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世界でたったひとつしかない技術でできたMY FIRST DISH iiwanの爆誕ストーリー

大層なタイトルだ・・・(笑)

でもこれ、ホントの話です^_^

今日は、当店のメインアイテムである「iiwan」の出生までのコトをお話します。


興味と縁って、つながってる

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突然ですが、みなさんは「生分解性プラスチック」というものをご存知でしょうか?

もともと環境保護やエコロジーに関心の高かった当社(株式会社豊栄工業)の常務取締役であり「ii-mono.e」プロデューサーでもある美和敬弘(みわたかひろ)が、PCが普及し始めた1995年頃にインターネット で”生分解性プラスチック” というものを知ります。

「なにコレ、すごー!!!」

もっと詳細を知りたくてアレコレ調べてみるものの、当時は、それがイメージできるほどの詳しい情報が存在せず、「いつの日か自分の会社で ”生分解性プラスチック” を活用した事業を興したい」と胸に秘めながら時は過ぎていきます。

そして、2005年のある日、自社事業の市場調査のため「欧米の最新技術」に関する講演に美和が参加するのですが、この講演のラスト10分で、「そういえば・・・」みたいな、ついでのネタ的に(笑)、生分解性プラスチックのサンプル片が回覧されました。

「なにコレ、存在してるんかーい!!!」

セカンドインパクト(笑)


で、そのときの講演の講師がすごかった!

カンタンに紹介すると、ポリ乳酸成形技術に関する特許発明を国内外で293個も取得する「ものづくり名人」(内閣総理大臣に授与された称号です)である小松技術士でした。

・・・全然カンタンじゃないか、、、(笑)

とにかく、国内外において、ポリ乳酸(生分解性プラスチック)をつくるために必要な技術を持っている人はこの方しかいないほど偉大な先生(が日本人でしかも講演の主だったの)です。

追い求めていた運命的な出会いが10年越しにやってきたわけです。

運命的な出会い・・・

なんかドラマティックな恋愛模様をイメージしてしまいますが、実際は、超ビジネス模様です(笑)

この出会いがキッカケで、のちにこの2名は、「ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞」と「文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞することになります。

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あんまり知られていないけど、iiwanは、日本を代表する技術でつくられているベビー食器だったりします(^.^)


さらなる10年後を見据えた決断

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話を戻します。

そうは言っても、2005年のこのときはまだ「生分解性プラスチック」って、私たちの実生活には今ほど浸透していませんでした。

それもそのはず、生分解性プラスチックって、役割と名前が矛盾しているから。

1995年の「なにこれー!?」な衝撃には、この矛盾があるからこそなのです。

なにが矛盾なのか、、、。


プラスチックと言われて頭に浮かぶイメージは、「耐久性が高くて丈夫で軽くて安価」ですよね?

だからこそ、プラスチックってとても便利だし、私たちの生活のいろんなところで見ない日はないほどお世話になっているものです。

ところが、そこに「生分解性」という特性がついてしまうと、「消えてなくなるモノ」なので、「耐久性が高くて丈夫で・・・」っていう特性が失われてしまうわけです。


はて、、使い道ってナイのでは?


そんな代物を、当社の常務は自分の信念に基づき、このプラスチックに将来性を見出だして、ポリ乳酸専用の射出成型機を買いそろえ、専用の設備を作ってしまいます。

そして先述の技術士に指導を仰ぎながら実用化に向けて、2005年から研究開発に着手していきます。

この時、社内でも「無謀だ」っていう反対意見のほうが多かったのは言うまでもありません。

でも、これこそが、「MY FIRST DISH iiwan」の誕生の第一歩でした。


最も重要なことは、安全で持続可能であること

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さて、この「生分解性プラスチック」がいかにその矛盾を乗り越えて、商品化に向かったのか、、、そこは技術的にお話できることが限られてしまうので、いつかどこかでまた別の機会に。

ところで、一括りに「生分解性プラスチック」といっても、その素材は多岐にわたります。

生分解性であっても、有限資源である石油由来のものもあります。


でも、当社が選んだ生分解性プラスチックは、(さっきチラっと言っちゃったけど)「ポリ乳酸」という植物由来のもの。

実を言えば石油由来のほうが、滑りがよくて成形しやすいですが、そうしなかったのには、2つの譲れない軸がありました。


ひとつは、当社のコーポレートビジョン。

「自然と人類活動の調和と永続的な社会貢献」

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それはつまり、持続可能な社会をつくるということ。

「大量生産、大量消費」時代を生きてきた私たちにこそ、その実現へのステップを創ることができるし、それは、かけがえのない子どもたちによりよい未来を贈ることでもある。

有限資源である石油由来プラスチックは、「それでなければならないコト」に活用すべきであって「それじゃなくてもいいコト」には生産(使用)を控えるべきだと考えています。


そしてもう一つ。

それは、安全面。

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私たちが使っているポリ乳酸は、「トウモロコシ(デントコーン)」から作られた「乳酸」が主成分です。

「乳酸」とは、人の体内にも存在する弱酸性の物質。

どれだけ環境にやさしくても、安全性が損なわれてしまっては本意ではありません。

そして、さらに言うと、どれだけ安全だと言われているポリ乳酸でも、つくるための技術が備わっていないと、当然のことながら「安全性」はありません。(最近ニュースであったな、そんなこと)

安全な商品の見分け方のヒントは、近々お話ししますので、ぜひ読んでください!


「MY FIRST DISH」の由来

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この「ポリ乳酸」を使って社会課題を解決できるような事業やアイテムってなんだろうって考えたときに、社内で熟考した結果、「子ども食器」がベストだという結論に至りました。

そうして誕生したのが「iiwan」です。

こども食器って、見た目がカワイイものが多いけど、そこに使われている材料がどんなものなのか、ちょっと不安なものが結構あります。

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実際に私もいくつか子ども食器を購入して息子に使わせたものです。

左が3か月経過後、右は初回使用後です。

でも、かけがえのない我が子が口にする食材の安全性には気を使っていても、そのときに使う食器にまできちんと気を使っている人は、意外と少なかったりします。

iiwanは、安全な食器を子どもに使わせたい。なおかつ、子どもと親である自分にとって使いやすいものがいい!そう考える方のために作った食器。


だから、子どもが人生ではじめて使う食器でありたいと思い、「MY FIRST DISH」と名付けました。


誕生して11年目を迎えるiiwanの今後

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実は、iiwanは今年で11歳を迎えています。

本当は、iiwanの「ii(イイ)」と「11」をかけて(かかってるのか?)ちょっとプロジェクトを仕掛けていたのですが、コロナ禍によってそれを中断せざるを得なくなりました。

11周年って、iiwanにとっては、二度とこないメモリアルイヤーだし、こんな時世だからこそ、育児奮闘中のママに向けてニューでグッドなコトをお届けしたかったんですが、ホントに残念>"<

でもでも、メモリアルは別にいいとして(いいんかい!)やっぱり社会課題を解決できるような、明るい未来に一歩近づけるような、そんなことを日々考えながら、できるコトから少しずつ進めていたりしています。

そして、iiwanとしてのビジョンは、「ママが心身ともに心地よくラクに育児を楽しめること」の輪を広げていくことなので、いまの小さな歩みをこれからも維持継続していくことだと思っています。


次回から、iiwanが最も大切にしている「安全性」のコトを中心に、「安全なプラスチック製子ども食器の見分けかた」についてお話していきます。


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