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学校に行きたくない!登校しぶりがある子〜課題&原因編〜
小学校担任として経験しそうな事例第五段は、登校しぶりがある子についてです。
いわゆる不登校問題です。
不登校は悪なのかと言われれば、そうではないですが、担任としては年度途中からの不登校は少なからずショックなのではないでしょうか。
今回は様々な原因が考えられる登校しぶりの中でも、はっきりとした原因が分かりづらいものを取り上げて考えていきます。
※実際の事例をもの元にフィクションしたものを掲載します。
【Eさんの普段の様子】
・勉強も運動も真面目に取り組む女の子。
・成績は真ん中くらいだが、「私は生きている価値がない」「あの子はできるけど私はできない」というような詩を書くなど、自己肯定感は低い。
・言葉で思いを表現することは少ないが、気持ちや考えをノートに綴ることは多い。
・休み時間は本を読んで過ごすか、仲の良い友達と2人で話をしていることが多い。
・集団の中にはあまり混ざらない。
・年度途中から登校しぶりが始まり、年度末は別室登校をしている。
・「いじめとかはない。何でか自分でも分からないけど行きたくない。」と登校をしぶる原因はEさん自身の中でも不明。
・下校時は最後まで残って担任や仲の良い友達と30分以上話したり、帰りたがらなかったりすることがある。
目立つところはあまりないが、真面目で一生懸命。そんな印象の女の子でした。
【課題】
・登校しぶりの原因が分からないこと
最初に書いた通り、学校に来ないことが悪いとは言えません。
ただ本人の中でも原因が不明。
そのため、急遽取った措置である別室登校が正しい選択なのかすら分かりません。
仮説でも原因が見えれば、Eさんが少しでも楽になるのではと考え、原因を探ることにしました。
【考えられる原因】
①家庭内での愛着形成不足
・学校でのいじめや友人関係の不和が特にないと本人が話している。
・下校時に学校に残って楽しそうに話をすることが多い。
これらのことから、学校での出来事が直接の原因ではないと考えました。
また、下校時は「帰りたくない」「先生一緒に家まで来て」と言ったり、担任の手を離さないなど、昼間とは別人のように甘える様子が見られました。
学校に直接的な原因がないこと、強く甘える様子が見られることから、「家庭」での「愛着形成不足」を仮説として考えることにしました。
②自分の思いを伝えられない
友達関係の不和がなく問題がないように見えてもいました。しかし、よく観察していると、
特定の仲の良い子とは話すが、
それ以外の子といる時や集団の中では黙っていることが多いと分かりました。
相手によって態度を変えることは誰しもあることですが、明らかに仲の良い子以外には思いを伝えられていないことが見えてきました。
今回ははっきりとした原因が分からず、とにかく仮説で考えていきます。
正直な話、原因がとーーーっても分かりづらいし、対応もしにくいですよね。
次回は、対応&結果編です!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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