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「オールドルーキー(第7話)」パラスポーツをスタンダードに感じる時代は来るのか?

現代でスポーツを語る上で、パラスポーツを特別に考える時代ではなくなってきたことは、多くの人が理解はしているはずだ。しかし、普通の健常者のスポーツでも、プロとして金とするには大変な時代に、パラスポーツでスポンサーをつけて活動すると言うことがいかに大変かは、普通に考えてもわかる。そして、ここでもセリフの中に吐かれているが、ある年齢が言ったときにセカンドキャリアを考えると、前が見えないのは、本当の事実なのだろう。

今回は、増田貴久が強く押すと思ったら、妹が車椅子で家に引きこもってるというのをなんとかしてあげたいという流れ。この辺りは、ドラマ的に膨らますための要素なのだが、そういうものを入れないと、素材だけでは地味と言うことだろう。車椅子のエンジニアを出しているのもそういうことだと思う。あくまでも、パラスポーツの場合、いろんなストーリーが重なった奇跡みたいなものがある。そういう部分をちゃんと描いていくことでエンタメになりうるかみたいなところはありますよね。

そして、レジェンド国枝慎吾氏まで登場させ、車椅子テニスの面白さみたいなものは伝わる作りにはなっていた。やはり、アスリートの話は、競技してるところをいかに視聴者に真剣に見せるかと言う部分が大きいと思う。

今回のサポートの中で、一番引っかかるというか、一般人には分かりにくい部分は、自分に合う車椅子を求め、金を出してでもメーカーを変えるが、使っていくうちにフィットしないことがわかり、元のメーカーに変えたいとアスリートが言ったこと。そこで、綾野剛が、あっさりと「そう言うことあるよね」と受け入れる。自分のサッカーシューズの話をリンクさせて、アスリートファーストのマガママをワガママと受け取らないところは、ドラマとしてはとてもリアル感があった。こう言う綾野の判断に、他の社員が一人一人影響されていくのがこのドラマであり、これによって、「ビクトリー」と言う会社自体がどう変わっていくか?と言うところが脚本家が書きたいところでもあるのだろう。それに対して反町が心配してるように見えるのはどうしてなのだろうか?

そしてサブストーリーとして、榮倉奈々のお弁当の本が出版され、売れていく話が描かれる。ここで、反町隆史まで、彼女のファンというのは出来過ぎだが、榮倉をこの後、どういうふうに使っていくのかはよく見えてこないところ。なんか、重要な役目みたいなのがあるのだろうか?

そして、娘役の稲垣来泉、先週のサッカーするシーンもでしたが、今週も可愛かったですね。彼女、このドラマに出たことで一人「ちむどんどん」の呪いのようなものから離れて、今後期待できる人になってますね。大声では言えませんが、「よかった、よかった」。過去は忘れていいよ。

あと、今週も神尾楓珠と綾野が話すところが出てきましたが、綾野がエージェントになる勉強をするところももう少し見せてほしいですね。そういうのが出てこないので、今ひとつドラマとしてコクがないように感じるのは私だけでしょうか?

次週はバレーボール。まあ、各回、ネタが違うので飽きない感じは楽しめるドラマではありますが。

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