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「神コース、実走。」 #1 |江戸城外堀を攻めるラン

ラントリップでは "思わず走りたくなるコースに出会える" ランニングコースの投稿と検索ができるサービス「Runtrip」を提供しています。

実際運営している我々自身が思わず「走りたい!」と思うコースが日々ユーザーさんから投稿されておりまして、だったら特に
「これは神コース」
と言える投稿コースを実走しようじゃないか、という運びになりました。
名付けて、

神コース、実走。

記念すべき初回の神コースは Nobutake さんのこちらのコースです。

神コース、実走。#1 |江戸城外堀1周コース

普段は意識することのない都心のあの道が、
実は江戸城を外敵から守る防壁の外堀だった!
という初回からややマニアックなコースで攻めます。

地図ビューで見ますと、

江戸城(つまり皇居)を中心に外側をぐるりと一周します。
江戸時代、これが江戸幕府を守る最後の砦になっていたわけですね(しみじみワクワク)。

いざ、実走!

初回はあっきーこと秋田と、冨田でお送りします。
予想以上の12月の寒空にやや腰が引けてますが、スタート地点の浜離宮前にてパチリ。

ラントリップアプリ(現在はiPhone用のみ)では実際に投稿されたコースのナビゲーション機能があります。
こちらの機能を使って実走スタート!今回はあえての逆周りで発進です。

スタートしてすぐに現れた築地市場。
当然今は豊洲に移転したので工事中。
哀愁漂います。

折角なので築地場外に立ち寄り(さっそく横道にそれる)。
場外は今でも元気に営業中。
平日の朝から賑わっていましたよ。

しばらく外堀感が全くない道路沿いをひたすら走ります。

どんだけ走っても外堀感はゼロです。
妄想力が問われます。

「ここが、ここが、江戸時代ではっ...!!!」

。。。

(おかしいな...外堀感全然ないじゃん。コース合ってんのかな...)

合ってます。

銀杏が印象的な神社でイジけます。

(実際はオシャレな看板のコーヒー屋にひっかかっているあっきー)

とりあえずビルの間からスカイツリーが見えたのでモチベーションの回復が見受けられます。

「東神田」が「秋葉」という地名になぜならなかったのか、という学びを得ながらさらにモチベーションの回復が見られます。

外堀感は無いですが、時折現れる川辺に、江戸の空を感じます。

今のところ1mmも映えないけど、いいぞ、いいぞ、江戸城外堀コース。

あっきーはその間もひたすら歴史を刻む看板を見つけては立ち止まり、
個人的な歴史学習欲を満たし続けています。

ブラタモリか。

あっという間に秋葉原に突入。
もうスタートから8km弱。

そろそろそれっぽいものが出てこないとこのレポートが成り立たないぞ...

。。。

「あ」

「あああ!」


「っつたあああぁぁぁぁぁ!(石垣が)」


神田川にかかる「万世橋」のふもとに、ついに外堀を感じる「石垣」を発見!

一気にテンションがMAX。そして

そこにあるはず無い江戸城外堀を肌で感じ、遠くにそびえる江戸城を感じることができました。これはすごい。

そしてさらにすごいのが、ここから振り返ると、この絵です。

アキバ。

歴史のコントラスト。

江戸城外堀 vs ジャパニーズヲタクカルチャー。

ごちそうさまでした。

引き続き神田川沿いには、随所に石垣が垣間みえます。

時々覗き込むと石垣がひょっこりはんしています。

気がついたら走っている道は

「外堀通り」

なるほどそういうことか!

外堀通りから望む石垣沿いには、
近代文明の象徴「電車」が外周を囲むように走っています。

そして、紅葉が綺麗です。

ありがとう外堀、ありがとう日本の四季。

。。。

さて、

次第に「石垣」の感動は薄まっていきます。

(おい、後ろにも石垣が鎮座してるぞ、あっきー)

そんな矢先、

、、、

どーん!

どどーん!!!

これ何だかわかりますか?

見附(みつけ)」です。

以下wikipediaより


江戸城三十六見附(えどじょうさんじゅうろくみつけ)とは、江戸城門に置かれた見附(見張り番所)のうちの目ぼしい36か所を挙げたもの。
見附とは、本来、街道の分岐点など交通の要所に置かれた見張り所に由来する言葉で、城門を警護する番兵が通行人を見張る場所のことを言い、とくに、枡形をもつ城門の監視場所を指した。俗に江戸城には36見付があったといわれ(江戸城三十六見附)、現在も四谷見附・赤坂見附など、地名として残っている。
実際には、江戸の城門の見張り場所自体はもっと多数あったようだが(66、90など諸説あり)、枡形門を持つ見附は、幕府作事方の資料によると外曲輪に26門あり、内曲輪にいくつあったかは明らかになっていない[1]。語呂の関係から、枡形の26門に、目ぼしい10門を足して「三十六見附」とし、江戸の名所として喧伝されたようである。

つまりこの「見附」が、江戸城を外的から守る見張り役として活躍していたわけですね...

実に味わい深いラントリップでした。

(完)

編集後記

今回は時間の関係上外周を結ぶところまで走れず、コース2/3強の市ヶ谷近辺で終了。赤坂あたりも見所がいっぱいだったので、また別日に最後をつなぐラントリップをしたいと思います。

電車でもなく、徒歩でもなく、ランニングの良いところは

・普段は気づかない街の一面に出会えるところ
・立ち止まりたい、立ち寄りたいと思ったらすぐにできるところ
・電子マネーさえ持っていれば身軽に、電車やタクシーを途中でも使えるところ
・すべてを自分の肌で、空気を感じれるとこと

ですね。
今回の江戸城外堀コースもランニングだからこそ自分の足で楽しめる、気付ける、そんな魅力が詰まっています。

ラントリップでは日々魅力的なコースが投稿され、あなたにとっての神コースがきっと見つかるはずです。

次回の「神コース、実走。」もお楽しみに!
次に紹介されるのは、アナタのコースかも!