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時間のすゝめ

「Time is money」

アメリカ建国の父の1人のベンジャミン・フランクリンの言葉である。今回は「時間」というテーマで書いていく。
まずは「時間」に関して、以下のエピソードを読んでいただきたい。

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とある、フットサル会に初参加した時のこと。

募集の掲示板に14時~16時と記載があったので、5分前くらいに着替えを終えコートに入れる状態でいればよいと思っていた。

主催者から以下のように連絡がきた。
「KEITAさん。当日の流れがスムーズに行くために、開始時間の30分前の13時30分に来てください。」とのことだ。

「30分も早く来て何をするのだろう?」と疑問に思ったが、初参加なので仕方なく30分前に行こうと思った。けど、30分も早く到着して、主催者に挨拶をして、その後は暇じゃないかと思い、適当に嘘をついて13時45分に行くと答えた。

当日になり、13時45分に着替えが完了した状態で、主催者に挨拶をした。

私:「初参加のKEITAです。本日はよろしくお願いします。」
主催者:「本日はありがとうございます。Cチームになります。よろしくお願いします。」

15分前に来てほしいと言われて、この一言だけであった。その後の15分はただボーッとスマホをいじるだけであった。はっきり言って、この約15分は時間の無駄だった。(新しい集団の中で、自分から話しかけたりする勇気がない私も悪いが。)

もしも主催者の要望通りに、13時30分に来ていたとしたら30分も無駄にした。ゾッとする。30分あれば読書や昼寝やドラマの視聴など、できることは数多くある。この主催者は他人の時間を大切にしない人だなと感じたし、この対応でこのフットサル会には2度と行かないと思った。

さらに行かないことを決定づけたことがあった。
それは当日のチーム分け。通常、フットサル会はサッカーやフットサルの経験年数や実力を考慮し、チームレベルが均等になるようにする。

今回は15人だったので、1チーム5人で3チーム回しだった。2週を回った時点で、私のチームが他の2チームに比べて明らかに弱かった。4試合行った時点で、私のチームは失点を10点以上はしていて、得点はせいぜい2点くらいで全敗だった。

このような実力差がある中で、あとの残りの半分(1時間)以上をプレイするのはつまらないし楽しくないので、私は主催者に聞いた。

私:「すみません、チーム替えは行わないんですか?」
主催者:「本日はチーム替えは行いません。」

通常、1,2週か時間の半分くらいが経過したら、チーム替えをするものだ。この時に、今日は来て大損をしたと感じたし、途中で帰ってしまっても良いと思った。2時間も無駄にしてしまったと後悔した。(移動時間を含めると約3時間)

こんな楽しくもないことに、時間を投資してしまった自分にも腹が立ったし。他人の時間を気にしない、主催者やそのフットサル会にも腹が立った。この会は最初で最後の参加にしようと決めた。

以上が、先日に私が体験した出来事であるが、いかがだっただろうか?
人に与えられている時間は、24時間で平等だ。何をやるかはその人の選択次第だし、自由だ。だが、自分以外の人間の時間を無駄にさせるようなことはしてはいけない。もしも他の人の時間を削るようなことを起こした(あるいは起こしそうな)時は事前に対策するべきだ。

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今回、「時間」というテーマで記事を書いたのは、先の出来事があったのも理由の1つだが、もう1つは以下の本を読んだからだ。

百田尚樹さんの著書で、「時間」をテーマに書かれた本である。

人間社会は「時」の売買で成り立っている

私が1番感心したのは、このフレーズだ。

大抵の大人は労働者として、会社で働いている。労働者は時間を売っている側で、経営者は労働者から時間を買っているという構図だ。

また、スポーツ観戦や音楽関連のLive参戦、美術館や博物館に行ったりするのも、入場者として時間を売っていることになる。運営側は時間を買っている。

細かいことまで言うと、この記事をここまで読んでいただいたこともそうだ。私が皆様の時間を買っていることになる。(こんな内容のない記事に、時間を投資してしまったと感じていたら申し訳ない。)

「時間」の使い方によって、一人一人の人生の楽しさが変わると言っても過言ではない。

20世紀前と20世紀以降で、大衆に増えた時間がある。それは「娯楽」の時間。

日本の場合、縄文時代や弥生時代では、人々は狩りをしたり稲作をしたりなど、生きるための労働が全ての時間であった。
それが平安時代や江戸時代になるにつれ、和歌を読んだり読書をしたり絵を描いたりなど、芸術に費やす時間ができた。
そして、WWⅡが終わり、現代になると、娯楽の時間が増える。
ゲーム、カラオケ、スポーツ観戦、マンガなどなど、列挙すればキリがない。

現代は過剰労働が日本社会の課題だが、それと同時に娯楽の時間がかなり多い時代とも言える。今後もAIなどの普及や科学技術の発展で、ますます娯楽の時間が増えると考えられる。(WWⅡのような戦争が日本に起こらない仮定で)

生きるために必死だった縄文時代等と比較すると、「退屈」な時間も増えている。
ひと昔前で言うと、テレビのザッピング、現在だとスマホ弄りだろうか。
仕事関係もあるが、スマホの平均使用時間が1時間以上の人が大半だろう。

現代は昔に比べると、自分の時間を自由に使えるようになった時代だ。
この百田尚樹さんの本を読むと、「時間」について深く考えるきっかけになると思う。

自分の人生の時間配分をしっかり考えること。
そして、他の人の貴重な時間を無駄にすることのないよう生きていきたい。ただ、それがなかなか難しい。

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