紙の上で考えることのススメ~ジャーナリング~
イラストレーター&漫画家のみずきのりんごです!
今日も書きたいネタがあるぞ~!ということで、本日は「ジャーナリング」です。
ジャーナリングって?
「ジャーナリング」ってなんぞや?なんですが、このあたりの記事が参考になるかな?
一種の瞑想。頭の中にあるものをばばばーーと紙に書き出す、脳の排水をする行為です。
ジュリア・キャメロンさんのモーニングページならご存じの方もいるかもしれないですね!それと似たようなものです。
私もモーニングページは10年以上前にしていましたが、時間を決めて書くっていうのが苦手で挫折…。最近になってジャーナリングを覚えました。
私なりのジャーナリング
大体ジャーナリングって決まった時間内で決まったテーマを書き続ける、のが主流だと思うのですが、私は違います。時間もテーマも何も決めず、書きたいときにモーニングページ風に頭の中にある考え・悩み・感情をとにかく書き殴ります。
A4コピー用紙を束にして、クリップボードにはさみ、鉛筆でばばばばーーと書き、最後はシュレッダーで処理するのが私のやり方。基本「読み返さない」のと「誰にも読まれない」のが前提なので、書いているのはミミズが這いつくばったような、本当に自分でも解読できないような字です。もはや字っていうか線。
最初はテキストデータに打ち込んでそのつど消してたんですが、テキストだと容易に読み直せてしまい記憶が再保存されてしまうのでやめました。
たとえばネガティブな感情、怒りなどを感じたときに、そのまま気持ちを打ち込むでしょう。打ったあとはスッキリするんですが、つい読み直しちゃって思い返し、感情を増幅させやすかったんです。
なので、ジャーナリングするときは手書きで読み直さないように雑に書き殴るようにしました。書き殴ったあと読み直さない(読み直せない)ので、自分の中にあった感情が蓄積・増幅されずにそのまま自然と流れて出ていきます。この効果、かなり抜群でした。
読み直さないことで負担が減る
私はもともとツイ廃で感じたことや思ったことをそのままポストする人間でした。割とどんなことでも書いてました。嬉しいことも悲しいことも怒りも。頭の中はいろんなことを考えているのでそのまま書き出したり…。かなり脳内駄々洩れタイプでした。
近年はいろいろ炎上するのをみる頻度が増え、私も人間不信に陥ったりしていたので、何かあったら嫌だなと上記のような駄々洩れポストすることをやめてるんですが、それでも気持ちは常に揺れ動きます。
自分のことは、過去に感受性が豊かすぎる、と言われたこともあり、物凄く感情の起伏が激しい人間という自認があります。
常に考えなくてもいいことを考えすぎたり、反省会を繰り返して自虐したりなどなど、いっつも疲労してました。疲労や負担を軽減するためにずっとポストすることで氾濫を防いでいた、つもりだったんですけど、逆にポストしてるのが疲労・負担の原因だったことに気づきました。
先にも書いたように、自分の中から出てきた感情を言葉にして、それを読み直すと「私はこんなことを考えていたんだ!!」「やっぱりあれが許せん!!」みたいな認識を新たに得てしまいます。心配事を書くと、更に心配になって対策を考える→でも心配は尽きなくて…みたいな無限ループです。
それは疲れるわ!!!
ポストしなくなったらしなくなったで何も考えない人間~みたいにはならないんですけど、ポストしながら考えまくる頻度が減ったので結構楽になりました。
でも思考の無限ループだったり、自分のなかに蓄積していくものはあったので、ポストじゃない形で書き出すのは必要だな~と思ってました。
ノートはずっと好きだけど
私は正直ノート術とかめちゃくちゃ大好きです。100円ノート術とかもめっちゃやりました。アイデアマラソンとかも!いまでも新しい考え方や使い方を見るたびにやってみたーいってなります。
それくらいノートに書いて考えたりするのが好きなので、ポストする頻度を減らす代わりにこの数年間ノートにメモとかはしていたんですが、感情の処理はちょっと難し~!ってなってました。
ノートはノートなので、あとから自分でも見返します。見返せるので、何か書くと感情の再燃をしてしまったりする。あとプライベートすぎることを書くと、家族や他のだれかに見られてしまう懸念が…!ということで、テキストデータに打ちこんで消す!ということをやってました。データは保存せずに消せば残らないですからね。
でもそれだと上記のように文字が目に入ってきて、吐き出したつもりがすぐ再燃しちゃう…ってなったので、ええい紙に書くか!!となったのが今年の6月でした。
ジャーナリングで増産できた
ばばばばばーーーーと自分でも読めない字で書く。なんでも。その時の気分、考えてること、やりたいこと、タスク、なんでもかんでも。
何かの記事で人間は文章で考える、というのをみたことがあります。図で考えることもあると思うし好きなんですが、基本言葉で考えるらしい。ので紙に文章を書き殴り吐き出しながら考える感じでやってみました。
このタスク進んでないけどどうすればいいのかな?って書くと、その次にこうすればいいんじゃないかなって、自分のなかから回答が出てくるのでそのまま書く。更に、じゃあこれをするためには何をしようか?って書くと、更にこうしたら?と出てくる。
こういった問い→解決策が意外なほどスラスラでてきます。
でてきたら、「じゃあやれ!いますぐ!」「はい!」(ちゃんと返事してる)って書いてすぐ取り掛かると凄くスムーズに終わる。今までダラダラと先延ばし気味だったものがすぐ終わる。この効果、かなり抜群すぎて。
私が毎月書いてる振り返り記事などを見てもらえればわかると思うんですが、6・7月結構仕事以外の制作してませんか? 特にVRoid! アイデアを形にするという一連の動作が、ジャーナリングで自分に発破かけたりすることで凄くよくできたなーと感じています。
しかも書き出すことで悩む時間がめちゃくちゃ減ったので、その分制作時間に充てられるという…いいこと尽くめです!
整理して残し、やる
そうやってジャーナリングで読めない文章を書きながら出てきた色々なもの。基本読み直さないし最後にはシュレッダー行きなので残さないんですが、それでも残しておきたいところは、読み返してもわかるように整理してノートに書き写して記録しておくと、あとからの自分が凄く助かります。たまに名言が出てくる笑 のでそれも記録してます。
Todoとかも、あれやれこれやれと書き出して整理して優先順位つけたあとに、ノートにリストで並べるとサクサク~って終わります。ノートに改めて並べなくてもジャーナリングの紙の上で消してもいいしそこは自由。書き出してやる、ができれば何でもOK!
モチベがないときも自分と対話するかたちでやると、最後には「すぐやれ!」が出てくるので、スッと作業に入れます。
書きながら、人目を気にせず思考整理できるの便利すぎて、これもうちょっと早く出会っていれば~!!!というくらい、自分の中で革命的でした。
書きながら考える人向け
そして、何度も書きますが、私はすーぐネガティブになって同じことぐーるぐるする人。
そこで、感じたり浮かび上がってきたネガティブをささっと書き出しておくと、書いたあとはじんわりと考えなくなって最後には忘れてしまい、考えなくなった時間を、ポジティブな実になることに使えるようになったのでそれもまた便利…。
書きながら考えるタイプの人におすすめなので、過去の私にめちゃくちゃおすすめしたい…!
ジャーナリングはこうやって書くもの、と、はじめは小難しく考えがちではあるんですが、どうでもいいテキトーなことを、たとえば「おはよう!今日はあつーい!」とかでも書いておけば、あとはスラスラスラ~~とミミズが這いつくばってくれるので、その辺りも過去の私におすすめしたい。書けば自然と出てくるから。ルールなんてないから。
というわけで今日も私はミミズを紙の上で量産します。
書かなかった日も、数行で終わる日もあるけど、頭の中でぐるぐる考える頻度を減らしただけやれることが増えてるので、これからも続けていきたい気持ち。
ジャーナリングってどんなもの?って気になった方は、ひとまず要らない紙の裏にでも何か書いてみてね!何かちょっとだけ変わるかもしれません。
ではまた!