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るりびたき
2020年9月27日 18:25
崖を超えたが、そこにあるのは霧の濃い砂漠のみだった。果てしないざらざらとした砂の上を歩く。まるで蟻地獄に陥れられたかのように。体力だけが削られてゆく。今日もたくさん歩いた。もう休みたい。リュックを枕がわりにし、砂の上に横になる。空は雲ひとつない空。全てがブラックホールに飲み込まれそうだ。そんな中、ブラックホールの副産物のようなものを見つける。目の前にある宝石達である。こ