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「元彼の遺言状」情報過多のストーリーを綾瀬はるかが、その存在感で整理していく感じがなかなか良い

月9に綾瀬はるかは、初めてとか?そうはいうが、昨今の月9は昔のような色もないし、とりあえずトライして見る感じなのだろう。綾瀬はるかは視聴率を取れるという話があるようだが、キレがあって美しくアナーキー感も持っているのが他の女優さんとは少し違うという事だろう。つまり、多方面から推しを掴める感じ。個々が違う綾瀬はるかを楽しめる感じが優れているというのはわかる。

でも、相手役?が大泉洋。なんか、紅白の司会みたいだなと思ってしまった。まあ、ここでは、綾瀬はトチるようなことはないが…。そう、役者としてはパーフェクトを目指す感じが伺えるのが、その他の仕事は全く天然になってしまう綾瀬はるかこそ、女優らしい女優なのかもしれない。つまり、創作に対して、脚本演出に嵌っていく感じが心地よい仕事をしているということだ。そして、役に入っている彼女はクールだ。それが良い。

本屋大賞作品ということで、小説としての面白さということはあるのかもしれないが、これが、ドラマとして成立するか?というとなかなか難しいところではある。原作は読んでないが、初回を見る限り、話の中の情報量が半端なく多い。キーになる遺言の内容だけでも視聴者が一気に把握できるものではない。そういう部分をいかにシンプルに面白く見せていくかというところは、脚色の技量でしかない。まあ、初回はなんとかついていけた感じだが、確かにアガサ・クリスティーのような世界を狙ったものだろうし、なかなかこういうのを好きな人にはいいが、私のように、推理小説を読むのが面倒くさい人には、なかなか大変な部分がある。人物が多いのは推理小説でなくても苦手かもしれない。大河ドラマというものの世界を把握するのが面倒臭い人なのである。程々の小河ドラマが好きである。

そういう私が、その辺を無視して、見続けたくなる要素は、綾瀬はるかの演技とその見せ方しかないのだろう。強気すぎる弁護士という感じはピッタリ。見つめられると、唇にうっとりしてしまう。そして、彼女の良いところは、何よりガタイがしっかりしているところだ。アクションも難なくこなせる男気みたいなところは、話がどうあろうと、ドラマの中心にいて映えるのだ。そして、今回の役、とにかく食う姿が素晴らしい!そう、焼き肉屋さん、宣伝に彼女を使いなさい!必ず客が来ると思う。

そこで、相手役の大泉洋は、なかなかの料理人。いつもに比べ少しアドリブ的な表情を抑えた演技は、なかなか綾瀬とのチームワークも良さそう。大泉を綾瀬が覚えていないということから、彼自身が色々怪しいところがあるのも確か。まあ、謎に謎を重ねて、どんな世界に持っていくのか楽しみというところ。

脇役陣もそこそこ豪華ではあるが、私が好きな、関水渚と森カンナが出ているだけで、まあ見続けるフラグではある。

まあ、遺産相続が絡んだ、推理そのものの行方も興味はあるが、焼き肉や海老天そばがうまそうに撮れてることで、このドラマのある程度の成功は保証されている感じはした初回だった。

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