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「ブルーモーメント(第6話)」被災地のドローン運用はどこまでできているのか?と思う回であった

今回はSDMの隊員の仁村紗和が辞職願を出すところから、彼女が知っている本田翼の死の真相みたいなものを勿体ぶって描いているわけだが、それなら、もう少し、仁村の過去というか、キャラクターを鮮明にしてからこうなるようにすべきではなかったが、このドラマ山下智久をはじめ、隊員たちに使命感があるのはわかるが、どうもそれがもう一つ迫力を持って前に出てこないのは、彼らの演技の温度もあるが、脚本の構成の不味さもある気がする。

今回も、主軸は被災地に向けてのドローン活用という問題を見せているわけだが、そこに、この本田翼の死の真相と、平岩紙の息子の紙飛行機大会の話が絡んでくるわけで、ちょっと欲張りすぎて、結果的に色々と薄味になってしまってる感じが気になった。

ドローンの活用というのは、今の輪島の被災地などでも使われているのだろうか?まずは、確かにバッテリーの問題と、運べるものの重量問題はある。バッテリーについては時間が解決するようにも感じるが、確かに気象によるって、ドローンに負荷がかかるという問題は今後も悩みの種の一つだろう。

で、今回の最後の患者の話は、最初の段階で、老婆が転んだが大丈夫だと言っているところから、ドラマ的には予期できた。いわゆる、わかりやすい伏線なのだが、意外性が無さすぎてあまり感動にはつながらない。まあ、この老婆とテレビで話す医師の夏帆が的確な処理をするという事例は感動ものなのかも知れないが、ここまでリモートでできる医師って、全てではないと思うのですよね。僻地治療もそうだが、機材や環境がないところほど、経験値の多い医師で、人の心を持った人間が必要だというのは、昔から描かれていることだ。しかし、こういう医師が日本に何人いるのか?と考えると、本当にため息が出ますよね。そして、多分、こういう問診もAIにやらせよう的な話も進んでいるはず。日本の医療の未来も不透明だということです。

そんな現場に平岩紙は自分の重要性をわかって戻ってくる。子供との約束も大事だが、もっと多くの人に対する義務感の方が大きいのは、それだけ、やりがいがある仕事だからだが、やはり、ここで言わんとしているのは、その仕事、その現場でのプロを育て続けないと、こういう救出行為は成立しなということだろう。その辺りは、感情的に「頑張って」というしかないのがもどかしいが・・。そう、ドラマ的に未来に対し希望があまり持てないのも、このドラマの欠点にも見える。山下は、新しい展開を作ると同時に部下にそれを継承していかないといけないのですからね・・。その継承役が出口夏希でもあるのだろうが、このドラマのシーズン2ができないと、その成長は見られない感じではありますね・・。

そして、最後には、本田翼がSDMの構想を考えたという話になり、彼女がそれなのに、何故、自分を死に至らせる行為に出たのか?というこのドラマの大きな謎のとば口に入ってきた。この辺りがあるので、ここからは興味深いのだが、ドラマ的にはもう少し、地に足をつけて欲しい感じではある。

で、先週、活躍してた橋本じゅんが全く今回でてこなかったのだが、警察は、そんなのにいつも付き合ってられないということ?


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