見出し画像

「天国と地獄 ~サイコな2人~(第2話)」溝端淳平のお手柄がどう事を動かすのか?

初回は導入部に過ぎなかったことがよくわかった。とにかく、2回目からは、演じる人と中身が違うという話。観ている方がなかなか慣れるまでに時間がかかる。だが、面白い。全ては二人の役者の勢いによるところのようだ。

まずは高橋一生、見事な女の子演技。ネットで「バスタオルの巻き方」とか騒がれていたが、とにかく、立ち振る舞いの見事さ、彼はこの役のためにいるようである。殺人鬼に追い詰められて、最後に溝端に理解された時の顔は見事な女の子そのもの。

画像1

そして、綾瀬はるか。実際に女でいた時より色っぽくなるというのは、すごいわかる気がする。男が入り込んだ女の身体は一般的に好きなように使われる。だから、下の写真の柄本佑に抱きつくシーン、そして、その感覚をスポーツカーに例えるシーンは、まさしく男が思うだろうなとういう感想に見える。脚本家は女だが、こっちの方が上手く見えるのは、男の妄想が単純だからだろう。

画像2

画像3

とにかく、二人とも問題なく入れ替わっている感じがいい。どうやったら元に戻れるのか?という伏線も少しずつ出てくるが、とにかくも、入れ替わるのは最後の最後だろう。そこまで、どう七転八倒するのか?そう、この話、刑事ドラマというよりは心理劇である。

そして、その転換を溝端が知ったことで当事者が3人になって今回が終わる。また、柄本も、少し気がつき始めている?多分、高橋の会社の中村ゆりも騙され続けることはないだろう。そして、当事者が増えれば増えるほど、観ているほうは混乱してくる。それが、この話の見どころなのだろうと思う。

とはいえ、当事者になりうる登場人物は至って少ない。そういう意味ではシンプルな話なのだが、その中で混乱がおこることがこの話の面白さなのだろう。そして、それはあくまでも綾瀬と高橋の演技あっての完成形になる。

最後に犯人は捕まるのが奔流だとは思うが、そんな簡単な流れにはしませんよね…。「月と太陽」というキーワードも気になるし、奥底には、ジェンダー問題なども入ってくるのだろうか?

しかし、今回の高橋が中身の綾瀬はるかは色っぽい。こういう芝居が観たかった!というファンも多いのではないか?ルージュを塗って戦闘的になって、悪女の微笑み。彼女にこういう悪を演じさせるという案は今まであまり出なかっただろうなと思うが、これを機会に、ヒール綾瀬はるか主演の映画やドラマが観てみたいものだと思った。

この雰囲気で、3話以降も、男をニヤニヤさせる芝居をしてほしいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?