幸せ・ホルモン・オムライス [短編小説]
朝が来ていた。タイマーの切れたエアコンからではなく、少し開いている窓から涼しい風が吹き込んでいる。つい最近まで熱帯夜に辟易していたのが嘘のような心地よい風だった。
昨夜はちゃんと閉めたはずなのにと、目覚めたばかりの頭が思考の道筋で立ち往生していている。
「温子、今日は早いんじゃなかったの?」
隣の部屋とを隔てるシルクカーテンの向こうから、ゴソゴソと忙しなく立ち働いている母の声がした。きっと床を拭き掃除しているのだ。不規則な地響きは、最近すっかり体重の重くなった母の悪戦苦闘ぶりを表している。
母が来ている。そこでやっと、閉めたはずの窓が開いている事の理由に行き着いた。首をひねって枕元に置いてある目覚まし時計を見ると午前六時二十五分。こんな朝っぱらから拭き掃除をしていることが信じられない。ご近所の手前、まだ掃除機をかけられない時間だからなのだろうが、それなら掃除なんてしなければいいのだ。
「もう六時を過ぎてるのよ。何度言わせるの」
母の声がさっきより大きくなった。語尾に力が入っている。答えようかどうしようか迷いながら、ベッドの上で泳ぐように手足を動かした。身体は心地よい肌触りを求めている。肌に触れていなかったシーツは、少しひんやりとして気持ちが良い。油断すると二度寝してしまいそうになる。
「いい加減にしなさい!」
まさに夢心地への一本道を走り出そうとした瞬間に、大声で現実に引き戻される。目を見開くとベッドサイドに仁王立ちの母が立っていた。
「あんたが六時に起きるって言ったんだよ」
母はそう言いながら箒の柄で私のお尻を突いた。ちょっとやめてよと言いながら、タオルケットを掴んで防御姿勢をとる。何度目かの突きを巻き取って防ぐと、代わりに野太い腕が頭へと飛んできた。太い指で髪の毛を掴まれて引っ張られる。
「ちょっと、痛いって」
悲鳴をあげた。娘の髪を乱暴に引っ張る母親なんて見たことも聞いたこともない。だが、それが私の母なのだ。
「そんな寝癖頭でよく言うわよ。大事な面接なんだから、ちゃんと朝ごはん食べて、お風呂にも入って、身支度して出掛けなさい」
母は私がベッドから起き上がるのを確認しながらそう言うと、やっと部屋から出て行った。本当に台風みたいな母だ。それでも、わざわざ娘のために田舎から出てくる優しい母でもある。汗ばんだパジャマを脱いでTシャツに着替える間に、台所の方からは何かを炒めている音が聞こえてきた。音に誘われるように歩いていくと、美味しそうな匂いがしてくる。いつもは朝食抜きなのだが、今朝はお腹が鳴った。
「オムライスでいいよね」
母がフライパンを器用に動かしながら、背中を向けたまま言う。オムライスは母の得意料理でもあり、我が家の勝負飯でもあった。ここぞという時に母が作ってくれるオムライスには、昔からチーズが入っている。それ以外は特に何か珍しい食材や調味料を使う訳ではない。だが、私が真似をして作っても、いつも一味違う。たまごは3つ、チーズは大量。具を綺麗にくるんだ卵の上から最後に胡椒とバジルをふった。
「さあ出来た。たんと召し上がれ」
母がそう言って皿に盛りつけたオムライスをテーブルに置く頃には、私の口の中は唾液がいっぱい。お腹の虫は悲鳴に近い豪快な音を鳴らしていた。まさにパブロフの犬だ。スプーンですくいあげたひと塊を口へと運ぶ。硬さを保ちながらもトロトロした卵の感触が口腔を刺激する。もうそれだけで幸せな気分になった。無敵の力が身体中にみなぎる気がしてくる。小学生の頃から、私はそれを魔法の一口と呼んでいた。
「もうちょっと人間らしい暮らししないと、面接に受かってもすぐにへたばるよ」
夢中になってオムライスを頬張る私を見つめながら、母は心配そうにそう言った。確かに母の言う通りだ。いつもなら冷蔵庫にはビールとジュース、それに調味料しか入っていない。だから朝食はインスタントコーヒーで済ませる。母はそんな状況を予見して、昨夜食材を買ってきてくれたのだろう。
「今度の職場は、ちゃんと定時で帰れる仕事だから」
そんな理由なのか言い訳なのか分からない返事をしながら、私はオムライスを食べ続けた。前の職場は確かに酷かったし、今ではネットでもブラックだと叩かれている。社員の何人かは、いつ過労死してもおかしくない状態だった。
しかし、私が壊れてしまったのは仕事のせいだけではない。一番の原因は男だった。それについては、まだ母にも話せていない。というか、話すかどうかも分からない。いや、やっぱり話せない。
すでに終わってしまった色恋沙汰をどんな言葉で肉親に話せば良いのだろう。私にはそのイメージが全く浮かばない。ただただお互いを貪るような関係だった。私が求めていたのは心で、男が求めていたのは…。とても母には話せない。
今思えば、私が男に求めていた心だって、ひどく曖昧なものだった。愛と言えば聞こえはいいが、そもそも私には愛が何なのかなんて分かっていないのだ。分かっていないことを、さも分かっているかのように背伸びして使い続けていた。そんな関係にはとても実態があるとはいえないだろう。とても不確かで、希薄な関係だ。私自身が不確かなものを打ち明けられる母は、それをどんな顔で聞けばいいのか。ただ行き場のない苦痛を押しつけるようになりそうで怖かった。だから私は当分話さないだろうし、それは当分ではなく永遠になのかもしれない。
「うちの貸家をね、大学の先生が借りたんだよ」
私が満足感に満たされながら食後のコーヒーを飲み始めると、母が食器の片づけを始めながらそんな話題を口にした。今の実家は新築で、古い家の隣に建てたものだ。取り壊そうとも考えたらしいが、それより人に貸した方が良いとアドバイスしてくれた人がいたらしい。何でも亡くなった祖父の友人だった有名な建築家が設計した家らしかった。残しておく価値があるという訳だ。
案の定というか、有名な建築家の設計だということに魅かれて、近くにある国立大学へ赴任してきた教授が借りたいと言ってきたのだそうだ。田舎町だから、一軒家と言えどそんなに家賃が高い訳ではない。父も知識人と近づきになれたのを喜んでいるという。はじめは実家の近況報告として聞いていたが、母が私に話したかったことは別にあった。
「その大学の先生はね、ホルモンの研究をしてるんだって」
「ホルモン?」
一瞬、焼き肉を連想した。そんな訳はない。空腹ならそのままわき道にそれたであろう思考は、自動的に軌道修正した。そのまま私は満腹で動きの鈍くなった頭に喝を入れながら連想を言葉にしていく。
「成長ホルモンとか、女性ホルモンとかのあれ?」
我ながら変な訊き方だったが、母はそうだとうなづいた。
「でもね、その先生が研究してるのは幸せのホルモンなんだって」
「へぇーそうなんだぁ」
幸せとホルモンという言葉が頭の中でうまく結びつかないのだが、黙っているのも変なのでてきとうな相づちを打った。そもそも文系の私は生物の仕組みをほとんど知らない。生物だけでなく、理科に関するカタカナの用語が特に苦手だ。薬や化粧品に関連するものでも、本当に頭に残らない。ヒアルロン酸だって最初は覚えられなかったぐらいだ。それは母も似たようなもので、よく脳みそが遺伝したのだと冗談を言っていた。
ところが、そんな母が今は皿やフライパンなどの洗い物をしながらセロトニンとか、ドーパミンという専門用語をよどみなく使いこなしながら話している。大学教授からの受け売りらしいが、門前の小僧とは良く言ったものだ。卵やチーズは身体がこうしたホルモンを作るのにとても良いらしい。どうやらそこが母の納得に繋がったのだろう。
「幸せのホルモンをどれだけ獲得するかで、人生の幸不幸が決まるそうよ」
すっかりホルモンの信者になった母は、そう言って私に顔を向けた。その真面目な顔つきを見た途端、ホルモン教という言葉が頭に浮かぶ。モルモン教の人が聞いたら腹をたてるかもしれないが、我が家は代々仏教徒だ。そんな愚にもつかない連想が頭の片隅でスパークするうちに、私は思わず吹き出してしまった。それが母は気に入らなかったようだ。私にちゃんと真意が伝わっていないと思ったのか、濡れた手をタオルで拭きながら、私の前に座って話を続けた。
「笑い事じゃないのよ。オキシトシンっていう幸せのホルモンがあってね、これが分泌されるためには食べ物だけじゃ駄目なの」
母は真剣な目で私を見つめた。オキシトシンは癒しのホルモンとか抱擁ホルモンとも呼ばれ、心と身体の健康に深く関係しているものとして注目が集まっているのだそうだ。オキシトシンは人と人のふれあいによって分泌されるという。特にハグやキスといったスキンシップが良いらしい。そこまで聞いて、私はやっと母がホルモンの話をし始めたことに合点がいった。
「要するに、さっさと結婚しろって言いたいのね」
思わず皮肉っぽい口調になる。それはもし自分が聞く側だったらきっと嫌な感じを受けて引くほどにザラザラした言葉だ。結果的に母の話を途中で遮るようになってしまった。母が黙る。もう目は合わない。こんな時こそ叱り飛ばしてくれればと思うが、母はそんな理不尽なことはしなかった。こんな遠回しな言い方をさせたことに、少し胸が痛んだ。
「お前の同級生は、あらかた結婚して子どもを産んでるんだよ。ご近所の人たちも、みんな孫の面倒で忙しいってさ」
母はテーブルの一郭を見ながら、誰に向かって言うでもなく、ひとり言のようにそうつぶやいた。目の前の母もだが、それ以上に寂しそうな父の顔が心に浮かんだ。
「まだ二十六歳だからさ。もう少し、自分の可能性に挑戦してみたいの」
喉の奥で何かが通せんぼしているような気持ちになりながらも、私は懸命に言葉を吐き出した。静かな部屋でなければ、きっと何かの雑音にかき消されてしまう程の小さくかすれた声になった。だが、決して嘘ではない。
私の言葉に、母は仕方なさそうに黙ってうなづいてくれた。気がつけば、時計は八時になろうとしている。母の思いにも、私の気持にも関係なく、面接の時間はやってくるのだ。
「シャワー浴びたら、着替えて出かけるね」
そう言って椅子から立ち上がった。それからまた小一時間の間、私がいってきますと言って部屋を出るまで、母は座ったまま動かなかった。
◇◇ ◇ ◇◇ ◇
「これで面接は終わりです。結果は後ほど連絡させていただきますね」
目の前には三人の社員が並んで座っていた。どれぐらいの時間が過ぎただろうか。たぶん一時間近くは話しただろうと思うが、一切時計を見ずに話していたので、実際には開始から何分経過しているのかわからなかった。
右端に座っていた若い男性が進行役だったらしい。残りの二人は年配の男女で、質問も厳しめだった。正直、うまく答えられた気がしない。それでも、言葉足らずではあっても嘘偽りのない思いだけは伝えられた気がする。これで駄目なら諦めがつくという気持ちにはなれていた。
有名な私立大学へ進学するために上京した私は、卒業後も実家へは戻らず東京で就職した。一つ目の会社がいわゆるブラック企業で、身も心も疲れてしまった私は、ダメな男にはまってしまったのだ。大昔に中学校で習った逃避行動というやつだろう。そうでなくても少ない自分の時間と貯金を、男に食いつぶされていった。
男の手で触れられ、抱かれることに幸せを感じる。あれは母が話していた、スキンシップによって分泌されるというオキシトシンのせいなのだろうか。だとすると、幸せのホルモンが、名前の通り本当の幸せをもたらすとは思えない。あの時に感じた幸せは、逃れ難い中毒のようなものだった。
私がより強い刺激を求めるのと相手の快楽を求める欲望が、加速度的に膨張していく。求められるままに何でも受け入れた。とても人には話せないような淫らな行為まで。だが、そんなアブノーマルな行為によるストレスにいつまでも堪えられるわけがない。
やがて壊れてしまった私から男は去っていく。薬に手を出さなかった事。そして借金までしなかったのは、父や母の厳しい躾の賜物だろう。会社には辞表を出した。退職金などない。にっちもさっちもいかなくなって実家に連絡した。この一年は実家からの仕送りのお陰で生きていられたのだ。
それでも健康が回復していくうちに、私はもう一度挑戦したくなっていた。もしここで実家に戻れば、それは逃げ帰った事になる。この東京という街で、ちゃんと自立して生きていくこと。それが私の願いだった。
「あっ、すみません。最後にもうひとつだけ質問してもいいですか?」
促されて席を立とうとした私を、右端の若い社員が呼び止めた。
「はい、何でしょうか?」
慌てなかった。私はしっかりとパイプ椅子に座り直して、そう問いかけた。たぶん、この面接の中で一番心が落ち着いていたと思う。
「あなたが最近一番幸せを感じたのは、どんな時ですか? できるだけ詳しく話してください」
その社員は真っ直ぐ私の目を見つめながらそう言った。何か意図があるという感じはしない。その社員の顔が、それまでの印象とは全く違って見えた。たぶん、面接の段取りとも無関係な質問だったのだろう。残りの二人の社員が、意外だという顔をしている。
「少し長くなりますがよろしいですか?」
「詳しくとお願いしたのはこちらですから」
私の質問に、若い社員はそう答えて笑った。不思議な笑顔をする人だと思った。
「今朝、母がオムライスを作ってくれました」
私は何も考えないまま、今朝の母とのやり取りを語りはじめていた。朝早くから掃除をしていた母に起こされた事。母が作ってくれた朝食のオムライスを食べながら考えた事。母がある大学教授から幸せのホルモンについての話を聞き、それにかこつけながら、私が実家に戻って結婚してほしいという思いを伝えてきた事。そして、そんな何でもないような日常に幸せを感じたのだと、私は答えた。
「お母様がそんなに願っているなら、実家に戻られても良いのではないですか?」
私が話し終えると、すかさず若い社員はそう質問してきた。それこそ親孝行だと思いますがとまで駄目押しをする。その時点で、すでに私が不採用だとでも言うような口ぶりだった。さすがに年配の社員二人が怪訝な顔をする。その様子に、何となく社風が感じられた。少なくとも私には人間味のある人たちのいる会社だと思えた。
「申し訳ありませんが、私はそれが親孝行だとは思いません」
答えながら、自分でもしっかりと背筋が伸びている気がした。自立したひとりの人間として語ろうと思えば、媚びを売る必要などない。これから話すことが、この会社の文化に馴染まないと言うなら仕方のないことだと思えた。
「私は、父と母に育てられたことを誇りに思っています。だからこそ、東京でちゃんと自立して生きたいと思いました。一度失敗したことで、本当に大事なことに気がついたんです。一人で生きられる人間になってこそ、しっかり家族を守っていける。私は父と母から、それを学んだと思っています」
しばらくの間、部屋の中には沈黙がかもし出す重い空気が漂っていた。はじめて面接の三人全員と目が合った気がする。実際には聞こえていないのに、時計の針が時間を刻む音がしていた。
「ありがとうございました」
右端の若い社員が口を開いた。そこにいた残りの全員の心に安堵が広がったのがわかる。それぐらい明瞭な声だった。
「採用不採用について、本当はメールでお伝えするのですが、あなたにはこの場でお伝えしたくなりました」
若い社員はそう言った。年配の二人の顔が笑顔になった。私だけが蚊帳の外にいるような心持がした。
「改めて自己紹介させてください。弊社の代表取締役を務めています若槻正一郎と申します。ぜひこの会社で、あなたの力を存分に発揮してください」
若槻という名前は、会社のホームページで確認していた。だが、まさかこんなに若い社長だとは思ってもいなかった。私は何が何だかわからなくなってしまって、正直それから後に続いた社長の言葉が聞こえていなかった。
◇ ◇ ◇◇◇ ◇ ◇
会社で諸々の手続きを終え、家に着いたのは午後七時過ぎだった。外はすっかり暗くなっている。日暮れの早さに、改めて秋の訪れを感じた。部屋の窓に灯りは灯っていない。母がすでに実家に帰ったのは入る前に分かった。
玄関のドアを開け部屋の灯りをつけると、テーブルの上に母からの置手紙があった。今朝は変な話をして悪かったという内容の走り書きがしてある。改めて心が痛んだ。すぐに面接に受かった事を伝えようとスマホを手にしたが、この時間は母も忙しいだろうと遠慮した。電話するなら落ち着いた九時ごろにしよう。
冷蔵庫を開けると、母が買い揃えてくれた食材が詰まっている。卵も鶏肉もある。冷凍庫には、母がお薦めの冷凍食品がぎっしりだ。野菜類が少ないのはダメにしてしまうと思ったのだろう。よく娘の性格を読んでるねと、思わずひとり言がこぼれる。
夕食は何にしようかとあれこれ考えたが、やはりオムライスを作ってみようと思い立った。朝食べた母のオムライスの味が舌によみがえる。どこまで母の味に近づけるだろうかと、闘志が湧いた。
炊飯器には母が炊いてくれたご飯が残っている。米は実家から持ってきてくれたものだ。残りの必要な食材も揃っていた。まずチキンライスを作る。ここまではいつも通り。今朝、母のオムライスを食べて改めて思ったのは卵の仕上がりだ。たぶん、その違いが一味の差を生みだしている。
私はボールに卵を三個割って入れた。そこに牛乳大さじ一杯と塩を少々加え、ボールの底をこするようにして、白身と黄身が混ざるまでしっかり溶きほぐす。いつもここで手を抜くから、うまく混ざっていない。それが私のダメな理由だと思った。白身のかたまりが残っていると、フライパンに広げにくいのだ。
今夜は、母に食べてもらう気持ちで作った。二十六年間の感謝を込めて。見た目の仕上がり具合は文句なしだ。あとは味だけだった。忘れないようにテーブルの上に用意しておいた胡椒とバジルをふる。
「お母さん、いただきます」
手を合わせてそう言った。召し上がれという母の声が聞こえた気がする。スプーンでオムライスの中央部分をほじり、スプーンに乗ったひと塊を口に運んだ。しっかりと噛みしめる。母が作るオムライスの味がした。涙がこぼれると同時に、とても幸せな気持ちになった。
「私にもオキシトシンが溢れてきたみたい」
思わずそうつぶやいていた。目の前の椅子に母と父の姿が浮かぶ。これが幸せホルモンの本当の力なのだと私は実感していた。
※オムライスが好きです。私には子どもの頃から母がいなかったので、祖母が作ってくれた独特なオムライスの思い出しかありません。でも、味は絶品でした。もう少ししっかりと作り方を教えてもらえばよかった。そんなことを思いながら書いた短編です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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