見出し画像

怪しいものではありません

二ヶ月ほど前に、迷子になっていた4歳の男児を保護して交番に連れて行った小学四年生の男子が、警視庁から感謝状を贈られたというニュースを見ました。

自宅マンション前の路上で、一人で不安そうにしていた子に

「怪しいものではありませんよ」

と声をかけ、男の子が不安にならないように、じゃんけんなどしながら、コロナで手は繋げないから袖をつかんで一緒に交番まで歩いていったそうです。交番で、男の子の年齢と、どこにいたか状況を説明した小四の男の子は

大人がみなスルーしていたので、自分が助けなきゃ、って思ったのだとか。

こんな子どもの自分でも助けられるので、大人たちも助けてあげて欲しいと言っていました。

因みに迷子の4歳児は1キロほど離れた公園でいなくなり、警視庁が40人態勢で捜していた子だったそうです。無事親の元に戻れて本当に良かったですね。

お手柄の小学四年生の子は、しっかりしていて本当に可愛かったです。「怪しいものではありません」と声をかけたと言うのも可愛くて笑ってしまいました。コントに出てきそうなセリフですが、実際に使うこともあるんですね(笑)大人が使ったら、かえって怪しいかもしれません。

将来の夢はサッカー選手と大統領で、どちらにもなれなかったら、人を助ける仕事もいいな、なんて言っていて、小学生でもいろいろ考えていて偉いなぁと思いました。


あのニュースを見て以来、何故か頭の中を

「怪しいものではありません」

というフレーズがリフレインしています。実際にこの言葉を人に向かって言ったことがあったのかな?言われたことがあったのかも?と思いだそうとしましたが、残念ながら記憶にはありません。でも、自分が小四の時は、どんなことを考えていたのかを思い出しました。


小4の夏、水泳の授業で、見学していた女子が男子にプールに突き落とされて大量に水を飲んで一時的にですが意識不明になったことがありました。先生が人工呼吸したり水を吐かせたりしているのを目の当たりにしてから、水に落ちた時は顔を上にして体を浮かせ絶対に水を飲まない、とか、川や海で溺れたら丸太や浮いているものを見つけたらつかまって絶対手を離さない、など常に考えるようになってしまいました。

それと、同じ頃にエレベーターの閉まるドアに指を挟んでから恐くなり、もし落ちたらどうしょう、などと心配するようになってしまいました。エレベーターが急に落下しだしたら、着地する前に飛び上がろう、とか、床に伏せた方がよいか、など、どうすれば助かるのか真剣に考えていました。

もう一つ、実はこれが一番の心配ごとでしたが、宇宙人にさらわれたらどうしょうと真剣に怖がっていた時期がありました。お化けも怖かったのですが、宇宙人はもっと怖くて、仲良しのUちゃんと『もしどちらかがさらわれたら、絶対に絶対に友達も一緒に連れていってと頼もうね』という協定を結んでいたことを覚えています。テレビの影響だと思いますが、小学生の頃から異常に怖がりだったことを思い出しました。


娘にこの話をしたら

「自分も同じようなことをいつも考えていたよ」

娘の場合は、銃を乱射している悪いヤツがいたらコッソリ近づいて後ろから銃を奪う、とか、前からナイフを持ったヤツが現れたら、カバンで防ぐために常に大きなバッグを持つ、とか、夜道で襲われている女性を見かけたらカバンを盾にもう突進して助ける、など常に危険に直面した時の対処法を考えていたのだそうです。

やっぱりこれも、テレビで怖い番組を見た影響だと思いますが……。あっ、そんな番組を見せていた私にも責任がありそうですね😄💦

それに、常に助けることを考えていたのなら、本当は警察官が適職だったのかもしれません。娘に聞いたら「確かに憧れていた時期があった」と言っていました。

それにしても、ただ怖がっていただけの自分とは違い、人を助けたいと思っていたという娘がちょっと眩しかったです。


小学生は大人が思っている以上にいろいろと思考しているものだと感じました。



最後までお読みいただきありがとうございました(#^^#)


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?