本や句集を読書。  夕食は再び仙台駅の駅ビル内にあるレストランにて

          旅行という名の意思表示

          応援心をくすぐる水戸ホーリーホック

          出会いは「手術代」ネットで見た時は衝撃だった。 マスコットのホーリー君が包帯を巻かれた悲惨な姿とホーリー君を治す為の「手術代」を募るニュース。 「手術代」が払えないほどクラブの資金は厳しいのか…私達は、軽く衝撃を受けつつ、「手術代」を送金した。 私は、仙台在住時、ベガルタ仙台の試合を観に行っており、試合の見所等が掲載された冊子を買っていた。その冊子には、観客動員数も掲載されており、ベガルタが圧倒的に1位だった反面、ホーリーホックは断トツの最下位。私は、これにも衝撃を受け

          応援心をくすぐる水戸ホーリーホック

          ジェフから始まったサッカー旅

          必然的な出逢い1994年8月10日。私のサッカー旅が始まった日。場所は市原臨海競技場。相手はガンバ大阪。 千葉県市原市で生まれ育った私は、Jリーグが開幕すると地元のクラブであるジェフ市原(当時)に関心が向いた。それは「必然的な出逢い」だったというべきだろう。 しかし、世はJリーグバブル。当時高校生だった私では、そう簡単にチケットは入手できなかった。その様子を傍で見ていた父が不憫に思ったのか、伝手を頼ってチケットを入手してくれた。 それが冒頭の試合のチケットだった。 色

          ジェフから始まったサッカー旅

          ベガルタ仙台を巡る想い

          ベガルタ仙台との出会いあれは2005年。今の職に就き、新人として仙台で勤務していた時代。 当時の自分は、仕事に慣れず、メンタル的に凹んでいた時期だった。少し休みをもらって千葉の実家に帰省した際、数年ぶりにジェフユナイテッドの試合を観た。イビチャ・オシム監督率いるジェフの躍動するサッカーを観て、くすぶっていたサッカー熱がよみがえってきた。 そして、仙台に戻り、仙台スタジアム(当時)でベガルタ仙台🆚モンテディオ山形の東北ダービーを観た。 スタジアムを揺るがさんばかりの声援と

          ベガルタ仙台を巡る想い