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当たり前のことをやる
無名の中小企業で営業マンだった頃の話です。
SNSだ、オンラインビジネスだという今とは環境が大分異なるが、名も知らない商品を買ってもらうまでの「当たり前のこと」は変わらないので書いてみます。
世の中に似たような商品が溢れているので、新商品です、といっても価格を比較されて終わりというケースは多いです。
比較できる似たような商品がない場合、無名の中小企業にもチャンスがあります。
比較っていろいろありますよね。
朝使うものと思っていたけど、夜でも使えるなら、比較相手は夜用商品になりえます。
男性用として売っていたけれど、女性にもニーズがあるなら、女性用品が比較です。
学校でしか使っていなかったものが、実は家庭でもニーズがあって、比較されるのは家庭雑貨かもしれません。
どの市場に商品を持っていけばいいのかは、誰もわかりません。持っていって、その市場の人に使ってもらい、ナマの声を聞かないと分かりません。
使ってもらうためのサンプル、お試しのハードルを下げると、コストはかかりますが、ナマの声は集まります。
ナマの声とともにその市場にいるだろう見込み客のリストも集まります。これは顧客ではなく、あくまでも見込み客。
この見込み客リストに対して、ナマの声を元に改善したサンプルに興味を持つ人を集めます。さらに、ナマの声があつまります。
ある程度のところで、有料で買いませんか?とオファーを出します。サンプルなら使ってあげてもいいいけど、有料でその量は嫌だとか、このくらいなら買ってみてもいい、などと、さらにナマの声かきけるはずです。
買わなかった人のリストも捨ててはいけません。今は興味ないけど、いつか必要になるかもしれません。その人は必要なくても、知人に紹介してくださいとお願いしたら紹介してくれるかもしれません。
ダラダラと書きましたが、こういう地道な実験を当たり前にやっていくことで、会社は無名でも、商品は売れていったりします。比較相手がいないときなら、想像できる市場価格もないので、高価格(高利益)で販売できることもあります。
当たり前のことを当たり前にやる。
言葉にすると軽いですが、こういうことをコツコツやり続けられるか、無名の中小企業でもお金をかけずに売る方法だと思います。
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