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しがみついているモノを、手放してみる

しがみついているモノを、手放してみる

 

公衆トイレに入ったときのことです。 

壁に巣を作っているクモを、発見しました。

いたずら心が働き、フ―ッと軽く息を吹きかけました。

クモが必死に巣にしがみつく姿を、想像していました。

ところが、クモはフワーッと飛んでいってしまいました。

そこまで強く吹いていないのに、あっという間に、その場から消えました。

風に乗って下に落ちていきました。

「吹き飛ばしてしまう」というつもりは、全くありませんでした。

「ああ、ごめん」と言いました。

どうなったかなと、慌ててクモが飛んだ方向を見ると、床の下で平気な顔をしていました。

何事もなかったかのようでした。

見事です。

「しがみつかない」クモの姿が、潔いと思いました。

必死で巣にしがみついて、飛ばされないようにしている姿でなく、風に乗って飛んでいきました。

クモの姿を見ると、身を任せる天才だなと思いました。

人は、過去の栄光や、活躍していたいい時代などに、ついついしがみついてしまいます。

必死感があります。

風が吹いても、飛ばされないようにします。

逆に、もっと強くしがみつきます。

クモが見事に飛んでいったくらい、フワーッと離れましょう。

しがみついているモノを手放せば、新しく入ってくるモノが見えてきます。

飛ばされてもいい。
転がってもいい。

その先に新しい何かが待っています。

しがみつこうとして必死に抗うと、もっと強い風が吹いて来たり、大ケガをする可能性も出てきます。

時には身を任せて、飛ばされてもいい。

必死にしがみついているモノを、手放してみることです。

手放すことで、新しい自分が見つかるのです。

しがみついているうちは、新しい自分に出会えない


なぜ手放さないのか。
怖いからです。

何もつかまるところがないのが、不安です。

ずっと何かにつかまっていたいです。
つかまることで安心できます。

動いていく必要性がありません。

必死でつかまっているモノを、手放すことで自由になれます。

強い風が吹いたら、フワーッと飛ばされてもいい。
流れに身を任せてもいい。

時代は変わっています。

しがみついていたモノも、腐ってしまっているかもしれません。

いつまでも、しがみつけるわけではありません。

流れに身を任せて、向こうからやって来るものを、受け容れてみてはいかがでしょうか。

ずっと、しがみついているうちは、新しい自分に出会えません。

しがみついているモノを手放すことで、自分が次のステージに進んでいけるのです。

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