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「大豆田とわ子と三人の元夫(第7話)」 1年後の風景は、説明なく坦々と進む

先週が折り返しで、今週から後半という流れなのは、間違っていないようだが、1年後とはいえ、いや、一年後にした意味もよくわからない。坂元裕二はどこに引力を仕掛けているのか?まあ、今週の引力は、オダギリ・ジョーですよね。前の三人の夫とはまた違うタイプ。そして、数学オタク?少しインテリジェンスを感じてしまい話をしてしまう大豆田。

娘が、家からいなくなって、話す相手もなくなったということもあるのだろう。こういう時に男が現れて、結婚してしまうタイプの主人公ということなのだろう。娘がいなくて寂しい演技は、なかなか見事な松たか子。そんな中で会社が乗っ取られそうになり、打つ手がないということは、ストレスが溜まり放題。そんな中で、クロワッサンのカスをこぼすと不幸になると言われ気にする。そこそこ能力はあるが、社会で生きていくには小心者という感じだろう。でも、社長だ。そう考えていくと、この大豆田とわ子という主人公は、いつになってもカオスである。

そして、先週唐突に死んでいった、かごめの話が端端で出てくる。やはり彼女はかなり重要なアイコンなのだろう。そして、大豆田が勝手に送った漫画は、佳作をとっていた。トロフィーだけが出てくるこの話も、まだ何かの伏線なのだろうか?一年前から引きずる中途半端な部分が多い。こういう作りは、ここで視聴者の数が減るような状態か?

中途半端と言えば、先週フォーカスがかかっていた、三人の元夫に関わる三人の女たち。今回は全く出てこなかった。この作りもなんかすごいですよね。坂元裕二、何を考えてるのか?多分、それなりに色々な伏線だったりするのだろうが、先週に続き、今回はさらに視聴者はカオスの果てに置いてきぼりにされている。

そして、大豆田の会社の乗っ取りを図るボスがオダギリ・ジョー。その彼が、大豆田のパワハラを追求する。そして、次に朝には、またまた一緒に体操をする場に。プライベートでは、大豆田を狙っている?ということは、パワハラに責められたいM志向?

どう、落とし所をつけるのか?という興味はすごく感じるドラマだが、一般客はどんどんリタイアしていきそうな感じだ。テレビドラマの生き残りを考えたら、こういうドラマは今後どうなのか?と考えてしまうことが多々ある。とにかく、最後に私に「面白かった!」と言わせていただきたいのだ。

で、最初のフルーツサンドから始まって、クロワッサン、シナモンロールと、食べると溢れるという話は、わかるが、そこが印象に残ってもドラマは浮かばれないと思うのだが…。



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