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「二月の勝者〜絶対合格の教室〜(第6話)」子供の化学反応という話。大人もこのくらい自由だったら社会も変わるのでは?

今回は夏合宿の話。確実に受験の2月に近づいていく。そう、夏から冬は思ったより駆け足にやってくる。ドラマの流れとしてゴール点が見えているドラマは、見ていて穿った見方をすることも少なく楽しめる。

ここまでは、子供たちの対親、対教師的な話だったが、今回は、子供対子供の話である。子供はすぐ仲良くなれると昔からよく言われる。なぜなら、基本的には入学した時には、同等に扱われるからだ。そして、学校に入った頃から比較されだす。私の子供の頃は、その中で金持ちも貧乏人も違和感なく遊べたりもした。このドラマにあるように、自分のないものを求めるということがあったかどうかはしれないが、少なくとも、さまざまな人生のトラウマにがんじがらめにした大人たちよりは自由だっただろう。

今回は、塾にもあまりこなかった子が、柳楽優弥の一言で、塾に来るようになり、夏合宿で同じ学校を目指す友人を得る話。なかなか面白かった。ここに描かれているように、他人の長所に近づこうとする思いがあれば、かならず人生のステージアップは可能だろうとも思える。そして、できる女の子の方の性格が良すぎるなと思ったら、美容師一家の娘だったというのも、なんか納得してしまった。こういう設定のうまさもこのドラマにはある感じはする。

そして、出来る子が、なんでも遊び感覚で勉強を覚えていくのに対して、コツコツやる子は、丁寧なことでは一流だったりするというのもわかりやすい。こういう人の長所に憧れて化学反応を起こすというのは子供の特権なのだろうか?とかく、大人になればなるほど、こういう立場になった時には嫉妬と拒否反応みたいなものが現れて、結局は何も成長しなくなってしまう。そして、最悪なのは「いじめ」につながるということだ。昨今では、子供たちの間でも、そこに早く到達するものが多くなったようで、「いじめ」の量も増えている感じにも見える。それは、比較論をすぐに子供に教えてしまうような大人のせいなのかもしれない。他人に憧れ化学反応で変わっていくということを楽しいと思える人を作ることが「いじめ」をなくす最短ルートなのではないか?とこのドラマで考えさせられた。そう、この回、結構すごい話なのだ。

ということで、私も嫉妬心より、出来る人に憧れ、なお前に進みたいと思ったりするジジイであったりする。そう、笑顔で化学反応し合う世の中なら素晴らしいですよね。

そんなこんなで、あまり、今回は大人たちのドラマは進展してないように見えますが、井上真央の弓道をやる姿が初めて出てきました。こういうの似合いますね。姿形だけで凛々しく見える弓道。良いです。

柳楽優弥の秘密を探る、加藤シゲアキはパーティーに招待される。最後には、柳楽の仕事に飲み込まれていくのでしょうか?そんな、大人の企みもここからまだまだ私たちの知らない世界を見せてくれそうです。

現実の受験生たちは、寒くなってきて、心もアンバランスになり始める時期ですね。実際、自分の受験の過去を思い出すだけで、気持ち悪くなる私だったりします。そう、自分で受験するの大嫌いなので、受験のこういう話は好きだったりするのかもしれません。

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