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「ゆりあ先生の赤い糸(第2話)」菅野美穂の男前演技がストーリーの異常性をうまく演出している

しかし、この複雑怪奇な男の後始末物語。原作がコミックとして賞を取る力強さがあることはすごくわかる。正直、こんなことがあるかは疑問だが、この今の日本の恋愛事情はこのくらい壊れていると言われても納得はいったりもする。

そして、田中哲司、これほどモテる役は初めてではないか。男にも女にも優しくしてしまう人って、実際にいることはいる。その存在をこの2話でそれなりに視聴者に納得させるような話の流れはなかなかすごい。そう、さまざまな混乱と混沌が家の中に持ち込まれて最後は、鈴鹿央士が田中にキスして田中が目が覚めるって、面白すぎるだろう。

今回はまず、前回、最後に訪ねて来た白山乃愛ともう一人の女の子が田中哲司をパパと呼ぶ。そして、何のことかわからぬが、母親が入院してる病院に向かう菅野。そして、母親の松岡茉優が田中の愛人であったことがわかり、その夫がDVを続けたことを知り、とりあえず、正義感に燃え、子供達を預かることに。しかし、娘役の白山、存在感あるし、綺麗な子ですよね。あと数年でどんな女優さんになるかは楽しみ。

そのあとに、鈴鹿が田中とどこで知り合って、どういう恋愛関係なのかを聞き出す菅野。キスの話で止めるところは面白かった。

そして、今度は子供たちの危ない父親である前原洸が訪ねてくる。子供に刀のおもちゃを買ってくる異様さは何なのでしょうか?その異常さに対抗する菅野の演技に拍手を送るような感じ。しかし、前原、「らんまん」で好感度が上がったと思うが、その次がDV男とは、何でもできる器用さはあるが、視聴者の皆様はどう感じたか?

そして、松岡も退院して菅野の家にやってきて、鈴鹿も含めて、会議が始まる。そして、菅野の提案は、3年間、一緒に住んで介護を手伝ってもらうというもの。確かに田中が愛した3人全てが介護する責任がありそうだが、この提案をすぐにしてしまう菅野は男前すぎる。もちろん、顔も見たくないと思ったところもある連中だろうが、人の命と平和を考えたらここに至ったということか?

まあ、そういう提案をする菅野の男前は、ここまでの演技で十分に伝わってくるし、その性格に決して交わらない感じの鈴鹿と松岡の位置も面白い。そんなに大きな家ではないが、これで、一つ屋根の下に7人が同居することになる。演じる俳優陣もなかなか濃厚である。面白すぎる。

そして、便利屋の木戸大聖も、大きな役割があるみたいだし、彼の出てくるタイミングも上手いですよね。このドラマ、シリアスな家庭崩壊ものなわけだが、それでいて描かれている内容はコメディである。そこのところ、これからどう味付けされていくのか興味深いということで、ドラマ自体にハマってきた私です。

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