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「真相フラグ」「じゃない方の彼女」テレビドラマに秋元康を使う意味があるのか?

前クールのドラマで、内容に振り回され、「なんだこれ?」と思わせたのは秋元康企画原案の「漂着者」であった。本当に、この人はテレビドラマというものを理解できているのか?疑問に思ったし、もはや彼の時代は終わったのではないかとさえ印象付けたと私は思っている。だが、新しいクールに入って、その秋元康の企画原案のドラマが2本始まったと聴き、ただただ、びっくらこいているのである。そこまで、テレビ局は彼のネームバリューで番組を作ることが必要なのか?まあ、脚本を彼が書いているわけではないものの、何か間違っているのではないかという気がするのだが…。その2本について初回を見た感想。

「真相フラグ」

まずは日本テレビで始まった、西島秀俊主演のドラマ。この局としては「あなたの番です」のようなものを狙っての秋元ドラマなのだろう。平和で問題の家庭、新築の家に引っ越す矢先にに家族が西島の前からいなくなるという話。まあ、題名の通り、真犯人が近くにいてわからないということだろう。最初から色んな伏線をばら撒いてうまくつながって真相にまとめられればいいが、「漂着者」のように、無駄なシーンばかりで繋がりも放棄するようなものなら勘弁してほしい。そして、柄本時生のYouTuberが出てくるが、邪魔!これも「漂着者」とにたような設定だが、必要ある?まあ、ネットが世の中を混沌とさせて行くというのを撮りたいのはなんとなくわかるが、もう新しさは感じないよね。やるんなら、YouTuber対YouTuberで騙し合いした方が面白いんじゃない?とはいえ、脇に宮沢りえ、芳根京子と芸達者が揃い興味深いのだが、どうなることやら、3回目までに面白い前進なければ、それで私は終了かな?

「じゃない方の彼女」

こちらは、テレビ東京。昨年は「共演NG」というドラマがあった。舞台がテレビ局なのと、ドラマの製作風景をうつすという点では面白かった。バックステージものというのは、テレビドラマにはあまりなかったからだ。ここも、中井貴一、鈴木京香というテレ東とは思えないキャスティングだったしね。そして、今度は同じ月曜日でも深夜枠。「珈琲いかがでしょう」「シェフは名探偵」「うきわ」と続く時間。で、不倫ものが続くというのは、テレ東編成がいい加減?まあ、秋元さんに頼んだらこの設定になったということだろうか?こちらは主演、濱田岳、山下美月、小西真奈美と、深夜らしい?配役。大学准教授の濱田が生徒の山下と不倫関係になる話。導入はそれなりに役者を見るだけで面白かった。私は山下美月が好きではあるのだが、なかなかこういう役をやるとハマるし色っぽいのが面白かった。考えたら、こういう小悪魔的なものは、濱田の妻役の小西が得意だった気がする。ドラマの設定自体は新しくないが、これからどう転がして行くかが勝負だろう。その辺、秋元の発想はどうなのか?というところ。ただ、不倫のとば口としては、決して新しさを感じないのは寂しい。山下の魅力が続けば見続ける作品という感じだ。

兎にも角にも、両方の作品とも、それほど目新しさは感じないという初回。連続ドラマはどう視聴者を引き込み、見続けさせ、最後に納得させることが大事だ。秋元康はその辺考えて企画してるようには思えない部分がある。ある意味、こういう仕事をしていてもいいが、そろそろ一歩引いたところで仕事して欲しい気がする。そう、なぜかといえば、「彼に今を感じないからだ」



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