GIANT KILLINGの名言2~挑戦者~
漫画『GIANT KILLING』より抜粋
挑戦者は、いろんなもんに立ち向かってかなきゃなんねえんだよ。相手とか自分とか環境とか状況とか。
試合の主導権が向こうに行っちまってんなら、そこから流れを引き寄せられるかが試されてるってこと。判定にブツクサ言って下向いたって何も変えられない。
挑むべきもんは山程ある。俺達が本当に前へ進みたいならね。
そして、それは難しくはあっても、つまらないことではないよ。
挑戦を選んだ先には、必ず何かを得た自分がいる。
それを知ってる奴らは挑戦を苦と思わない。成長できるはずだと自分に期待して目の前のことに希望を持って立ち向かえる。
漫画『GIANT KILLING』から抜粋(終)
「挑戦」には様々なマイナス方向の要素がつきまとう。失敗した場合のリスク、リスクを不安に思う心配、心配からくるためらい…。
「挑戦」が大きなものであればあるほど、その要素は大きく膨らみがち。リスクを恐れて不安感にさいなまれたり、ためらって踏み出せなかったり。
私の場合は、大きな挑戦がこれまで人生で3回あった。
①大学受験
②国家資格試験
③就職
踏み出す勇気は、自分でも驚くくらい容易に出せた。今思えば、どれも後先考えない挑戦だった。我ながら無謀な勇気に感心する。
もっとも、比較的すんなり進んだのは③くらいで(これはこれで未だに謎な進み具合だが……)、①大学受験及び②国家資格試験は、現役では箸にも棒にもかからない成績だったので、到底合格ラインに達することなく浪人生活を余儀なくされ、しっかり挫折した。
ともあれ、どの挑戦も、私なりに可能な限りの力を注いだ。特に国家資格試験の勉強は、中盤から終盤にかけて、1日の半分近くを費やすくらい必死に食らいついた。
どの挑戦も、努力が報われる保証なんて全く無かった。むしろ、報われない確率の方がはるかに高かった。もちろん、何度も不安感にさいなまれたし、心も折れた。寝付けない夜もザラにあった。
しかし、挑戦自体を苦に感じていたか?と問われれば、答えは否。大きな不安を抱きつつも、描いていた将来像を見失わず、希望を失う事はなかったから。その希望が、どうにか私を支えてくれていた。
こうした経緯は、自慢でも美談でもない。なぜなら、これらの経験を積んで生きている「今」こそが、何よりも苦労している挑戦の真っ最中であるから。目標を達成すれば次の目標が待ち構えている。大学受験も国家資格試験も研修生時代の勉強も、全てが「今」につながっている。1つのゴールは、常に新たなスタート地点に立つ過程であり、立ち止まる事はない。人生が続く限り、挑戦も続くのだ。
そういう意味では、「今」が一番大変である。職務を完遂しなければならないという重圧。自然と責任感がのしかかり、押し潰されそうになった事は数えきれない。就職して程なく一定期間休職し、その後も単発的に休んでおり、退職は何度も考えた。正直、今でも退職は度々頭をよぎる。本当に私は今の職に相応しいのか?という疑問や不安は尽きない。
でも、私は、「今」、曲がりなりにも仕事をこなしている。それは、蓄積された達成経験が活きている事もあれば、こう在りたい!という理想像が在り続けるからだと思う。もちろん、妻をはじめとする家族、友人達、職場の人達、X(旧Twitter)での仲間達といった周囲の縁の支えは欠かせず、こうした支えがあってこその継続でもあり、この恵まれた縁には、日々、心から感謝している。私の人生にとって掛け替えのない宝物である。
これからも、私は、歩み続ける。達成経験や縁をよりどころにしながら。
私の「挑戦」は、まだまだ続く。