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「元彼の遺言状(第10話)」法廷ドラマとしても、決して質の良くない感じはなんなのか?

まさか、この事件が終わっても、ドラマが終わりでなかったとは?と思った人は多いだろう。前から、構成のまずさと、一つ一つの話のつまらなさを書いてきたが、ここまでいくと、もう、フジテレビ、時間潰しに月9の時間を使ってる?としか思えないのだが、

篠田(田中)の冤罪の話は、町の医師を守るために、町の人全員が、天涯孤独な大泉洋を犯人に仕立てた物だったとさ。ドラマの中でも言ってるように、最後は「オリエント急行殺人事件」でしたね。そして、「そうなのか?」という快感はなかった。

その前に、弁護士ドラマ?としては、初めての法廷シーンが出てくる。これが面白ければ、今までのドラマのつまらなさを帳消しにしてもいいかな?とも思ったが、なかなかどうして、綾瀬はるかの仕事、流れが悪すぎるというか、視聴者に訴えてこないゴリ押し。まあ、設定が、裁判は初めての弁護士ということだったみたいなので、いいのか?そんな弁護士が金を取れるのか?という疑問の方が大きいいが…。

ということで、犯人追求は、結局、法廷ではなく、現場に町のみんなを集めてのこととなり、ここでも、探偵ドラマのように犯人を確定。見事、大泉の冤罪を晴らして、法廷で無罪を勝ち取るという、変なドラマ。

原作がこういう物だろうから仕方ないのだろうが、この原作が『このミステリーがすごい!』大賞だというのは、たぶん、ミステリーマニアたちが、うまく海外ミステリーのパロディを入れ込んだことによる賞賛なのだろうと、勝手に思う(原作を読んでない私が確定できないということ)

そして、そういうミステリーのキーポイントにうまく大泉の作った料理が当てはまっていけば、結構、面白い物になる感じはしますよね。とはいえ、今回の麺類の連打は、綾瀬が指摘する前にわかっていて、その説明もないままに終わってしまったわけで。そういうところで洒落っ気を出すドラマでもないのですよね。

ここまで10回、綾瀬と大泉の無駄使いだと言い続けてここまできてしまった。そして、金にしか興味がなかった綾瀬が浅野和之の元に戻ることも断ったわけで、彼女がなぜにそうしたのかも見えてこない。つまり、ここまでの大泉洋ではないが、ドラマ周辺の人物たちが皆、透明人間のようなのである。何か、偉そうに事件の推理を行ってはいるが、本質が読めない透明人間みたいだということ。

次週の予告みたいに、シャーロック・ホームズの本が出てきたが、そんな、ホームズとワトソンみたいに、この二人がなれるのか???

色々無駄使いの中、関水渚も、ホリプロ繋がりで出演してると思うのだが、全くの無駄使いのまま終わりそうだ。本当に、月9のブランドそのものが危うい気がする。

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