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「イップス(第6話)」 なんで二人がイップスになったのかはわかったが、勢いがないドラマですよね

前回、バカリズムが誘拐されて、それを探すまでの今回の話。ドラマの主要な謎がここで解けてくるのだが、そういうサスペンス感が全くなく、「どんぐりころころどんぶりこ」という歌詞となぜか歳とったアミーゴの姿だけが残る。で、何故に今鈴木亜美で、染谷将太がそのファンという変な設定もいらんだろうと思った人は多いだろう。そういうドラマなのである。脚本家はこれが面白いと思っているのかもしれないが、全くもって面白さを感じないのだ。そして、そういういらないシーンにイラッとする。

イラッとするのは、篠原涼子の演技も同じ。そんな文章が書ける人間にも見えないし、ただのお騒がせなおばさん。まあ、このドラマのタイトルが「おばさん探偵」とかだったら、しっくりいくかもしれない。バカリズムもそうだが、篠原がイップスだということが、あまり映像から感じられないのが辛い。そう、そういう精神的障害がある割には元気なのだ。

そして、今回は、バカリズムがいないので、矢本悠馬が代わりに、篠原と一緒に捜査するわけだが、面白くない。矢本を上手く使えないのも脚本のつまらなさにつながっている。

そして、今回の主役はまさかの渡辺大知だった。確かに、何故に彼が篠原の運転手をしているのか不思議だったが、ここで使うために必要だったのねということがわかる。彼の父親のモロ師岡は、八年前の、篠原の小説を模倣したと言われる「歪な十字架模倣事件」の犯人として捕まっていたのだ。そして、渡辺はそれが冤罪だとして、父親を救うために篠原に近づいたという話。そして、その事件の担当だったのはバカリズム。作者の篠原とともに、そこでイップスになったという、まあ、ドラマ的には大事な話なのだが、全くもって面白くない。

渡辺がバカリズムを誘拐した犯人だとわかるのも、「どんぐりころころ」や焼きそばの食べ方に詳しかったとか、他人の家の水道の場所を知っていたとかで、もう一つ、面白みに欠ける。そう、この村自体をもっとおどろおどろしい感じで見せる必要があると思うのだが、そういうのもない。

で、捕まったバカリズムが、車のトランクに隠してあったというのも、もう一つ「騙された」みたいな感じがありませんよね。そういえば、今回は、最初に犯行の現場を見せるところが少なかったですよね。もう、そのあたりから構造が上手くない感じだった。前から言っているが、展開が本当に下手!

で、最後に染谷将太の持ってきたファイルが怪しい感じになってくるが、彼もまた何かを知ってるの?そして、彼が鈴木亜美のファンだっていうのは、これからも使われるの?まあ、必要ないが・・。とにかく、勢いがつかないまま6話目が終わってしまったが、次回は、村上佳菜子が出てくるって、大丈夫か?

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