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暴言や強い言葉での言い返しのある子 〜対応&結果編〜

おはようございます!
前回の続き、Aくんの事例の対応&結果編です。
※実際の事例を元にフィクションしたものを掲載します。

【対応】
①言い分は全部聞き、思いを認める
・Aくんは、意見が違う=存在否定と捉えがちなので、まずは存在を認めていることを分かってもらえるようにすることが必要。
・あなたの話を聞くよと伝え、全部聞く。客観的に見て偏りのある話だったとしても全部聞いて、思いを認める。「〜のように感じで、そういう気持ちだったんだね。」

②行動を振り返る
・落ち着いたところで、Aくんが自分の行動を客観視しながら振り返られるように問い返す。「その言い方されたらどんな気持ちになるかな?」「叩いちゃったこと、どう思う?」
自分で行動の誤りに気づくことを重視する。

③次同じことがあった場合、どういう行動をするかを決める
本人と話して決める。解決法が思い浮かばないようであれば、2〜3個の選択肢を与え選ぶことができるようにする。
・「どうしようもなかったら絶対に助けるから先生に言いにおいで。」というように、味方でいることを伝える。

以上のことを日々繰り返す。正しい対応での成功体験を積む。
少しでもできたことを肯定し言語化してフィードバックする。本人が自分のよかったこと理解して、次回よりよい行動ができるようにする。

【結果と成長】
◎暴言はほとんど見られなくなった。
◎少し拗ねたとしても、数分後に一人で立ち直ることができている。
ex.「さっきグループ活動に参加できなかったから、この時間で静かに友達のノート見に行ってもいいですか?」のように自分の行動を内省し、対応まで自分で考えて話すことができるようになった。
◎意見の相違や、反対意見があったときに「それも分かる」と認めることができるようになった。

▲まだ時々喧嘩をすることも。
→◎少し落ち着くと、「自分たちで話し合って解決できる。その後何があったか先生に話す。」と決めて提案。自分たちで状況報告&次回からの行動を考えることができるようになった。

Aくんについての事例は以上です。
荒れる原因は様々ですが、
今回は
・認知の歪み(意見の相違=自己否定との捉え)
・対応の無知(暴言を吐く方法しか知らない)
に重きを置いてアプローチしました。

もちろん一朝一夕でできる話ではないので、繰り返し練習していくことが大切ですね!
Aくんの事例、みなさんならどうアプローチしますか?

最後までお読みいただきありがとうございました!

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