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「初恋と悪魔(第7、8話)」松岡茉優の二面性の扱い方と伊藤英明の本性を追うことと、見ている方が混乱して面白みに繋がらない。

「愛は地球を救う」とかやってたので、一週抜けて、先週は頭の整理が大変だった。だいたい、話が分かりにくくなったところで放置されたので、こちらも話を忘れてしまった感じ。全体的にスピード感がないのと、向かってる先がよくわからないのとで、そんな感じになったと思う。私の場合、いろんなコンテンツを見すぎてそうなっているとも言えるが…。とはいえ、坂元裕二の脚本としては、かなりハズレ作品確定のような気はしてきた。

先週は、林遣都の家に住み込んでしまった松岡茉優を、仲野太賀が取り戻そうとしてバタバタ。大体、松岡茉優が二役のような状況の必要性があまり見えてこない。そして、今週は最後に、仲野太賀の家に松岡が戻るも、そこで人格が変化した感じでもなく、またわからなくなった。

話は、林が警察として事件を追いかける方向と、仲野が、兄を思って動く方向と二元化しているので、また、見ている方が混乱に陥る感じ。どちらも、署長の伊藤英明が何かを握っているところまでは来ていて、安田顕も伊藤を追っている。そう、捜査する人々が多すぎる中で、話に見ているほうが集中できないということなのだろう。

そういう意味では、二役を演じる、松岡茉優の演技にも迷いがあるような感じがする。脚本が最初から全部渡されているのかはわからないが、どうも演技自体が手探りに感じられるから、見ている方も手探りな感じだ。

仲野の兄のスマホのパスワードがわかり、そのかけた先を捜査するも、いまいち、視聴者側にピン!とくるような要素が出てこないし、そういう流れの中での驚かしみたいなものが見えないのは、脚本的にただ迷っているというか、ダラダラしてるだけに見えるのだ。

なんとなく、様相は伊藤英明がキーマンであり、犯人かもしれないという感じもするが、多分、もうひねりあるのだろう。その伊藤の息子が出てきて、それを追う、仲野と柄本佑。松岡が助けたい満島ひかりに対峙する林という構図で今回は終わったが、こういう次回につなげるところは、やはりテレビドラマを書き慣れた人らしくうまい。ここまで見た人は、次も見るだろうし、なんとなく、私も最終回まで見ないと気持ち悪くはなっている。

だけど、先にも書いたが、テレビドラマと考えたら、これはハズレ作品だ。多分、2時間の映画にして、もっと話を整理した上でまとめたほうがいい気がする。大体、これだけのキャストを揃えて、いちいち、場面ごとにフォーカスの位置が変わるような描き方は、面白さという方向性を無視している。そして、キャラの面白さもイマイチですよね。

あと、2回くらいだろうが、とりあえずは見続けますが、なかなか辛いです。


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