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「珈琲いかがでしょう(第8話)」たこ珈琲のルーツに至り、人生の縁を感じる

なんか、最終回がとても寂しいドラマではある。最後には、たこさんのコーヒーのルーツが彼の奥さんにあったということがわかり、世界の広がりというか、珈琲がつなぐ縁みたいなものを見せてくる。

荻上直子の脚本は、最後までとてもまとまっていたが、最終回は彼女が監督するものだと思ったら、そうではなかったのね。まあ、いつもの荻上さんの世界に比べたら、粋でポップで、あまり裏がない感じで、自分で監督するまでもないということだったのかもしれない。

まずは、先週からの続き、三代目に捕まって、夏帆演じる垣根さんが脅されるまで。流石に、ここでは暴力を振るって制すことになる。でも、それ以上は爆発しないのがここにいる今の青山ということなのだろう。三代目と一緒にいた、鶴見辰吾のフォローもあり、三代目に成長を促せてその場を去る。そして、最後には、少し大人になっている三代目がいたりする。やはり、この役の宮世琉弥は、なかなかの若い演技者だ。ちゃんと、成長した感じを演技で見せている。これから、もっと使われていくのだろう。

そして、最終回の本題は、たこさんの骨を実家に返しにいくこと。そして、たこさんも死んだと思っていた最愛の人は生きていた。この役に市毛良枝とはなかなかの配役。特に強い姿の主役を張ってきたわけではないが、この人は昔から可愛らしい。そして他にはない佇まいがある。歳を重ねても、品が感じられる演技で魅了する。彼女が珈琲を入れるシーンには、緊張感があった。次々と昭和の女優さんも天に召されていく昨今だが、もう少し女優として仕事していただきたいお一人である。

最後、みんなで市毛がお墓を建てるという見晴らしの良い場所で、皆で珈琲を飲む。なんか、珈琲は世界を変えるとでも言いたげな、なかなかダイナミックな風景だった。

そして、青山は珈琲屋に戻り、何故が、礒村勇斗も一緒に働いている。今日も、どこかの街で青山の珈琲が人を癒しているというラスト。垣根さんとのこれからも気になりますよね。

是非、続編を作って欲しい。さまざまな人との交流、そして、それぞれの人生の中での珈琲がつなぐ心の和。基本的には、組からの束縛が亡くなった、青山がどういう人とこれから会って、どういう粋でポップな生き方をしていくのか?オリジナルでもいくらでもお話作れそうですものね。

そして、中村倫也の青山としての演技をもっとみたい!というのもありますよね!

とにかく、珈琲を軽く飲むようなドラマ、ありがとうございました。

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