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「ファイトソング(第6話)」恋はテレパシー。信じることが人と繋がること

このドラマ、最後に皆がそれぞれの「スタートライン」に立つというラストがあるような予感がしてきた。いや、そうなることで、すごいファイトの湧くドラマになるのだろうと思えてきた。

岡田脚本に出てくる人物は、皆がそれぞれの意思をしっかり持って前に進もうとする人々である。すぐそばにいるような人物に、すごい暖かく強い人格を持たせることで、多くの人へメッセージを送ろうとしている感じが私は大好きだ。だから、若者たちを見守っている、稲森いずみや戸次重幸などの心も少しづつ動き出している感じも好感が持てる。稲森が、清原抱える問題に気づく、戸次の床屋で一人「泣かしてくれ」というようなシーンは大好きだ。そして稲森さん、この間は「TOKYO MER」でかなり硬派な役ができること見せつけたけど、こういう柔らかい役もこなすのは、本当に良いベテラン領域に入ってまいりましたね。

そして、今回は、清原と間宮のリスタート。お互いに悩みを抱える中で、恋愛をそれとは認めない中で行うという不器用さ。私は、そんな不器用な間宮の演技がとても好きだ。この間、ネット記事で、彼がミュージシャンに見えないとか書いてあったのがあったが、どこをみてるんだろ?ミュージシャンの定義ってなんだよ?とか思った。そんなことより、徐々に何かを見つけ出してる感じがよくできている。遊園地で一人でジェットコースターに乗るシーンなども、そのリアクションの仕方が素敵。そう、彼をこんなに良い感じに思えたのは初めてだと思う。今日の朝の記事では、島崎藤村「破壊」の主人公を演じているとか。実直だが、秘密を隠して教鞭に当たっている教師役には彼はピッタリだ。そして、この役に近いものも感じる。

清原は手術を控え、どのようにそれを周囲に伝えようかとずっと迷っている。周囲が優しすぎるから尚更だ。そして、まず石田ひかりに打ち明けるのか?いや、やはり稲森?間宮?そこはどう描いても色々ありますよね。岡田さんはどう考えているのか、楽しみなところ。誰に告げるのが先でもドラマは仕上がる感じがする。

前半のキャバクラ騒ぎで、出てくるキャバクラの名前が「ファイト」キャバクラ作る人なら、絶対こんな名前にしないだろうが、今の時代に新しく開店するならアリかな?と思ってしまった。そう、男が元気になるのがキャバクラな訳だから、エナジードリンクのように通うキャバクラがあってもいいだろうと思ったりもします。今だから描けるキャバクラ風景ってありますよね…。

そして、菊池の清原への不器用な片思いが一番、可愛かったりもするのだが、そんな部分も含め、来週は一気にラストに向かって話が動き出しそうだ。清原が間宮にキスしたいと思う状況ってどういうことなのでしょうね?

それで、間宮が最後に作る曲の題名は「恋はテレパシー」なの?

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