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「CODE~願いの代償~(第2話)」スマホハッキングできたら全てが掌握できる世界
ここまで見て、一番謎に描かれているのが松下奈緒ですよね。ここまで、顔もまともに晒さずに傍に出てくる。彼女が悪の根源なのか?この女優さんは、他にはない容姿と立ち姿があるため、意外に幅広い役ができる方だが、ここまでアンダーグラウンド感を漂わせる役は初めてなのかもしれない。彼女の存在がどう前に出てくるかは楽しみだ。松下さんって、もう少し肉感的な人なら、大藪春彦の女豹シリーズとか演じさせたいですよね。まあ、そんなもの作る時代でもないか・・。
松下の正体がわかるのは、まだ先の話なのだろう。今回は、臼田あさ美の乗ったエレベーターに仕掛けした男が最後に亡くなる形。こんな感じで毎回、誰かが死んでいくのだろう。坂口のネズミだった黒羽麻璃央も早々と死んでしまいましたね。
「CODE」というアプリはさまざまに中枢まで入り込んできているようで、坂口の上司の鈴木浩介がそこに関係しているような終わり方も、ある意味国が世界が乗っ取られようとしている感が十分だ。そう、これからのテロはこういう形で行われるよ!とでも言いたいようなドラマであり、考えようによってはとても危険なドラマである。実際にリアルな世界はこんなことがもう現実に起こってるのかもしれない。マイナンバーもまともに使いきれない国は、そんな輩に明日、乗っ取られているかもしれない。このドラマはそういうドラマなのだろう。
「CODE」を使って恋人を殺した犯人を追う坂口と、「CODE」そのものを追う染谷。その、二人の周辺で蠢くのは、反社であり、公権でもある。闇の底はどこに行き着くか?という流れは面白い。しかし、反社の連中。ボスよりもチンピラの奥野瑛太が目立ってるのが印象的。彼、「ラストマン」でかなり格好いい役やってたけど、この通常営業のチンピラ役はやはりエグい。というか、現在の日本で彼以上にこのやさぐれた雰囲気出せる役者いない感じですものね。ある意味、現在、チンピラやらせたら日本一の領域。彼主演のチンピラ映画も見たいし、この姿のままに、ハリウッド映画とかに出ていただきたい!陰ながら応援させていただきます。
でも、染谷が堀田真由を使って、坂口の携帯を乗っ取ったりしているのだが、これってどこまでできるのだろう。まあ、セキュリティの突破の方法さえわかればどうにでもなるような気がするが、その仕込んだソフトを停止させられるというイタチごっこ。結局は、そういうことなのだろう。つまり、通常のネット内もそうだが、リアル以上に何が正義なのか?価値観の崩壊が醜すぎる。
「CODE」を使い始めると、3回までチャンスがあるみたいなのは、アラジンの魔法のランプかよと言いたくなるが、世の中、今も昔話の時代なのかもしれない。ということで、このドラマ、どんな場所に連れてってくれるのか?それはそれですごく面白い。先に、大藪春彦のお名前を出したが、これにハードボイルドの要素とアウトロー的な激しさを足したらめちゃくちゃ傑作になるような気もする・・。逆に、大藪春彦がこのIT社会のなかでハードボイルドを書くならどんなものを描くのだろうか?というのにも興味は湧く。
さあ、次が3回目序盤の区切りが見られるか?楽しみである。
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