「イタイケに恋して」いつの時代にもある恋愛追跡劇にどんな味をつけられるか?
恋愛インフルエンサーの石井杏奈が、恋愛がうまくいかない三人である、渡辺大知、菊池風磨、アイクぬわらを助手に迎え、毎回、恋愛相談を受けミッションをこなしていくラブコメのようだ。まあ、昔からある恋愛追跡劇に、シェアハウス要素を含ませ、結構面白みのあるラブコメにはなっている。オリジナル作品として、回を重ねるごとに、どこまで話を膨らませられるかが肝となるのだろう。
インフルエンサー役の石井杏奈。同時期放送の「シェフは名探偵」とはまた違った味を出している。似たような現代娘なのだが、微妙に位置を変えた芝居ができるのが、使われる理由だろう。そして、顔も視聴者に訴えかけてくる印象がある。ここでは、足を惜しげもなく露出しながら、ヤボったい男三人の中でキラキラ感を保たせている感じ。
男三人も、渡辺大知をはじめとして主役としてはイマイチ足りない感じを集めて、なんかコントのようではあるが、それなりにチームとして成り立っている感じ。まあ、渡辺と菊池のコンビネーションはなかなかで、異質なアイクがどうここに馴染んでいくかで、このドラマの破壊力は決まっていくのだろう。
初回の話は秋葉原ですれ違う電車の中の恋の相手を探す話。最初の人違いから始まり、最後のオチも人違い。まあ、もう一つパンチが足りない感じではあったが、ゲストの大友花恋が可愛かったので良いかというところなのかもしれない。その点では、来週もゲストは山崎紘菜でそれなりに楽しめそうだ。
しかし、深夜枠のドラマで、ワンセットの中でほとんど事が進む。それなりに面白いセットだが、その中で、推理のシミュレーションなどもやってしまうのは、安く済ませている感じである。そうなると、やはり男三人の破壊的な演技がないとなかなか面白みにかけますよね。このチームワークがどこまで育つかというところか?
そして、役に立つかどうかよくわからない旧式テレビ型のAIの声が升毅というのは、この中では豪華な感じはする。升さん、声はなかなかですものね。
昨今は、劇場版映画でも、高校生の観客を当て込んでの、ラブコメが大量生産されているが、どうも、抜きん出て面白いものが出てこないのが現状。主役のキャラを変えても、くっついて離れてくっついての繰り返しで恋愛の波動を描こうとする感じに終わってしまうからだろう。
このドラマも、もっと予測不能な恋愛推理劇的に持っていけばそれなりに新しいものはできるのかもしれないとは思える。最後に東大という名前がつく事務所に石井杏奈がいるが、そのあたリも、何か先に隠れているのだろうか?あまり期待はしないが、次回も観る感じであはある。