見出し画像

骨密度の話

数年前に世界一周クルーズをした友人がいます。しかも一人旅です。ご主人からの束縛? から逃れ、誰にも気兼ねしない船旅はそれはそれは楽しかったそうです。
参加者は夫婦や家族、友人同士が多い中、何人か女性一人の方がいて、すぐに仲良くなり退屈することなく快適に過ごせたそうです。
船の中には、シアターやジム、ラウンジ等楽しむところはたくさんあり、講座等も受けられて、友人は趣味の絵を描いていたそうです。船が港に着くと、それぞれ外出して楽しんだら又船のお部屋に戻ってくるという旅、素敵ですよね。船酔いが心配ですが、憧れます。

その友人は健康に気をつけていて元気でしたが最近首を痛めました。すると、みるみる内に体が「くの字型」に曲がって歩行もままならなくなってしまったのです。
整形外科で骨密度を測定したら実年齢より30歳以上老けていたと愕然としていました。
毎年健康診断を受けていて、どこも悪いところはなかったのに、いきなり重度の骨粗しょう症と言われことに絶望し怒っていました。
彼女の言うように、健康診断に骨密度を測る項目があれば(オプションではあるようですが)もっと早い段階から予防や対策が出来たのではないかと思います。

別の友人は、先月道で転んで軽くぶつけただけなのに手首を骨折しました。
彼女はテニスとゴルフが趣味で、いつも日焼けしている印象の健康美人です。
治療した病院で骨密度を測定したら、五十代の実年齢の1・5倍の骨量で、若い人と比較しても1・1倍なのだそう。それでも打ち所が悪いと骨折するものなのですね。


昨年施設で転んで大腿骨を骨折した義母は、手術は成功したのに車椅子生活になってしまいました。又転ばれたら大変と施設で歩くのは禁止されているそうです。先日整形外科の通院の日で、骨密度を測定したら健康な人の50%しかなく、骨粗しょう症の治療をすることになりました。
本人に、骨を鍛えるために歩いたり運動しようという気はないのに、骨を丈夫にする治療が必要なのだろうかと思いますが、今度転んだら命取りになるので絶対必要な治療だと医師に言われました。

担当医は違いますが、義母が通っているのは昨年自分が骨折で入院し手術を受けた病院です。何度か頼みましたが私には骨密度の検査をしてくれませんでした。理由は「治療に関係ない検査はしないから」だそうです。

通院の度にレントゲンを撮り、CTもMRI検査もしているのに、骨密度の検査をしてくれなかったことが疑問でした。誰に聞いても、整形外科に通っている人は皆骨密度の検査をしてもらっているのです。
治療に結び付かない検査はお金にならないから無駄だからしない、ということなのでしょうか。


義母は次回も骨密度の検査をして、薬の効果がなければ更に上の段階の治療に進むようです。

若い頃から健康診断で普通に骨のことも見てもらえていたら、車椅子の人は減るかもしれませんし、友人のようにいきなり体が曲がってしまうことも防げたかもしれません。

何より、自分に骨密度の検査をしてくれなかった担当医に猛烈に腹が立っています。


最後までお読みいただきありがとうございます<(_ _)>


この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?