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「ミステリと言う勿れ(第5話)」次の話へのブリッジみたいな病院と「自省録」

マルクス・アウレーリウス著「 自省録」と言う本を絡めて1話が動く。こう言う回を挟むと、結構ゆるい視聴者は抜けていく感じがしますよね。まあ、相沢友子の脚本はそんなことお構いなしに自分のやりたいようにドラマを動かしている感じ。色々、神がかり的なことを散りばめながら、主人公は動かされる。パラレルワールドの一つとして、こう言う世界もあるか?と思わせる感じがとてもおしゃれではある。

そして、最後に出てくる、門脇麦。こう言う訳のわからぬ役はお得意ですよね。「自省録」を一冊暗記しているのはいいが、そのページと行数と文字数までの並びを覚えているというのはアリなのか?それこそ、絵的な記憶の仕方なのですよね。雰囲気はわかるが、それを瞬時に取り出す行為はなかなか無理がある。でも、サヴァンとしてこう言うのもありか?

この話は、最初から「暗号解き話」ではあり、ここで使われている暗号は、いろんな推理小説で使われていたものなのはわかる。そして、その辺りをうまく繋いでるので面白いと言うところ。それを何気なく解く、整くんは、サヴァンというよりは、少し記憶の良い本好きくらいな感じだろう。でも、心の冷静さが面白かったりはする。その整君の心を騒がせるガロ君は、いつどこで再登場してくるのか?その部分がとても気になる今後というところ。

今回は、幽霊なのか?病院で隣のベッドにいた元刑事、小日向文世との会話がメインの話。昔の事件のトリックの話をクイズ仕立てに整にふるが、皆、当ててしまう整。この辺りは、犯罪心理学的な話で面白い。原作は、いろんな推理小説を読み込んで、こういう話に昇華させているのでしょうね。私自身があまり推理小説を読まないので、こういうのを、ドラマで見せられるととても面白い。

でも、小日向さんは、こういう会話劇にあってますね。表情を色々と切り替えられる役者さんだから、菅田将暉との会話の間の空気感というものがしっかり出る感じ。菅田を「なんだこいつ?」と思いながら話す感じがなかなか緊張感を出していた。オチとして、小日向さんが実際にいたのか、幽霊だったのかは知らないが、その不思議な神秘性がドラマを増幅するのだろう。

そして、小日向さんが話していた「自省録」繋がりの彼女が門脇麦。彼女自体もガロ君とどこかで繋がっている気はするが、次々に人がつながっていくなか、相関図は視聴者に託されている感じが新しい(わざとでしょうが、ホームページがすごい不親切なのですよ)。

そんな、よくわからない事件の流れの接着剤みたいなのが、伊藤沙莉なのでしょうか?彼女の活躍のこれからも見どころですね。これ、うまくやれば、彼女次は月9の主役もあるのではないですか?そんな感じがします。

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