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「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜(第4話)」頑張ってるうちは、恋は前に進まない?

ラスト、もどかしく別れようとする中で田中圭が上野樹里を抱きしめる。そして、それを磯村が見ているという構図。三角関係の本格的なゴングが鳴った感じ。と言っても、今回は、3人の心の動きが、そんなに描かれたわけではなかった。磯村はともかく、上野と田中は、具体的に何に惹かれているのかわからないままに抱き合う感じになったようだ。いわゆる、こういうのが「キュン」ということか?そう、恋することに理由などないのだ。

それに対して、歳とった松重豊には、もう一つ「キュン」というのがわからないという辞書編集会議。そこで、それを説明する紅一点の武田玲奈、なぜか今回は恋愛ドラマの恋の部分には関わっていない。しかし、メガネをかけて、ちょっと知的で真面目そうな武田も素敵だなと初回から思ったりしていた。もしかして、オチは松重と武田がくっつくとか?

それはともかく、松重と井川遥のシーンは、なんか空気感がいつも軽くない感じがいい。そして、井川が松重の骨格に惚れているのは?まあ、いろんな人の骨を見ていれば、そういう美的感覚というものが身に付いてくるのでしょうね。その流れで、今日のオチは亀の骨格について。なかなか、恋愛モードには進んでいかないけど、これ、どうするの?

そんな恋愛劇とは別に「頑張る」という励ましへの考察みたいのがされた。苦しんでる人や鬱の人に「頑張って」という言葉が禁句だということは、最近よく言われる。しかし、日本人はいまだによく「頑張って」と他人事のようにいう。「頑張ったね」という過去形は励ましになるが、「頑張れ」という未来形は人を追い詰めるという話もよく聞くが、それに気を遣って使うのってすごく難しい。そう考えると、現在完了や過去形や未来形が言葉の中で曖昧な日本語という中で「頑張れ」という言葉はすごい使うのが難しいのだ。日本人って、普通に頑張ってる人多いから、そこに輪をかけて「頑張れ」って言われると壊れちゃうんですよね。

今日も、なかなか辛い芸能人の訃報が入ってきたが、自分に「頑張れ」と言い聞かせて壊れちゃう人もいるものね。本当に、根本的に生きにくい社会ですよね。

だから、そこに恋愛が絡んでくると、また面倒臭くなる。頑張れば頑張るほど、空回りするのが恋愛だったりしますしね。まだ、このドラマ「好き」という概念が、ドラマの中で形としてあまり描かれていないんだよね。ただ、もどかしいだけ。そんな中で、上野を好きだと言い続ける磯村は、基本ドラマとしてはピエロ役だろうからな。だからこそ、松重は、二人が怪しいと勘繰るわけで…。

このドラマも来週が折り返し点くらいだろうから、もう少し、上野が起業もそうだが、恋愛モードに入っていかないと盛り上がりませんよね。その辺りをどう見せていくのかが楽しみなところではありますが…。

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